
2025年群馬県補助金まとめ
【太陽光発電(蓄電池セット)】
太陽光発電……7万円/世帯
蓄電池……対象経費の1/3
【蓄電池】
次のいずれか低い額
1,対象経費の1/3
2,14.1万円×容量×1/3
※太陽光発電が既についている方が対象
<<本記事のデータは2025年5月6日に更新しました。>>

群馬県は太陽光にも蓄電池にも補助金を出しています。金額的には蓄電池が主役となりそうですが、それもエネルギーの地産地消がポイントとなっているためです。補助金の条件を読み解くと、どうすれば補助金額を最大限活用できるか見えてきます。
群馬県の太陽光発電・蓄電池補助金は大きな補助が出るため、多くの問い合わせをいただくのですが、すぐに締め切られてしまうことでも有名です。
昨年は補助金が出てすぐに予算上限で打ち切られてしまったこともあり、今年は大変な混雑が予想されます。
今回は、群馬県の補助金について詳しく解説しますので、群馬県の自宅に検討してる方は是非最後までご覧ください。
補助金情報は自分で調べても専門用語が多くわかりづらいので、群馬県が発表している最新情報を以下3点を中心に出来る限り分かりやすく解説しています。
・2025年(令和7年)の群馬県の補助金はいくらもらえるのか
・太陽光発電・蓄電池をこれから購入する人が補助金をもらう方法
・群馬県の補助金をもらい損ねないようにするための注意点
群馬県の補助金は国が財源となっているので、現在国が出している補助金とは併用できません。
もし、群馬県の補助金に間に合わなかった場合、太陽光発電を検討している方はコチラ、蓄電池を検討している方はコチラをご確認ください。
太陽光発電・蓄電池の
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2025年(令和7年)群馬県の太陽光発電・蓄電池補助金の概要
群馬県の太陽光発電・蓄電池補助金の正式名称は「令和7年度の個人住宅・事業者向け再エネ導入支援補助制度」です。
家庭用の補助金は以下の通りです。
補助対象 | 補助率等 | 件数 | 備考 |
---|---|---|---|
太陽光発電 (蓄電池セット) |
【太陽光発電】 7万円/世帯 |
200件 | ・発電した電気が敷地内で30%以上消費されること ・FIT制度、FIP制度による売電が行われないこと |
【蓄電池】 対象経費の1/3 |
容量(kWh)あたり価格を下回らないと対象にならない ※詳細は後述 |
||
蓄電池 | 以下の1,2のいずれか低い額 1,対象経費の1/3 2,14.1万円×容量(kWh)×1/3 |
220件 | 既存の太陽光発電と接続され、自家消費されること |
令和7年度の個人住宅・事業者向け再エネ導入支援補助制度|群馬県
蓄電池に大きな補助金が設定されていますが、太陽光発電とセットの場合だけ条件が難解なので詳しく解説します。
既に太陽光発電を設置していて、蓄電池だけを設置する方にはしばらく関係ない解説が続くのでこちらから解説に移動してください。
群馬県補助金の蓄電池の条件を解説(太陽光発電とセット時)
【結論】経費が14.1万円/kWh~16万円/kWhを下回る価格で導入しないと補助金対象外
群馬県の蓄電池補助金は、蓄電池に目標価格を設けています。
目標価格というのは、蓄電池を導入する時に下回るべき価格で、国の補助金にも設定されています。
「経費÷容量(kWh)」で計算し、1kWhあたりの経費が目標価格を下回らない限り、補助金対象外となってしまいます。
では、群馬県の蓄電池補助金で設定されている目標価格を原文ママで見てみましょう。
蓄電池価格(円)を蓄電容量(キロワットアワー)で除して算出した額が、4,800アンペアアワー・セル相当のキロワットアワー未満の蓄電池にあっては14.1万円/キロワットアワー以下、4,800アンペアアワー・セル相当のキロワットアワー以上の蓄電池にあっては16.0万円/キロワットアワー以下であること
これらの難解な文章をわかりやすく書き換えると「下記の3ステップで目標価格を下回っているか確認しましょう」となります。
1,「対象経費÷容量(kWh)」で1kWhあたりの価格を計算する
2,蓄電池容量が大体15kWh未満か以上かで目標価格が変わる
3,15kWh未満なら14.1万円/kWh,15kWh以上なら16万円/kWhが目標価格
原文の「4,800アンペアアワー・セル相当」がおおまかに15kWhと判断できるのですが、商品ごとに微妙に異なる点はご注意ください。
多くの家庭用蓄電池は15kWh未満のため、目標価格は14.1万円/kWhを下回れば問題ないと覚えておけば問題ありません。
【「蓄電池にかかる費用=対象経費」ではないことに注意!】
群馬県が定義する対象経費は「蓄電池本体、蓄電池用パワーコンディショナー、工事費(消費税及び地方消費税を除く)」です。もし、蓄電池が全負荷型やハイブリッドタイプであった場合、それらの機能に必要な機器の費用は対象経費に含まれません。目標価格(14.1万円/kWh)を判断する際も、補助率(対象経費の1/3)の計算の際も、オプションは含まれないということはお含みおきください。
【太陽光(蓄電池セット)】2025年(令和7年)群馬県の太陽光発電補助金はいくらもらえる?ポイントは目標価格!
太陽光発電は7万円/世帯なのに対して、蓄電池の計算は先に説明したように少し複雑になります。
群馬県の蓄電池補助金は、太陽光発電と同時に導入する場合、目標価格を下回ったうえで、対象経費の1/3が補助金額となります。
実際の例を挙げてみましょう。
【条件】
太陽光発電6kW+蓄電池9.8kWh(全負荷・ハイブリッド) 最終契約金額270万円(税抜)
(見積もり上の内訳が、太陽光110万円、蓄電池160万円)
①まずは、「対象経費÷容量(kWh)」で1kWhあたりの価格を計算します。
この場合の「対象経費」に全負荷やハイブリッドに必要な機器は含まれないため、仮で対象経費は137万円と設定したうえで計算すると、13.97万円/kWhとなります。
②次に蓄電池が、15kWh以上かどうか、目標価格を超えていないか判断します。
9.8kWhで経費が137万円であれば、目標価格14.1万円/kWhを超えていないので問題ありません。
③最後に補助金額を決定します。
対象経費137万円の1/3なので45.6万円が蓄電池の補助金額となります。
最終的な補助金額は、太陽光発電(7万円)+蓄電池(45.6万円)で52.6万円となるわけです。
参考までに、ソーラーパートナーズで保有する群馬県の過去一年間のデータでは、太陽光発電平均6.08kW+蓄電池平均10.2kWhに対して最終価格が平均291.7万円(税込)でした。
【蓄電池】2025年(令和7年)群馬県の蓄電池補助金はいくらもらえる?上限なしの人気補助金!
既に太陽光発電がついている方が蓄電池を設置する場合の計算は、「対象経費」の考え方を押さえておけば簡単です。
蓄電池の補助金額は、以下の1,2のいずれか低い額となります。
①対象経費の1/3
②14.1万円×容量(kWh)×1/3
①の対象経費として群馬県の補助金で認められているものは「蓄電池本体、蓄電池用パワーコンディショナー、工事費(消費税及び地方消費税は除く)」となっています。
そして、最近の人気の蓄電池は全負荷型だったり、ハイブリッドタイプだったりと機能を有していますが、その機能をつけるために必要な機器はこれらの対象経費には含まれていません。
そのため、例えば容量9.8kWhに対して、提案価格180万円(税抜)の蓄電池の場合、内訳の中の「蓄電池本体、蓄電池用パワーコンディショナー、工事費(消費税及び地方消費税は除く)」の合計金額が130万円だったとしたら、1/3の43.3万円が①の算出額となります。
続けて②を算出してみましょう。
①の例と同じ条件の場合、14.1万円×9.8kWh×1/3なので46万円が②の算出額となります。
①と②のいずれか低い額なので、例の場合は43.3万円が支給額となるわけです。
2025年(令和7年)群馬県の太陽光発電・蓄電池補助金の申請期間・申込順序
交付申請の期限は、令和7年6月上旬から8月下旬までとなります。
詳しい日程は今後発表されますが、件数も少なく期限も短いため、この期間にすぐ申請できるよう準備を進めておきましょう。
ただし、交付決定前に契約・工事を進めてしまうと補助対象外となってしまうので、交付決定までは見積もりの比較検討に留めてください。
2025年(令和7年)群馬県の太陽光発電・蓄電池補助金の条件・注意点
太陽光発電と蓄電池でそれぞれ異なりますが、電気を自家消費してもらうための補助金という点で注意点は共通しています。
【太陽光発電】
- 発電出力が1kW以上10kW未満
- 自家消費で30%以上消費されること
- FIT制度・FIP制度が利用されないこと
※FITやFIPは発電した電気を高い単価で買い取ってもらう制度です。しかし、売電単価よりも電気を買う時の単価の方が高いため、現在は利用しないことを選択することが多いです。
【蓄電池】
- 蓄電容量が1kWh以上
- 太陽光発電設備と連携されること
- 充放電を繰り返すことを前提とする据置型(定置型)
2025年(令和7年)群馬県の太陽光発電・蓄電池補助金のよくある質問
群馬県の補助金は太陽光が200件、蓄電池が220件を想定しています。昨年は期間が2ヶ月程度しかなかったにもかかわらず、期間より先に予算切れで受付を停止していたので、受付が開始したら前もって準備していた方が殺到することが予想されます。逃したときに翌年あるとは限らないので早め早めに準備を始めましょう。もし締め切られてしまった場合は、国の蓄電池補助金を利用することも検討してみてください。
蓄電池の補助金額は、容量(kWh)と価格によって変化します。昨年群馬県内で一番人気だった12.7kWhの蓄電池で計算すると、補助金額は大体60万円弱となりますが、最終的な価格次第なので、まずは複数社の見積もりを見比べながら検討してみましょう。