【2024年】蓄電池はやめたほうがいい?後悔しないための3つのポイントを徹底解説
本記事では、
「蓄電池をオススメされたけど本当に買って大丈夫なのかな?」
「蓄電池を設置したけど、後悔してる人はいないのかな?」
という疑問にお答えします。
蓄電池の検討は考えなければいけないことが多く、混乱してしまうこともあるかと思いますが、本記事では、以下3点を出来る限り分かりやすく解説しています。
・3つのシチュエーションでの蓄電池での後悔を回避する方法
・やめたほうがいい2つの蓄電池の買い方・選び方
・蓄電池で後悔しないおすすめの買い方
蓄電池の専門アドバイザー相談してみませんか?
停電対策で蓄電池を買うのはやめたほうがいい?
停電時に後悔しないために①
蓄電容量の意味を知る
蓄電池の容量は5kWhのようにkWhという単位で表されています。
例えばこの1kWhがどのくらいの電気量なのかを感覚としてつかんでおかないといざ停電時に後悔することになってしまいます。
1kWhは1,000Wh、消費電力1000W(1kW)の家電製品を1時間(1h)動かし続けられる電気量が1kWhです。
例えばパナソニックの蓄電池5.6kWhでは、消費電力1000Wのドライヤーを5.6時間動かし続けらえる蓄電容量ということになります。
※実効容量はもう少し小さいので実際はこんなに長く使えません。
停電時に後悔しないために②
停電時の生活を想像する
蓄電容量の見方がわかったら、次は実際停電が起きた時にどのような生活でしのごうとしているのかを具体的に想像する必要があります。
そしてどんな蓄電池を導入しようと、いつも通りに電気を気にせずフルで使い続けるということは停電時にはできません。
・停電時に自分は冷蔵庫など必要最小限だけの家電が使えればいいのか?
・どの部屋の電気は使えないと困るのか?
・エアコンは使えないと駄目なのか?
・全部の部屋を使うのか?
ご家族ともぜひ話し合ってみてください。
停電時に後悔しないために③
蓄電池だけに頼らない
蓄電池は停電時に活躍しますが、あくまで電気を補充してくれるだけです。停電が起きている非常時に不足するのは電気だけではありません。
調理用のガスコンロの代わりにカセットコンロを用意しておく、水道が止まった時のためにペットボトル水を用意しておくなどが必要です。
特にIHで普段調理しているご家庭は、蓄電池を導入したとしても非常用のカセットコンロの準備をおすすめします。
IHの電気使用量は大きく消費電力は最大で3,000W(3kWh)にもなりますので、どれほど大きい蓄電容量の蓄電池を設置していたとしもあっという間に電気を使い果たしてしまうからです。
どの季節の、何時間、何日の停電に備えるかを決めることです。
例えば秋の過ごしやすい時期の昼間、朝9時から夕方7時まで8時間停電してもそれほどの電気量は必要ないかもしれません。
しかし真夏の数時間の停電はエアコンが稼働しないためあっという間に室温を上げ、小さなお子さんなどは耐えられなくなってしまうかもしれません。
蓄電容量、蓄電性能(特定負荷、全負荷)、そして価格とのバランスに最後はなりますが、一番要となるのは停電時の電気の使い方の想定です。
太陽光発電設置して10年経ってから、蓄電池を買うのはやめたほうがいい?
卒FITで後悔しないために①
パワコンの保証期間を調べる
太陽光発電を設置して10年を経つと高い売電価格で余った電気を売ることができた固定買取期間を終え(卒FIT)、売電価格が安くなりますのでこのタイミングで蓄電池を検討する方は非常に多いです。
そして10年経つ頃になるとちょうどパワーコンディショナーの故障が目立ち始める時期でもあります。
結果として必然的にパワーコンディショナーの交換もしつつ、蓄電池も設置することができるハイブリッド型蓄電池の人気が高まることになります。
(反対にいま設置されているパワーコンディショナーはそのままに、蓄電池用のパワーコンディショナーを設置するタイプは単機能型蓄電池と言います。)
しかしパワコンの保証期間が10年で切れている場合は良いのですが、有料の延長保証などで15年の保証期間になっている方が少なくありません。
もしまだ保証期間が残っている場合は、ハイブリッド型蓄電池ではなくて単機能型蓄電池にする方が良いかもしれません。保証期間内にパワコンが故障した場合は無料でメーカーが直してくれるからです。
卒FITで後悔しないために②
適正価格を知る
現在の売電制度は2009年11月に始まりましたので、10年の固定買取期間が終了した(卒FIT)の方達が2019年11月から毎月大量に増えています。
結果として訪問販売業者がそれらしき家に片っ端から営業攻勢をかけています。
ご存知の通り訪問販売業者の営業の方の話術はそれは見事で、多くの方が冷静な判断力を失ってしまうほどです。
各メーカーの蓄電池の相場価格データをソーラーパートナーズは公表していますので、ぜひ一度立ち止まって、あまりに相場とかけ離れた値段で購入しようとしていないか確認してみてください。
卒FITで後悔しないために③
蓄電池のメリットを知る
太陽光発電システムを設置して10年、購入当時はそれでも半信半疑だったメリット(電気代削減と売電収入)を体験し続け麻痺してしまっている方が多いです。
蓄電池は安くなってしまった余剰電力を蓄電し、太陽光発電のメリットを活かすことができますが、単独では太陽光発電ほどのメリットを生み出すことはできません。停電時の活躍をセットとして考えるべきものです。
これまでの太陽光発電のように金銭メリットを享受しようとだけ考えるのであれば、蓄電池の購入はやめたほうがいいと思います。
蓄電池システムは太陽光発電システムと連携して使用するものですので、蓄電池だけで考えるのではなく、いまご自宅に設置されいている太陽光発電システムと合わせて考えるものです。
連携させる太陽光発電システムのことをよくわかっていない状態での蓄電池の検討は、土地の広さや形を考慮せず家の設計を始めるようなものです。
そもそも設置不可のケースがあったり、不具合が生じてしまうこともあります。まずは自宅の太陽光発電のシステム回路設計がどうなっているのかを知るところからがスタートです。
これから太陽光発電を買う人は蓄電池はやめたほうがいい?
買ってから後悔しないために①
電気料金プランを知る
蓄電池のメリットの一つに安い深夜電力して電気代を下げるというものがあります。
これは安い深夜電力を蓄電し、電気代単価の高い日中や夜に放電して使うことによってその差額分電気代が安くなるというものです。
しかしこれはオール電化の人のように深夜電力が安い電気料金プランに変更している人に限っての話です。
これまで電気料金プランなどは変更したことがないという方は、ほぼ間違いなく「従量電灯」というプランで深夜電力が安いプランではないのでこのメリットは受けることができません。
買ってから後悔しないために②
売電単価を知る
2009年に今の固定買取価格制度が始まりました。2009年、2010年の売電単価は48円と買っている電気代単価の約2倍で当時太陽光発電を導入した人達は、とにかく日中の電気使用量を減らしていかに多く余らせるかがメリットを多くするコツでした。
しかし今は太陽光発電が大幅に安くなったのでそれに合わせて売電単価も安くなっているため、2024年度は16円と買っている電気代単価の方がかなり高くなっています。
ですから今は太陽光発電を導入する人は電気代が高い人、日中の電気使用量が多い人の方が以前とは逆でメリットが大きくなります。
逆に日中の電気使用量があまり大きくない人は蓄電池をセットで導入して余った電気は蓄電して、朝晩に放電して使った方がお得になります。
つまり金銭メリットだけを考慮するのであれば日中電気使用量が大きい方は蓄電池はやめたほうがいいかもしれません。
買ってから後悔しないために③
自分の価値観を知る
蓄電池は太陽光発電システムをより有効に活用することができるよき相棒です。ですが太陽光発電はそれ単独でも金銭メリットを生み出せるのに対して、蓄電池システムそれ単独では太陽光発電ほどの金銭メリットは生み出せません。
そして蓄電池の一番のメリットは金銭ではなく、停電時に活躍することです。この部分に魅力を感じない人は蓄電池の検討はやめたほうがいいと思います。
太陽光発電とセットで導入した時に生まれる相乗効果と蓄電池費用分のアップ、そして停電時に電気を使うことができるメリットを総合的に考えることが必要です。
メーカーによって、蓄電池ラインアップが違います。太陽光発電の部分は気に入ったにも関わらず、蓄電池の部分で好みが合わないという事も起こります。
また太陽光っパネルはメーカーのパネルの大きさ・形と自宅屋根の大きさ・形との相性で設置できる枚数、容量が大きく変わってきますので、蓄電池が気に入っているのに太陽光発電の部分であきらめざるを得ないという事も起こります。
ですので複数のメーカーを提案できる業者から話を聞くことがとにかく大切になってきます。
太陽光発電に詳しくない会社から蓄電池を買うのはやめたほうがいい
蓄電池は太陽光発電システムと連携して使います。
蓄電池がいま売れているので新規参入が増え、知識の乏しい会社、営業も散見されます。
単機能型という蓄電池専用のパワーコンディショナーを用意して、太陽光発電システムと併設で設置するタイプの蓄電池であれば、まだ問題は起きにくいのですが、今主流の太陽光発電システムと蓄電池のパワーコンディショナーを1台で兼用するタイプのハイブリッド型蓄電池を導入する場合は、太陽光発電に詳しい会社に頼まないと本当に大変なことが起こるリスクがあります。
例えば200Wのパネル25枚が設置された5.0kWの太陽光発電システムの場合を考えてみます。
色んなパターンがあるのですが、仮に5枚を1直列として5並列の回路設計だった場合、対応するパワーコンディショナーは5回路対応できないといけません。
この時に3回路しか対応していないハイブリッド型蓄電池を設置してしまうと、太陽光は5回路で来ているのに、受け皿となるパワーコンディショナーは3回路しか対応できないため2回路分を捨てることになってしまいます。
つまり発電量が5分の3になってしまうのです。
これは不必要に脅かしているのではなく、かなり頻発している事例です。
すべては蓄電池を売った会社が太陽光発電の事をよくわかっていないことから起こる失敗事例です。
手前みそですが、ソーラーパートナーズは太陽光発電・蓄電池の自社施工の会社でかつ複数メーカー対応や工事実績が豊富であったりと基準をクリアしない限りパートナー企業にはなれませんので、ご安心ください。
蓄電池だけを買うのはやめたほうがいい
蓄電池はそれ単独では大きい金銭メリットを生み出せるものではありません。
あくまで太陽光とセットで使うことでそれぞれの弱みを補完しあって相乗効果を出すものです。
例えば蓄電池だけが設置されていても、停電時に電気を使い切ったらおしまいですが、太陽光発電が設置されていれば翌日また日中充電することができるので翌日の夜も電気を使うことができます。
例えば蓄電池だけでは深夜電力と昼間の電気の差額分しかお得になりませんが、太陽光発電が設置されていれば、売電するのではなく余った電気を蓄電池に貯めて夜に使うことができるのでよりお得になります。
太陽光発電を設置済みの方が蓄電池を検討するのは良いですが、もしまだ太陽光発電を設置していない方が蓄電池を検討するのならばあわせて太陽光発電の設置をしたほうが良いです。
後悔しない蓄電池の買い方・選び方
結論から言ってしまえば、太陽光発電への理解度が高い工事も良く分かっている複数の会社から話を聞いて比較して検討することなのですが、そのお手伝いをソーラーパートナーズはしております。
自宅に合った蓄電池を選ぶためには、
・太陽光発電はどのようなシステム設計になっているのか
・停電時にどのような使い方をしたいと思っているのか
・特定負荷型・全負荷型のどちらのタイプにするのか
・単機能型・ハイブリッド型のどちらのタイプにするのか
・エアコンなど200V電源は使えるようにするのかしないのか
・費用はどこまでかけるのか
・蓄電容量はどのくらい必要なのか
・太陽光発電との相性は問題ないのか
などなど様々なことを考えて検討する必要があります。そしてさらにこれらを考えつつも、より良い、より安い、より安心な会社を比較して選ばなければなりません。
気軽に相談できる専門のアドバイザーもおりますので、ご利用をお待ちしております。