でんき0の評判は?本当に電気代が0円になる?青汁王子こと三崎優太氏が代表を務める太陽光発電・蓄電池を活用した電力事業がスタート
2026年1月、青汁王子こと三崎優太氏がX(Twitter)で、太陽光発電・蓄電池を活用した新電力事業の開始を表明し、大きな話題を呼んでいます。
売電制度の創設期から住宅用太陽光発電の普及に携わってきた当社としても、住宅用太陽光発電にこれほど注目が集まることを大変嬉しく思います。
一方で、SNSなどでは疑問の声も挙がっているのが事実です。
- 本当に電気代が0円になるの?
- 太陽光発電・蓄電池を設置するなら結局高いのでは?
本記事では話題の「でんき0」の取組みについて分かりやすく解説していきます。
でんき0の仕組みは?どうして電気代が安くなるの?
でんき0が提案する「電気代を0円に近づける」考え方は、とてもシンプルです。
- 太陽光で電気をつくる
- 蓄電池にためて、必要な時間に使う
- 使いきれず余った電気は売る
- 電気の「環境価値」を売る
- 電気代が0円になる時間帯を含む料金プランを活用する
この仕組みを、でんき0の事業として整理すると次の3つです。
- 太陽光パネル・蓄電池の販売
- 余った電気の買取
- 電力会社の切り替え提案
内容自体は、世の中にすでにあるサービスと重なる部分もあります。
ただ、電気を買う量を減らし、電気料金プランをより良いものに切り替えるということは、電気代を完全に0円にすることは難しいですが、電気代を下げる手段としては効果が期待できるものです。
「太陽光発電で本当に電気代が安くなる?」
太陽光発電のアドバイザーをしているとよく聞く言葉です。ニュースでメガソーラーのトラブルや施工不具合の報道を見て、太陽光発電に不信感を持っている方も多いようです。
正直にお伝えすると住宅用太陽光発電の設置で電気代を大幅に安くすることは可能です。「設置費用やメンテナンス費用が高いじゃないか」と言われることもありますが、
ほとんどの方が設置して8年程度で元を取り、その後のメンテナンス費用も含めて黒字になっています。
とくに自治体の補助金があるエリアに住んでいる方はチャンスです。その半分以下の時間で元を取ることも不可能ではありません。
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でんき0の売電制度はFIT制度に頼らない
でんき0の大きな特徴の一つは、売電の買取を自社で進めている点です。
ここでまず、固定価格買取制度(FIT)を整理しておきます。
FITとは再生可能エネルギーを固定価格で買い取る制度であり、これは国主導で行われています。
太陽光発電を導入した家庭は自家発電による電気代削減と、「余った電気を売却する」ことで利益を得られています。
通常のFITでは国が再エネ賦課金を財源に売電価格を負担していますが、でんき0は自社の負担で国よりも高い売電価格を設けています。
これだけ見ると夢のような制度ですが、その財源は購入者が負担する機器代金に乗っているのではないか?という批判も見受けられます。
でんき0FIT(非FIT電力20年間買取サービス)
| 項目 | 国のFIT | でんき0FIT |
|---|---|---|
| 買取期間 | 10年 | 20年 |
| 買取単価 (円/kWh) |
1〜4年:24.0円 5〜10年:8.3円 11〜20年:売電先による |
蓄電池導入(7kWh以上) ・1〜4年:25円 ・5〜10年:15円 ・11〜20年:11円 太陽光のみ ・1〜10年:15円 ・11〜20年:11円 |
いまは蓄電池を同時に設置する方が多いため、ここでは「蓄電池導入あり」の条件で比較します。
でんき0を利用した場合、国のFITと比べて売電単価が高めに設定されています。
- 1~4年目:1kWhあたり +1円
- 5~10年目:1kWhあたり +6.7円
また、でんき0では11年目以降の買取単価もあらかじめ設定されています。
一方、国のFITは10年で買取期間が終了するため、11年目以降は電力会社など別の買取先へ切り替えて売電を続けるケースが一般的です。
でんき0卒FIT(卒FIT電力20年間買取サービス)
| 項目 | 蓄電池10kWh以上 | 蓄電池5〜10kWh未満 |
|---|---|---|
| 買取単価(1〜4年目) | 25円/kWh | (1〜10年目)15円/kWh |
| 買取単価(5〜10年目) | 15円/kWh | |
| 買取単価(11〜20年目) | 11円/kWh | 11円/kWh |
| 補足 | 買取契約期間:20年間 | 買取契約期間:20年間 |
通常の手段で設置する場合、設置から10年後にいわゆる卒FITと呼ばれる期間を迎えます。
卒FITを迎えて通常は10円程度に落ち込む売電価格が、でんき0なら最大で25円まで上がるのはとてもメリットがあることです。
なお、ウェブサイト上では『「運転開始日」から起算して20年後の該当月の検針日前日まで』との記載があります。この運転開始日がでんき0の蓄電池の稼働を指すのかどうかの判別が付きませんでしたので、これは事前に確認しておくといいでしょう。
でんき0が国よりも高く電気を買い取れる理由は?
そもそもFITとは、太陽光発電などの再エネを普及させるために国が設けた制度であり、その財源は国民から集める再エネ賦課金にあります。
一方で、でんき0は国のFITを利用せず、「国よりも高く電力を買い取ります」と明言しています。
でんき0は非営利法人ではないので、会社の存続のためにその買取りのための利益を確保しなければならないでしょう。
その手段を想像してみます。
- ①太陽光パネル・蓄電池の販売収益
- ②電力プランとの組み合わせ提案
- ③補助金活用
①、②のように複数サービスを組み合わせて利益を得るような事業モデルでは、結局は購入者側の負担が増えることになります。
例えば「売電金額が増えたとしても、初期投資費用がその分高くなっている」ようなケースが想定できます。
③の補助金は足元では例えば東京都で数百万円規模の補助金が出ていますが、その恩恵を受けられる方は限定的でしょう。
事業の実態はまだ不透明ではありますが、収益構造が気になるポイントとなります。太陽光発電は長期で投資を回収する必要があるため、サービスの信頼性はとても重要なポイントになります。
当社は施工店ネットワークを運営しています。自社施工なので中間マージンの乗らない健全な価格だと自負しています。
2025年の太陽光発電+蓄電池(10kWh)の相場価格を掲載しますので、参考にして見て下さい。
| 設置容量 | 価格(税抜き) | 価格(税込み) |
|---|---|---|
| 2kW + 10kWh | 228.3万円 | 251.1万円 |
| 3kW + 10kWh | 231.1万円 | 254.2万円 |
| 4kW + 10kWh | 246.8万円 | 271.5万円 |
| 5kW + 10kWh | 250.5万円 | 275.5万円 |
| 6kW + 10kWh | 256.8万円 | 282.5万円 |
| 7kW + 10kWh | 250.6万円 | 275.7万円 |
| 8kW + 10kWh | 252.4万円 | 277.7万円 |
| 9kW + 10kWh | 261.2万円 | 287.3万円 |
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でんき0の太陽光パネル・蓄電池の種類は?
でんき0のサービスを利用するには、条件として「当社または指定販売店が指定する商材」を選ぶ必要があります。
でんき0は具体的な製品名を公表していませんが、公式サイト等に掲載されている写真を見る限り、
蓄電池はファーウェイ(Huawei)のLUNAシリーズが採用されているようにも見受けられます。
※ただし、写真からの推測であり、実際の採用機種は時期や地域、プランによって変わる可能性があります。
太陽光パネルを自由に選べないと損する?
太陽光パネルの導入で最も重要なのは、屋根とパネルの相性です。
同じ住宅でも、パネルのサイズや形状(長方形・ハーフ・台形など)によって、載せられる枚数=設置容量が大きく変わります。
当社としても、必ず複数メーカーで配置図と見積もりを比較することをおすすめしています。
下記は、同じ屋根に対して2メーカーで配置を比較した例です。

この事例では、左下の屋根面が小さく、海外メーカーはパネルサイズが大きいため、ほとんど設置できません。
一方で国産の長州産業は、正方形のハーフパネルや台形パネルを組み合わせることで、より多くの設置容量を確保できています。
ただし、すべての屋根で国産が有利とは限りません。
屋根形状によっては海外メーカーと相性が良く、安価で高性能なパネルを無駄なく敷き詰められてコストパフォーマンスを最大化できるケースもあります。
太陽光パネルは数十年も使い続けるものです。一月単位で見れば少しの発電量の違いでも、数十年で見ると金額の桁が異なってきます。
必ず複数のメーカーを見積り比較することが重要だと当社は言い続けています。
でんき0のまとめ
でんき0は国の売電制度を使わないにも関わらず、売電価格が高く設定されています。
石油不足や物価高が家計を圧迫し始めてしばらく経ちますが、太陽光パネルを活用して家計の負担を減らすことに役立てるとすれば大変意義のあるサービスだと思います。
一方で、太陽光パネルは住宅によって最適な選択肢が異なる、オーダーメイドであるべき製品です。必ず投資回収まで考慮した上で、複数メーカーの見積りを比較することをオススメします。






















