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蓄電池のメリット・デメリット!太陽光発電と家庭用蓄電池の組み合わせも解説

監修者
實藤光仁 蓄電池アドバイザー

第二種電気工事士。蓄電池累計相談数3000件以上。

→アドバイザー紹介ページへ

蓄電池って買うことでどんなメリットやデメリットがあるの?と思ったことはありませんか?

今や毎年10万台以上が売れている蓄電池。

太陽光発電を新しく設置する人も今や6割以上の方が、蓄電池をセットで購入する時代。

この記事では、すでに太陽光発電システムは設置している自分は蓄電池を買った方がいいのだろうかと考えている方向けに、

  • 蓄電池が売れている理由
  • 蓄電池のメリット
  • 蓄電池のデメリット
  • 蓄電池の相場価格の考え方
  • 2021年度の蓄電池補助金について
  • 蓄電池の種類とメーカーの選び方
  • 蓄電池を後付けする際の注意点
  • 電気自動車との連携

まで、蓄電池に関する情報を網羅的に解説します。

目次

今、家庭用蓄電池が売れている理由

蓄電池設置件数

いま家庭用蓄電池がここまで売れている理由は大きく2つあります。
1つは、太陽光発電システムを新しく設置する人達の6割以上が蓄電池もセットで購入していること。
もう1つは、既に太陽光発電システムを設置して10年近く経っている方が、高い売電価格が終わるいわゆる卒FIT対策で蓄電池を購入していることです。

蓄電池の導入が急増している背景

  • 2019年11月に初めて、10年間の固定買取期間が終了する人が53万人も出てきた(いわゆる2019年問題)
  • 2019年に国の蓄電池補助金が復活(4年ぶり)。2021年度も地域によっては補助金あり
  • 製品ラインアップが増えて、あらゆるニーズに応えられるようになった
  • 自然災害による大規模停電の増加で、災害対策としての需要が高まった

太陽光発電システムの概要やメリットデメリットに関しては下記記事を読んでみてください。

家庭用蓄電池の7つのメリット

蓄電池のメリット①
太陽光発電システムで発電した電気を貯めることができる

蓄電池だから当たり前の話ではありますが、やはりこれがまずは一番最初のメリットです。
太陽光発電システムは発電することはできますが、電気を貯めることができません。ですから発電した電気を昼間自宅で使うか、余った電気は売電する以外の方法がありませんでした。

しかし蓄電池を併用することにより、電気を貯めることができるようになります。

蓄電池のメリット②
停電時に電気が使える

蓄電池があれば、停電が起きたときにも太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯めて、必要な時に使うことができます。

例えば、蓄電容量7.2kWhの蓄電池がフル充電の状態であれば、以下の電子機器を12時間使用し続けることができます。
(フル充電は3時間程度で完了します。)

7.2kWhの蓄電池で同時に12時間使い続けられる電子機器

停電時に電気を使えないとどれぐらい困るのかというのはなかなかイメージしにくいと思いますが、電気が使えないとどんなことが起こるでしょうか。

例えば冷蔵庫が使えずに食品が全て腐ってしまうかもしれませんし、携帯電話の充電ができずに連絡が途絶えてしまうかもしれません。

赤ちゃんのいる家庭であれば、お湯を沸かすことができずにミルクが作れないということも考えられます。

実際に北海道のブラックアウトを経験した方の中には、蓄電池の必要性を強く感じ、すぐに蓄電池を購入した方もいました。

実際に災害が起こる前に蓄電池を導入しておくのは賢明な判断と言えるはずです。

蓄電池のメリット③
太陽光発電の自家消費率を上げることができる

太陽光発電を設置して10年が経つと固定価格買取期間が終わり、高かった売電価格が市場価格に委ねられますのでこれまで一番高い方で42円で売電できていたものが急に6分の1の8円などに下がってしまいます。

この時に蓄電池があると売電に回さず昼間の使いきれずに余った電気は貯めておき、夜に放電して使うということができます。

蓄電池のメリット④
深夜の割安な電力を使うことができる

一般的に蓄電池を導入すると、電力会社との契約を深夜料金が安いプランに変更します。
(オール電化を導入済みの方は既にこのようなプランになっているはずです。)

太陽光発電で貯めた電気を夜に使うだけでなく安い深夜電力をさらに貯めて、太陽光発電がまだ動き出さない朝の時間帯に使うことで2つめの経済メリットを得ることができます。

蓄電池のメリット⑤
ピークシフトに貢献できる

電力需要がピークの時間帯と蓄電池を充電する時間帯

蓄電池を使って「電気を深夜に貯めて日中に放電する」ことは電力需要が高まる日中の電気使用量を抑える、いわゆる「ピークシフト」にもつながります。

ピークシフトをすることはコストが高く、二酸化炭素排出量の多い火力発電の出番を減らすことにつながります。

つまり、蓄電池を導入することでお得に電気代を削減しながら、環境問題や日本のエネルギーに関する問題の解決に貢献できるということです。

蓄電池のメリット⑥
電気自動車との連携

s-pic_product_main トライブリッド蓄電システム|ニチコン

近頃では電気自動車と組み合わせて、車を走るために必要なエネルギーをほとんど太陽光発電で賄うことが可能な「トライブリッド」と呼ばれるタイプの蓄電池も発売されています。

トライブリッドタイプの蓄電池があれば、太陽光発電で作った電気をトライブリッド蓄電池に貯めて、車がご自宅に停車している時間帯に、トライブリッド蓄電池に貯めておいた電気を車に送るということができます。

蓄電池のメリット⑦
パワーコンディショナーの交換

ハイブリッド型蓄電池と呼ばれる、太陽光発電システムと蓄電池のパワーコンディショナーを1台で兼ねることができる蓄電池を導入する場合、すでにメーカー保証がきれていて故障してしまった場合には有償での交換となってしまう太陽光のパワーコンディショナーを取り外して新しいパワーコンディショナーを設置するため将来かかるはずだった交換費用を先取できるためお得です。

またパワーコンディショナーが最新のものにかわるため、変換効率もアップし発電量もアップします。

家庭用蓄電池の5つのデメリット

蓄電池の業者の中にはメリットばかり説明をして、デメリットの説明を一切しない業者もいますので、十分な予備知識を付けておくことが必要です。

蓄電池のデメリット①
設置費用が高い

蓄電容量 蓄電池価格 kWhあたりの価格
8.30kWh 177.1万円 21.3万円/kWh

なかなか下がらなかった蓄電池価格が2021年度にようやく販売競争の激化を背景に下がりましたが、それでも高ければ200万円を超える商品です。

国や都道府県、市区町村が年度ごとに補助金を出していますので、必ずチェックをしてある場合は利用することで実質負担を減らすことができます。

より詳細な容量別、メーカー別の相場価格が知りたい方はコチラ

蓄電池のデメリット②
蓄電池は徐々に劣化する

家庭用蓄電池のデメリットとして、次に挙げるのが、蓄電池の劣化です。

蓄電池は性質上、充放電を繰り返すごとに蓄電可能容量が減っていくという特性があります。

劣化のしやすさはメーカーによって異なりますので、メーカー選びの際の一つの判断材料にしましょう。

蓄電池のデメリット③
設置スペース問題

蓄電池を検討するときについ忘れがちなのが設置スペースが必要になるということです。

15年以上設置する蓄電池ですので、15年設置スペースが確保できるかも考えて検討するようにしましょう。

蓄電池は屋内に設置するタイプと、屋外に設置するタイプがあります。

屋内に設置するタイプの場合は、15年以上その場所に置き続けても、生活スタイルの変化が起きた場合でも問題ないか、屋外に設置するタイプの場合はそもそもその場所まで搬送できるなども考慮する必要があります。

例えばオムロンの蓄電池KP-BU65-Aのように、横452mm×高さ656mm×奥行き120mmと非常にコンパクトなタイプもあります。

蓄電池のデメリット④
使える量に限度がある

太陽光発電システムは〇kWなので、どのくらいの容量の蓄電池を付けたら良いですかという質問をよく受けるのですが、太陽光発電システムの容量表示はkW、蓄電池容量の表示はkWhと単位が違います

そして現在発売されている蓄電池は10kWh以上の大容量タイプと呼ばれるものでも、1日に太陽光発電システムが発電する電気の全部を蓄電することはできません。限られた蓄電容量の中で、何を優先するのか、どのような放電モードで運転するのかを考えていくことになります。

蓄電池のデメリット⑤
売電価格が下がる場合がある(ダブル発電)

太陽光発電システムで発電した電気は余剰電力を高い売電価格で買い取ってもらうことができますが、これは再生可能エネルギー普及のための施策なので、深夜電力を蓄電池にため、日中放電することにより売電量を押し上げることは再生可能エネルギー由来ではない電気の分も買取をすることになってしまうため、ダブル発電扱いとなり売電価格が強制的に引き下げられます。

これを防ぐためには「押上効果なし」タイプの蓄電池を選ぶ必要があります。

固定買取期間が終わると太陽光発電の売電価格が大幅に安くなる

住宅用太陽光発電は設置してから10年間、固定買取制度によって、高い価格で売電することが確約されています。
例えば、2011年3月までに太陽光発電を設置した方は48円/kWhという非常に高額な売電価格が設定されていました。

しかし、この固定買取期間が終わった後は、決まった売電価格ではなく、電力会社との自由契約によって決められることとなります。

経済産業省の資料によると、2021年10月時点で確認できる各社の買取メニューの中央値は9.0円/kWhです。
従来の48円/kWhと比較すると、大幅に売電価格が安くなることを受け入れなければなりません。
令和3年度以降の調達価格等に関する意見(案)|経済産業省資源エネルギー庁

以下の表では、各電力会社が発表している卒FIT後の電力買取価格と、卒FIT後に経済メリットがどれぐらい減少するかをまとめています。

卒FIT前後の売電メリットの差(2011年3月以前に太陽光を設置している人の場合)
卒FIT前(設置から10年間)の売電価格 卒FIT後(11年目以降)の売電価格 年間メリット差※
北海道電力 48円 8円 -211,199円
東北電力 48円 9円 -205,919円
北陸電力 48円 8円 -211,199円
東京電力 48円 8.5円 -208,559円
中部電力 48円 7円 -216,479円
関西電力 48円 8円 -211,199円
中国電力 48円 7.15円 -215,687円
四国電力 48円 7円 -216,479円
九州電力 48円 7円 -216,479円
沖縄電力 48円 7.5円 -213,839円

※6kW太陽光発電システムの年間発電量6,600kWhを、2割を自家消費、8割を売電として計算。

※ここで記載した大手電力会社各社の卒FIT後の買取価格が、いずれも中央値9.0円kWhを下回るが、これは大手以外の新電力会社が、比較的高値の売電価格を設定していることに起因する。卒FIT後も少しでも高い金額で売電したいと考えるのであれば、新電力会社を探してみるのがおすすめです。

FIT制度の買取期間満了後の当社買取価格等について|北海道電力
ツナガルでんき|東北電力
固定価格買取制度に基づく買取期間満了後の買取について|北陸電力
「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」(FIT)による買取期間満了後の余剰電力買取りについて|東京電力エナジーパートナー
これからデンキ|中部電力
買取期間が終了する太陽光発電からの余剰電力買取について|関西電力
住宅用太陽光発電設備の余剰電力を活用した新たなサービス 「ぐっとずっと。グリーンフィット」の開始について|中国電力
余剰電力の買取期間が満了したお客さまに朗報!|四国電力
FIT制度の買取期間が満了する太陽光発電の買取プランを決定しました -2019年11月以降の買取期間満了後も引き続き購入します-|九州電力
固定価格買取制度終了後の取り扱いについて|沖縄電力

家庭用蓄電池の種類

蓄電池と言っても、いくつかの種類に分かれます。
現在市場に流通している家庭用蓄電池の主流はリチウムイオン蓄電池です。

蓄電池の種類 コスト
(1kWあたり)
メリット デメリット 備考
リチウムイオン電池 20万円 寿命が6~10年と長寿命。
サイクル数は3500回
コストがかかる PCや携帯のバッテリーに使用される電池。
家庭用蓄電池として主流の電池となっている。
鉛蓄電池 5万円 寿命が~17年と一番長い。
サイクル数は3000回
充放電のエネルギー効率が他の電池よりも低くなる。
使用回数とのバランスを見る必要がある。
電池の中では一番歴史が長い電池。
ガソリン車のエンジンを起動する時に使用されている。
ニッケル水素電池 10万円 寿命が5~7年。
リチウムイオン電池と比較すると、安全性が高い。
事故放電が多く、コストパフォーマンスが悪い。 リチウムイオン電池が登場するまでのモバイルバッテリーは、ニッケル水素電池が使用されていた。
安全性が高いため、小さなお子様がいるご家庭で使用される場合がある。
NAS電池 4万円 サイクル数に制限がなく、他の蓄電池よりも長期間使用できる。 長時間使用することによる部品の劣化が避けられない。 日本ガイシ(株)のみが製造。
鉛蓄電池よりもコスト面で優れている電池として、大規模施設のバックアップ電源として使用されている。
レドックスフロー電池 寿命が20年。
NAS電池と同じようにサイクル数は無制限なので、半永久的に使用が可能。
重量エネルギー密度がリチウムイオン電池の1/5と低いため、小型化が難しい。 イオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う電池。
次世代の蓄電池を担う安定化技術として期待されている。
リチウムイオン電池
コスト
(1kWあたり)
20万円
メリット 寿命が6~10年と長寿命。
サイクル数は3500回
デメリット コストがかかる
備考 PCや携帯のバッテリーに使用される電池。
家庭用蓄電池として主流の電池となっている。
鉛蓄電池
コスト
(1kWあたり)
10万円
メリット 寿命が5~7年。
リチウムイオン電池と比較すると、安全性が高い。
デメリット 充放電のエネルギー効率が他の電池よりも低くなる。
使用回数とのバランスを見る必要がある。
備考 電池の中では一番歴史が長い電池。
ガソリン車のエンジンを起動する時に使用されている。
ニッケル水素電池
コスト
(1kWあたり)
5万円
メリット 寿命が~17年と一番長い。
サイクル数は3000回
デメリット 事故放電が多く、コストパフォーマンスが悪い。
備考 リチウムイオン電池が登場するまでのモバイルバッテリーは、ニッケル水素電池が使用されていた。
安全性が高いため、小さなお子様がいるご家庭で使用される場合がある。
NAS電池
コスト
(1kWあたり)
4万円
メリット サイクル数に制限がなく、他の蓄電池よりも長期間使用できる。
デメリット 長時間使用することによる部品の劣化が避けられない。
備考 日本ガイシ(株)のみが製造。
鉛蓄電池よりもコスト面で優れている電池として、大規模施設のバックアップ電源として使用されている。
レドックスフロー電池
コスト
(1kWあたり)
メリット 寿命が20年。
NAS電池と同じようにサイクル数は無制限なので、半永久的に使用が可能。
デメリット 重量エネルギー密度がリチウムイオン電池の1/5と低いため、小型化が難しい。
備考 イオンの酸化還元反応を利用して充放電を行う電池。
次世代の蓄電池を担う安定化技術として期待されている。

家庭用蓄電池の価格相場

2021年時点で、一般的な家庭に導入される蓄電池の価格はおおよそ100~220万円程度です。
同じ家庭用蓄電池でも製品によって大きな価格差があります。

製品によって大きな価格差がつく理由は色々ありますが、最もわかりやすいのは蓄電容量の違いです。
例えば、4kWh程度の蓄電池であれば130万円程度が目安になりますが、10kWhを超えるような機種ですと200万円以上になることがほとんどです。

また、「蓄電池を導入して元がとれますか?」という質問をよくいただきますが、残念ながら元を取るのはかなり難しいです。
蓄電池は投資商品ではなく、あくまで電気を自家消費するための製品であるということを認識しておいてください。

各メーカーごとの相場価格については以下の記事に記載していますので是非ご確認ください。

2021年 家庭用蓄電池の補助金

蓄電池を検討する際に必ずチェックしておきたいのが補助金情報です。

補助金は大きく、国のものと地方自治体のものに分かれます。

2021年度 国の家庭用蓄電池 補助金(2021年は受付終了しました。)

■2021年は受付終了

「令和3年度蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金」は、8月18日に予算額を超過したため交付申請の受付を終了しました。

環境共創イニシアチブ

2021年4月9日(金)~12月24日(金)まで、経済産業省の「蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金」を公募しております。

家庭用蓄電池の場合はDER等導入事業(C事業)にあたり、最大66.8万円補助が出る場合もあります。

補助対象機器 家庭用蓄電池システム 家庭用蓄電池システム(TPOモデル) 家庭用V2H充放電設備
補助額 設備費/工事費の1/3以内
4万円/kWh※初期実効容量
設備費/工事費の1/3以内
5.5万円/kWh※初期実効容量
設備費1/2以内
75万円/台
工事費定額
40万円/台
申請期間 2021年4月9日(金)~2021年12月24日(金)
補助要件 ①蓄電システム購入価格と工事費の合計が、目標価格以下であること。※2021年度家庭用蓄電システム目標価格(設備費+工事費・据付費)16.5万円/kWh)
②SIIで事前に登録される機器であること。
こちらを参照
①一般社団法人次世代自動車復興センター(NeV)に令和2年度第三次補正予算「クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金」の交付対象のうちV2H充放電設備として承認された型式のものであること。
②またはB事業に活用する設備として、個別にSIIに認められた設備であること。

蓄電池等の分散型エネルギーリソースを活用した次世代技術構築実証事業費補助金 | SII 環境共創イニシアチブ

・TPOモデル(第三者所有モデル):事業者が保有する太陽光発電設備や蓄電池を、顧客の住宅や事業所に設置し、利用料などを得て収益を上げるビジネスモデルのこと。
・初期実効容量:JEM規格で定義された初期実効容量のうち、計算値と計測値のどれか低い方を適用

その他、依頼する工事業者などにもいくつか条件があります。
こちらの補助金を検討中の方は、ソーラーパートナーズまでご相談ください。

2021年度 家庭用蓄電池 地方自治体の補助金

地方自治体も家庭用蓄電池の補助金を用意している場合があります。

例として先日残り予算額が発表された東京都の蓄電池補助金についてご紹介します。

補助対象機器 蓄電池システム
補助額 蓄電容量1kWhあたり7万円(1戸あたりの上限42万円)
助成条件 ①交付決定後に契約を締結すること。
②令和4年9月30日までに、東京都環境公社(クール・ネット東京)に登録されている補助対象機器等を設置すること
申請期間 令和3年4月1日~令和4年3月31日まで
その他補助要件 ・都内の住宅に新規に設置する機器(未使用品)
・太陽光発電システムを同時設置するか、既に設置していること。
・家庭の太陽光発電等の電力データ、再エネ電力の自家消費に伴う環境価値等が提供可能であること。など

自家消費プラン事業|クール・ネット東京

業者が補助金情報を把握していないケースも散見されますので、蓄電池をご検討する際には地方自治体から補助金が支給されていないか、ご自身でも必ず確認するようにしてください。

各自治体の補助金情報は下記の記事にてまとめています

【価格以外のポイント】家庭用蓄電池メーカーの選び方

いざ蓄電池を検討しようと思うと、次に考える必要があるのがメーカー・機種選びです。

家庭用蓄電池は、価格以外にもメーカーや機種ごとに以下のような違いがあります。

家庭用蓄電池 メーカー・機種選びのポイント

  1. 太陽光発電と連携可orスタンドアローンタイプ
  2. 蓄電容量
  3. サイクル寿命
  4. 特定負荷型or全負荷型

メーカー選びのポイント1
太陽光発電と連携可orスタンドアローンタイプ

蓄電池には太陽光発電と連携できるタイプの製品と、太陽光発電とは連携せずに電力会社から供給される電気だけを蓄電できるスタンドアローンタイプの製品があります。

太陽光発電を導入する方は太陽光発電と連携できるタイプの製品を選ぶ方がほとんどですが、マンションなど太陽光発電を設置するのが難しい環境なのであればスタンドアローンタイプを導入するという選択肢もあります。

メーカー選びのポイント2
蓄電容量

家庭用蓄電池の電気を貯めることができる容量はメーカー・機種ごとに異なります。

平均的な容量は5~7kWh程度ですが、大型のタイプでは10kWhを上回る機種もあります。

どれぐらいの容量を選ぶかについては、災害時にどれぐらい電化製品を使いたいかによって判断します。

当然、蓄電容量が多い機種ほど設置費用が高くなる傾向がありますので、費用対効果を考えて機種選定をしてください。

メーカー選びのポイント3
サイクル寿命

メーカーや機種によって大きく異なるのがサイクル寿命です。

蓄電池は充放電を繰り返すことで徐々に蓄電可能容量が少なくなっていきます。
これをサイクル寿命と言います。

例えば、シャープのクラウド蓄電池システムの場合、約12,000回の充放電を繰り返しても初期の約70%の容量を維持できるとされています。

スマートフォンを使っている方なら、スマートフォンの充電の「持ち」が徐々に悪くなることを実感しているのではないかと思います。これはまさにサイクル寿命が減っているということです。

サイクル寿命はメーカーや機種によって異なりますので、選ぶ際の一つのポイントとなります。

住宅用「クラウド蓄電池システム※2」を発売|シャープ

メーカー選びのポイント4
特定負荷型or全負荷型

メーカー・機種選びのポイントとして、あまりよく知られていないのが特定負荷型と全負荷型の違いです。

特定負荷型とは、停電時にあらかじめ選んでおいた回路に限定をして電気が使える蓄電池です。

例えば、一階の照明や冷蔵庫を選んでおいたとすると、停電時に一階の照明や冷蔵庫を使うことはできるものの、二階のパソコンは使えない、といった具合です。

一方の全負荷型の場合には、停電時にも原則的に全ての電化製品を使うことが可能です。

現在市場に流通している蓄電池の大半は特定負荷型ですが、伊藤忠商事のSmartStarLや、4Rエナジーのエネハンドといった製品は全負荷型です。

特定負荷型に比べて全負荷型は高額になりますので、停電時の安心をどこまで求めるかでご判断ください。

蓄電池のメーカー選びについて、更に詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。

家庭用蓄電池の各メーカーの値段・特徴

パナソニック

パワーステーションS パワーステーション
パワーステーションS パワーステーション
型番 LJPB21A LJPC31
定価(税抜) 1,690,000円 1,940,000円
蓄電容量 5.6kWh 5.6kWh
サイズ 549mm×776mm×195mm 630mm×1700mm×250mm
重量 39.5kg 103kg
保証期間 10年 10年
停電時出力 2000W 2000W
放電時間 16時間(265W) 32時間(265W)
全負荷・特定負荷 特定負荷 特定負荷
[住宅用] 創蓄連携システム ラインアップ | panasonic

シャープ

クラウド蓄電池システム
JH-WB1621 JH-WB1821
型番 JH-WB1621 JH-WB1821
定価(税抜) 1,800,000円 2,910,000円
蓄電容量 4.2kWh 8.4kWh
サイズ 500mm×360mm×605mm 700mm×360mm×605mm
重量 77kg 135kg
保証期間 10年 10年
停電時出力 2000W 2000W
放電時間 20時間(430W)
全負荷・特定負荷 特定負荷 特定負荷
クラウド蓄電池システム | SHARP

京セラ

リチウムイオン蓄電システム
EGS-LM1201
型番 EGS-LM1201
定価(税抜) 3,700,000円
蓄電容量 12.0kWh
サイズ 1060mm×1250mm×300mm
重量 226kg
保証期間 15年
停電時出力 2000W
放電時間 23時間(430W)
全負荷・特定負荷 特定負荷
リチウムイオン蓄電システム | KYOCERA

オムロン

蓄電池ユニット
KP55S3-HY-3A
型番 KP55S3-HY-3A
定価(税抜) 1,690,000円
蓄電容量 6.5kWh
サイズ 452mm×656mm×120mm
重量 52kg
保証期間 10年
停電時出力 2000W
放電時間 29時間(300W)
全負荷・特定負荷 特定負荷
太陽光発電用 ハイブリッド蓄電システム KP55Sシリーズ | OMRON

ニチコン

ハイブリッド蓄電システム
ESS-H1L1
型番 ESS-H1L1
定価(税抜) 4,200,000円
蓄電容量 12kWh
サイズ 1060mm×1250mm×300mm
重量 257kg
保証期間 15年
停電時出力 5900W
放電時間 23時間(430W)
全負荷・特定負荷 特定負荷
ハイブリッド蓄電システム | nichicon

エリーパワー

POWER iE6 HYBRID
EPS-20B
型番 EPS-20B
定価(税抜) オープン価格
蓄電容量 6.2kWh
サイズ 655mm×300mm×1060mm
重量 130kg
保証期間 10年
停電時出力 3000W
放電時間 連続12時間(3000W)
全負荷・特定負荷 特定負荷
POWER iE6 HYBRID | エリーパワー

長州産業

蓄電池ユニット へやまる
CB-LMK65A CHB-RS01B
型番 CB-LMK65A CHB-RS01B
定価(税抜) 2,550,000円 2,300,000円
蓄電容量 6.5kWh 4.2kWh
サイズ 452mm×656mm×120mm 698mm×999mm×250mm
重量 52kg 110kg
保証期間 10年 15年
停電時出力
放電時間
全負荷・特定負荷 特定負荷 特定負荷
スマートPV | 長州産業 へやまる | 長州産業

田淵電機

蓄電池
PKG-EHD-S55MP3B
型番 PKG-EHD-S55MP3B
定価(税抜)
蓄電容量 6.5kWh
サイズ 476mm×850mm×305.5mm
重量 85kg
保証期間 10年
停電時出力
放電時間
全負荷・特定負荷 特定負荷
蓄電ハイブリッドシステムPKG-EHD-S55MP3B | 田淵電機株式会社

Looop

Looopでんち
looopでんち
型番 LP-PKG-HB0101
定価(税抜)
蓄電容量 4.0kWh
サイズ 476mm×850mm×305.5mm
重量 85kg
保証期間 10年
停電時出力
放電時間
全負荷・特定負荷 特定負荷
looopでんち | looop でんき

伊藤忠商事

スマートスターL(Smartstar L)
型番 LL3098HOS
定価(税抜) 2,850,000円
蓄電容量 9.8kWh
サイズ 761.6mm×1145mm×440mm
重量 195kg
保証期間 10年
停電時出力
放電時間
全負荷・特定負荷 全負荷

DMM

DMM.make smart
型番 MS3098-DM/B
定価(税抜) 2,850,000円
蓄電容量 9.8kWh
サイズ 761.6mm×1145mm×440mm
重量 195kg
保証期間 10年
停電時出力 3000W
放電時間
全負荷・特定負荷 全負荷

テスラ

パワーウォール
テスラのパワーウォール
型番 Powerwall
定価(税抜) 990000円
蓄電容量 13.5kWh
サイズ 1150mm×753mm×147mm
重量 114kg
保証期間 10年
停電時出力
放電時間
全負荷・特定負荷 特定負荷
powerwall | tesla

家庭用蓄電池を後付けする時の注意点

既に太陽光発電を設置済みで、これから蓄電池を後付けする方への注意点

  1. メーカー保証が切れないかどうか確認する
  2. 既存の太陽光発電と蓄電池が連携できるか確認する

2019年問題対象者の方など、既に太陽光発電設置済みで蓄電池を後付けする場合には、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。

例えば、既に設置している太陽光発電と異なるメーカーの蓄電池を設置する場合、太陽光発電の保証が切れてしまう可能性があります。

その逆に、同一メーカーの蓄電池をつけることで、太陽光発電の保証期間を延長するという戦略をとるメーカーもでてくるかもしれません。

いずれにしても蓄電池を後付けするときには保証面の配慮が必要です。

また、蓄電池と既存の太陽光発電に互換性があるかどうかも確かめる必要があります。

蓄電池後付けの機種選びはかなりややこしく、全てのメーカーの蓄電池が無条件に選べるわけではありません。
ご検討中の方はソーラーパートナーズまでご相談いただければ、蓄電池に精通したアドバイザーが無料でアドバイスします。

家庭用蓄電池を太陽光発電と同時導入の時の注意点

太陽光発電を検討していて、同時に蓄電池を設置しようとする方への注意点

  1. 蓄電池の保証年数を確認する
  2. 蓄電池の容量、性能も確認する

現在、太陽光発電システムの購入を検討している方がセットで同時蓄電池を購入しようとする場合にも気を付けなければならないポイントがあります。

太陽光発電システムの保証年数はパネルが25年、パワーコンディショナーなどそれ以外の機器が15年が最近の相場になってきています。

しかし、蓄電池の保証年数は10年が相場です。

停電時はもちろんその力を発揮してくれますが、固定買取期間が終了した10年後のいわゆる卒FITの時期に保証が10年では切れてしまいます。

有償にはなりますが、5年の延長保証を用意しているメーカーも多いので確認するようにして下さい。

また蓄電池の容量の種類が限られていますので、太陽光発電のメーカー比較をする際に、忘れずに同じく各メーカーの蓄電池の性能もチェックすることが大事です。

電気自動車との連携

トライブリッド蓄電池システム

蓄電池の中には電気自動車との連携ができる「トライブリッド蓄電システム」という製品もあります。

トライブリッド蓄電システムとは、「太陽光発電でつくった電気を一時的に蓄電池に貯めておき、電気自動車がご自宅に戻ってきてから、貯めておいた電気を電気自動車に移すことができる」という機器です。

電気自動車をお持ちのご家庭であればトライブリッド蓄電システムも一度検討してみるといいと思います。

トライブリッド蓄電システムについては以下の記事で解説していますので、気になる方は読んでみてください。

V2H

トライブリッド蓄電システムとは違い、V2Hは蓄電池はありません。

V2Hは「Vehicle to Home」(ビークル トゥ ホーム)の略で、電気自動車と家をつなぐという意味で、電気自動車の電気を家で使えるように戻す仕組みのことです。

蓄電池の今後はどうなる?

2018年の北海道の大停電、2019年の千葉県の台風による長期停電と、自然災害による災害停電が現実味を帯びてきた事によって、2019年11月からの卒FITの方々の売電からの自家消費へのスイッチとは別の動きとして蓄電池購入の流れができています。

そして卒FITの方と、この停電に備えての方の蓄電池へのニーズは明らかに違います。

卒FITの方はパワーコンディショナーの交換まで視野に入れた方が多く、容量は必要最小限に抑える傾向がありますが、停電備えとしての購入検討の方はエアコンまで動かせることや、なるべく蓄電容量は大きいものを求める傾向があります。

パワーコンディショナーを交換するのかしないのか、蓄電池の容量はどうするのか、家全体をバックアップするタイプにするのか特定の電源だけ停電時に使えるタイプにするのかなど、様々なポイントがあり今現在の各メーカーからのラインアップではまだ満たしきれていないニーズもあるのが現状です。

これからより細分化されたニーズに応える蓄電池が各メーカーから販売されてくると思いますので、常にユーザー目線で必要な情報をわかりやすく整理した状態でお伝えできるようにしていきたいと思います。

蓄電池のデメリット・メリット

Q.蓄電池のメリットは?

A. 大きなメリットは停電時に電気が使えることです。
計7つのメリットの確認はこちら。

Q.太陽光発電と蓄電池の同時購入で注意することは?

A. 蓄電池の保証年数に注意しましょう。
その他の注意点はこちら。