太陽光発電や蓄電池を訪問販売から買って大丈夫?損しないために、ウソを見破る3つの方法
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。
意外と思われるかもしれませんが、太陽光発電業者の最も定番の営業手法は、いまだに「訪問販売」です。
この記事では、「訪問販売業者から太陽光発電を買っても大丈夫なのか」という点について詳しく解説します。
またご自宅が本当に太陽光発電に向いているのかどうかについてもご紹介いたします。
太陽光発電を検討するきっかけ第一位「訪問販売」
当社ソーラーパートナーズにご相談いただく方に必ず質問しているのが、
「どのようなきっかけで太陽光発電の検討を始めたのですか?」
という質問です。
するとほとんどの方が、
「ショッピングモールの催事場でフェアをやっていたので…」
「ある日突然、電話がかかってきて…」
「この間、太陽光発電の営業の方が来られて…」
と答えられます。
これらは典型的な太陽光発電訪問販売の営業方法です。
数年前まで、太陽光発電の売り方の主流は3番目の『The・訪問販売』のやり方でしたが、最近はショッピングモール・電話営業が多いように思います。
ショッピングモールも電話営業も、もともと訪問販売で太陽光発電を売っていた会社さんが行っている場合が多いです。
効率の良い売り方をもとめて、売り方が少しずつ変化しているのです。
最近では蓄電池とのセット販売で高額な提案をするような企業も増えています。
「モニター価格」「~棟限定のキャンペーン価格」「工事代無料」といった営業トークを聞いている方は特に要注意です。
契約前に一度冷静になってよく考えることをおすすめします。
また、最近では「太陽光発電と蓄電池は必ずセットにしなければいけない」と業者に説明されている方が多いですが、実際にはそんなことはありません。
太陽光発電を単体で設置して、設置費用を抑えるという方法もあります。
太陽光発電の導入にあたって複数社の提案を比較するのは基本中の基本です。
相見積もりを取ることで騙されて高額な契約を結ぶリスクを大幅に軽減できますので、必ず複数社の提案を比べるようにしましょう。
太陽光発電の大半は訪問販売会社が販売してきた
太陽光発電は2009年から始まった売電制度の影響で、急速に普及が進みました。
なぜ急速に普及が進んだかというと、売電制度が設置者に経済メリットが出るように制度設計され、太陽光発電が投資商品としての扱われるようになったからです。
じつは売電制度以前の太陽光発電は訪問販売が売っていました。
売電制度以前の太陽光発電のメリットは経済メリットはほとんど無く、「クリーンな発電」「非常用電源になる」「未来の設備」として販売するしかありませんでした。
経済メリットがほとんど無いということは、強い営業力をもってお客さんを買う気にさせる必要があります。
強い営業力を持っている訪問販売会社が太陽光発電を売っていたのです。
訪問販売から太陽光発電を買ってもいいのか?
結論から言うと、営業マンが言うことにウソが全くないのであれば買っていいと思います。
ただ、よっぽどのことが無ければ訪問販売の価格で買う気になるワケが無いので、どこかで必ずウソをついています。
ウソをついて販売するのは情報弱者である買い手を騙しているわけですから、絶対にダメです。
訪問販売の太陽光発電は相場価格に比べてどうしても高くなります。
なぜなら、1件の契約に対してショッピングモールへの出展料や電話・訪問による営業活動の費用、営業マンへの歩合給、さらに会社の利益が上乗せされているからです。
太陽光発電を高値で販売すること自体は全く悪いことではありません。
値段は売る側が自由に決めて良いですし、値段が多少高くても買う方がそれだけの価値を感じるのであれば全く問題ないと思います。
同じ缶コーヒーがコンビニのほうがスーパーよりも高いからといって悪では無いのと同じです。
「わざわざ家まで来てくれて、こんなに良い太陽光発電のことを丁寧に教えてくれたのだから、この人から買うことにしよう」
というのはおかしな話ではないと思います。
ただ、ウソついて売るのは絶対にいけません。
太陽光発電の訪問販売のウソを見破る3つの方法
以下の3つのどれかにあてはまっていたらウソをついています。
太陽光発電のことを知らなくても判断できることですので必ずご確認ください。
1.見積書や資料、名刺を置いていかない場合は必ずウソがある
営業マンが「また来ます」となった時に資料を全部持って帰るときは必ずウソがあります。
証拠を残していくとすぐバレてしまうので持って帰るのです。
2.「他ではこの値段では買えませんよ!」はほぼ確実にウソ
訪問販売という営業手法では、他では買えないほど安く提案することはできないので、100%とは言いませんがほとんどの場合ウソです。
他にもウソではないのですが値段の話で、
「今回は特別価格でこの値段です」
「この地域のモニターになっていただきたいのでこの値段です」
「工事代を無料にします」
といって提示された値段も、それほど安くないことが多いので注意してください。
3.年間発電量が1kWあたり1,500kWhを超えていたらウソ
太陽光発電の発電量は経済メリットに直結しますので、発電量でウソをついていることが多いです。
もし手元にシミュレーションがある場合は、『年間発電量』を『設置容量』で割って、『1kWあたりの年間発電量』を計算してみてください。
どんなに良くても、正式な計算方法で1kWあたり1,500kWhを超える発電量はあり得ません。
一番発電量が多いソーラーフロンティアの沖縄での発電量で1kWあたり1,250kWh程度です。
シミュレーションは予測値なので実際にはもう少し発電しますが、発電量は収入に直結する重要なものなので試算の段階で多めに見込むのは危険です。
訪問販売業者による設置後のトラブル
訪問販売業者に限った話ではありませんが、悪徳業者から太陽光発電を設置すると設置後に以下のようなトラブルに見舞われる可能性があります。
影の影響を無視した設置でほとんど発電しない
よくあるのが、電柱など影の影響を無視して太陽光発電を設置した結果、思ったように発電しないというケースです。
このケースは訪問販売業者によくあります。
なぜ影の影響を無視して提案してくる訪問販売業者が多いのかというと、訪問販売では販売件数がそのまま給料に直結する「フルコミッション」という給与体系を採用しているケースが多いからです。
訪問販売の営業マンはとにかく販売件数を増やすために、太陽光発電を設置するメリットがでにくい条件だったとしても、平気で無茶な提案をする傾向があります。
太陽光発電にとって影は大敵ですので、影がかからない環境を選んで設置するのが大原則です。
もしも、「影がかかる場所に提案されているかもしれない」と思ったら、ソーラーパートナーズまでご相談ください。
アフターフォローが実施されない
もう一つ、よくあるトラブルが、約束していたはずのアフターフォローが実施されないというケースです。
例えば、「毎年無料で訪問点検をしますよ」という約束をしていたのに、実際には設置後にはまったく音沙汰がないようなケースです。
これも訪問販売業者に限った話ではありませんが、あまりにも過剰なサービスを提案されていると感じたときには、その内容が本当に実施可能なのかどうかをよく確認したほうがいいです。
太陽光発電の設置に向いている家 3つの特徴
訪問販売から「太陽光発電に向いているから付けた方がいい」と言われたことはありませんか?
訪問販売からの提案自体は不誠実かもしれませんが、実際に太陽光発電に向いているケースも多々あります。
太陽光発電の設置に向いている家には大きく以下の3つの特徴があります。
太陽光発電に向いている家3つの特徴
- 築10年以内
- 南・東・西面に十分な屋根面積がある
- 電柱や近接する家など、影の心配がない
なぜ、この3つの特徴に当てはまると、太陽光発電に向いていると言えるのか解説していきます。
太陽光発電に向いている家の特徴1.
築10年以内
築10年以内の築年数が浅い家は、太陽光発電の設置に向いています。
そのため、訪問販売業者のターゲットとなることが多いです。
なぜ築年数10年以内だと太陽光発電向きと言えるのか、理由は以下の2点です。
築10年以内が太陽光向きの理由
- 屋根補修・塗装の必要がない
- 建て直しまで平均20年以上ある
築10年以内なら屋根補修の必要がない
築10年以内の住宅が太陽光発電に向いている理由の一つ目は、屋根補修の必要がないことです。
太陽光発電を設置する際に屋根補修もセットで依頼するという方も多いですが、
屋根補修が必要なければ、当然その分費用が安くなりますので費用対効果が良くなります。
もちろん、屋根の傷み具合は築年数だけで一概に測れるものではありません。
築年数の浅い住宅でも屋根材の劣化がみられる場合には補修をしたほうが良い場合もありますし、
瓦などの耐久性に優れた屋根材を使用している場合には、築年数が古くても補修は必要ないことが多いですが、一般的には築10年以上経ってからが屋根補修に適したタイミングと言われています。
ちなみに、太陽光発電を設置すると屋根は劣化しにくくなります。
屋根の大部分を太陽光発電パネルが覆うことで、屋根の傷みの主な原因である直射日光を遮ることができるからです。
築10年以内なら建て直しまで平均20年以上ある
築10年以内の住宅が太陽光発電に向いている理由の二つ目は、建て直しまで平均20年以上あるということです。
太陽光発電の投資回収期間、いわゆる「元をとる」までの期間は10年前後となることがほとんどですが、太陽光発電をお得に導入するためには、元をとってからどれだけ長く利用できるかが重要です。
平成29年度の国土交通省のデータ「減失住宅の平均築後年数の国際比較」によると、日本の住宅の平均寿命は32.1年とされています。
(寿命による取り壊しだけではなく、焼失、倒壊なども含む)
仮に築10年の住宅が太陽光発電を設置したとするとすると、住宅寿命までは平均で22.1年です。
元を取ってから12.1年も太陽光発電を利用できる計算になります。
当然、訪問販売会社も「すぐに建て直すかもしれませんので」と言われる可能性が高い築年数が経っている住宅よりも、築年数の浅い住宅をターゲットにします。
ちなみに太陽光発電パネルの寿命は一般的には30年~35年程度と言われており、メーカー保証も25年が一般的です。
太陽光発電は住宅が建っている間はずっと利用できると考えて問題ありません。
太陽光発電に向いている家の特徴2.
南・東・西面に十分な屋根面積がある
訪問販売業者が特に気にしているのが屋根の向きと大きさです。
なぜなら、太陽光発電は屋根の向きと大きさによって得られるメリットが大幅に違ってしまうからです。
日当たりの悪い北面を除いた屋根面積が広い家ほど、太陽光発電に向いています。
ご自宅の屋根を確認してみて、太陽光発電に向いているかどうかわからなければ、お気軽にソーラーパートナーズまでご相談ください。
専門のアドバイザーが無料で診断を行います。
太陽光発電に向いている家の特徴3.
電柱や近接する家など、影の心配がない
当たり前ではありますが、太陽光発電の向き不向きを考える際に気にしなければいけないのが影の存在です。
南向きのどんなに広い屋根を所有していても、屋根が影に覆われていたのでは太陽光発電はほとんど発電してくれません。
屋根に影がかかるケースとしては、主に以下の3つのパターンが考えられます。
屋根に影がかかる3つのパターン
- 近くに電柱がある
- 近隣の家の背が高い
- 近くに大規模な建物がある
影がかかるケースで最も多いのが「電柱」です。
電線の影が少しかかるぐらいであれば発電量にはほとんど影響はありませんが、屋根に広く電柱の影がかかる場合には設置を見送ったほうがいい場合があります。
次に考えられるのが3階建てなど「背の高い住宅」が近隣にある場合です。
逆に同じぐらいの高さの建物の場合には、近隣住宅の影が屋根にかかることはありませんので、ほとんど気にしなくて問題ありません。
また、稀なケースですが家の近くにマンションなど「大規模な建物」がある場合にも影に注意が必要です。
ちなみにいずれの場合にも障害物が北側にある場合には、影の影響はありません。
これらのケースに当てはまらずに、影の心配がない住宅の場合、太陽光発電に向いている家として訪問販売の業者が頻繁にくる傾向があります。
まとめ
今の太陽光発電業界は訪問販売をきっかけに検討を始める人が圧倒的に多いので、太陽光業界の需要は訪問販売が支えているといっても過言ではありません。
ただ、ウソついて売る人が増えると、太陽光発電に対するイメージが悪くなり、販売活動そのものほとんどできなくなってしまいます。
ソーラーパートナーズの理念である『太陽光発電の健全な普及を牽引する』を全うするために、騙されて売りつけられる人を一人でも減らしたいと考えています。
もし今の提案に納得していないのであれば、一度お問い合わせください。
正しい太陽光発電の情報をお伝えいたします。