【蓄電池アンケート調査結果】停電で困ることランキング 停電時に太陽光発電の電気を使えない人が半数?
蓄電池に関する調査アンケート実施の背景
2018年は、自然災害に伴う大規模停電が全国各地で発生した年でした。
7月の西日本豪雨により延べ25万4千件が停電、9月の台風21号により延べ225万件が停電、9月の北海道胆振東部地震により北海道全域が停電、10月の台風24号により延べ119万件が停電する等、全国各地で大規模停電が立て続けに発生しました。
2019年も台風シーズンを迎えるにあたり、停電になるとどのようなことに困るのか、また停電の備えとして注目されている家庭用蓄電池に対してどのような印象をもたれているのか等を、過去ソーラーパートナーズに問い合わせいただいた人のうち、自宅に太陽光発電システムを設置済みの人を対象にアンケート調査しました。
自宅が停電したら困ることランキング
自宅が停電したら困ることダントツ1位は?
自宅が停電したら困ると思うことについては、圧倒的に回答数が多かったのが「冷蔵庫が使えず、食品がダメになる」でした。
これは、
- 「冷蔵庫が冷えず、食べ物が傷んでしまう。アイスクリームが溶けてしまった。」(兵庫県40代)
といった停電経験者の意見に加えて、
- 「冷蔵庫に買いだめした食材があるので、停電で冷蔵・冷凍できないと困る。」(千葉県 40代)
といった停電を経験したことがない人でも冷蔵庫が使えなくなった場合に困ることが容易に想像できるためだと考えられます。
自宅が停電したら困ることの2位は?
冷蔵庫ほど回答は多くなかったものの36.3%の回答者が「照明が使えず、部屋が暗くなる」を選択しました。
- 「台風の影響で14時間近く停電した際は、小さい子どもを含め3人いるので、暗くて暑くて大変でした。」(和歌山県 30代)
- 「照明器具が使えなくなり暗くて困った。親戚の家で避難した。」(栃木県 50代)
など、停電経験者の意見が目立ちました。
そもそも子供は暗いところを怖がります。
そして停電という概念を持たない小さな子供に、「停電」を説明すること事態が難しく、停電経験者の中に子供のために蓄電池を導入する方が最近多数いらっしゃいます。
自宅が停電したら困ることの3位は?
2位の「照明」に僅差で3位となったのは「IHやレンジなど調理器具が使えず、料理できない」でした。
- 「オール電化なので、停電すると全ての器具が使えません。蓄電池があったら便利だろうと思います。」(栃木県 40代)
- 「オール電化なので調理が出来ないどころか、お湯も沸かせなくてインスタントラーメンさえも作れず、何も食べることが出来なかった。」(宮崎県 60代)
といった、オール電化住宅に住む方からの意見が目立ちました。
停電時の太陽光発電の使い方を約半数が誤解
停電時に住宅用太陽光発電システムの電力を使用する場合、使いたい電化製品のコンセントを非常用コンセントに差し替える必要があります。
ところが、太陽光発電ユーザーの47%は停電時に太陽光発電から直接電源を取れると認識しており、正しい使い方について誤解されていることがわかりました。
普段から停電への備えを
住宅用太陽光発電を設置している家庭では、停電が発生した際には太陽光発電システムから電力を取ろうとすると思いますが、そのためにはコンセントの差し替えが必要であるため、長めの延長コードが必要になることがよくあります。
また、停電時に使用するためには、太陽光発電システムを「自立運転モード」に切り替える必要もあります。せっかく設置した太陽光発電システムを非常時に活用するためには、停電時の使用方法について普段から確認しておくことが大切です。
停電時にどの電化製品を使いたいか事前にチェック
また、停電時に困ること上位の照明器具やIHのように配線工事によって電源を確保している電化製品については、太陽光発電システムの自立運転機能だけでは使用することができません。
停電時にも太陽光発電の電力でこういった電化製品を使用するためには、家庭用蓄電池を設置し、必要な配線工事を行う必要があります。
停電未経験者が、停電を想定するのはなかなか難しいとは思いますが、停電時に実際にどの電化製品を動かしたいのかを各ご家庭でしっかりと話し合っておいていただくのがまず大事だと思います。
【調査概要】
調査期間:2019年6月14日~2019年6月20日
調査対象:これまでにソーラーパートナーズに問い合わせいただいた人のうち、自宅に太陽光発電システムを設置済みの人
有効回答者数:510名(回答者530名のうち、「太陽光発電を設置していない」人20名を除外)
調査方法:インターネットによるアンケート調査