【2024年】シャープ 蓄電池の相場価格・特徴・口コミを徹底解剖!
さまざまな蓄電池メーカーの中で、どの蓄電池を選ぶべきか悩みませんか?
今回はシャープの蓄電池に関して、相場価格から口コミまで網羅的に解説いたします。
この記事では、
- シャープ 蓄電池の相場価格
- シャープ 蓄電池のシリーズ別の特徴
- シャープ 蓄電池のよくある質問
- シャープ 蓄電池の口コミ
- シャープ 蓄電池をお得に買う方法
について解説します。
この記事を読むと、シャープの蓄電池の概要だけでなく、お得に買う方法についてもわかる内容になっています。
ぜひチェックしてみてください。
シャープはどんな会社?
シャープを知らない人はあまりいないと思いますが、相談に乗っていると意外と大手家電メーカーの中で唯一外資系メーカーになっていることを知らない方は多いです。
シャープは現在経営危機の末、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)の子会社となっています。
1962年に世界初のターンアラウンド型電子レンジを開発、1964年には世界初の電卓を開発しています。この電卓の開発の流れから液晶技術が向上していき、後の一世を風靡する液晶テレビ事業に繋がっていきます。
しかし結果としてこの液晶テレビ事業が海外メーカーと熾烈な価格競争に陥り、巨額の赤字を出すようになってしまい、鴻海の買収という形になりました。
1962年の電子レンジ、1964年の電卓の間、1963年に太陽光パネルの量産を始めており、2000年~2006年の太陽光パネル製造量は世界一となっていました。
2019年から本格的に、数多くのシャープ太陽光発電設置ユーザー向けに、蓄電池を販売しています。
シャープの蓄電池の人気は?
2019年11月に卒FITを迎えた53万人のうち約半数がシャープの太陽光発電システム設置ユーザーと言われています。
これはシャープ特約店という全国販売店網を持ち、2000年には太陽電池の生産量世界1位になったことがあるシャープの蓄電池市場における特権です。
つまりシャープOB客にだけ案内をするだけで十分な蓄電池の販売量を確保することができるのです。
当然シャープの戦略はとにかくOB客優先となっており、卒FIT未満の他メーカーの太陽光発電システムを設置しているユーザーには当初販売をしないという徹底ぶりでした。
(積極的に販売をしないという意味ではなく、設置禁止という措置を取っていました。)
シャープOB客への卒FIT対策に特化しているので、パワーコンディショナーの交換を伴うハイブリッド型のラインアップのみとなっており、単機能型はありません。
容量別に4.2kWh、6.5kWh、8.4kWhと3パターン用意していましたが、2020年度は6.5kWh、8.4kWh、13.0kWhの人気の全負荷型も追加、2021年には9.5kWhも発売し、盤石の態勢を整えています。
シャープOBに特化しているにも関わらず、家庭用蓄電池でのシャープのシェアは3位、機種別部門では9.5kWhの商品が1位となっています。
シャープ 2024年蓄電池の相場価格
シャープの蓄電池 相場価格は以下の通りです。
シリーズ名 | 型式 | 蓄電池容量 | 相場価格 |
---|---|---|---|
コンパクトタイプ | JH-WB1621 | 4.2kWh | 約131.5万円 |
ミドルタイプ | JH-WB1921 | 6.5kWh | 約156.6万円 |
大容量タイプ | JH-WB1821 | 8.4kWh | 約180.4万円 |
大容量タイプ | JH-WB2021 | 9.5kWh | 約199.2万円 |
– | JH-WB1921×2の組み合わせ | 13kWh | 約253.9万円 |
9.5kWhの商品は2023年設置実績に基づく機種別ランキングで1位となりました。最近のトレンドである大容量蓄電池で、かつ特定負荷型にも全負荷型にもでき、EVとの連携も想定されているモデルなのでシャープの太陽光発電を設置している方からすると、一番「ちょうどいい」商品なのかもしれません。
太陽光発電がシャープ以外の方は同じような高性能商品としてニチコンの商品がお勧めです。
シャープの蓄電池を選ぶメリット
メリット1.
ハイブリッド型なので電気ロスが少ない
シャープの蓄電池はハイブリッド型蓄電池ですので、電気ロスの少ないことが特徴です。
既存の太陽光用のパワーコンディショナーを取り外し、太陽光と蓄電池を兼用できるパワーコンディショナーに切り替えるハイブリッド型なので、蓄電池用にもう一つパワーコンディショナーを設置する必要がある単機能型蓄電池に比べて、電気交換ロスが少ないのが特徴です。
メリット2.
全負荷型と特定負荷型が選べる
シャープの蓄電池は当初全て特定負荷型だったので、「家中まるごと停電対応」はできず特定の電源しか使うことができませんでした。
しかし家中まるごと停電対応のパワーコンディショナーを開発してからは、小容量の4.2kWh以外はいわゆる全負荷型と呼ばれる「家中まるごと停電対応」と特定負荷型とを選択できるようになりました。
メリット3.
太陽光パネル出力保証が継続できる
シャープの蓄電池を導入すると、太陽光パネルの出力保証を継続することができます。
シャープの太陽光発電システムを設置し、まだパネルの保証期間が残っている場合に別メーカーのハイブリッド型蓄電池を設置した場合は、パネルの出力保証も外されてしまいますが、シャープの蓄電池を設置する場合はパネルの出力保証は継続されます。
いま卒FITを迎える方の当時は10年保証ですので、卒FITの方は保証期間が切れたタイミングですので関係のない話ですが、シャープの太陽光発電設置10年未満の方の場合は大きな意味を持つポイントだと思います。
シャープの蓄電池を選ぶデメリット
デメリット1.
単機能型がない
シャープの蓄電池はシャープ太陽光発電OBの卒FIT対策向けに振り切って開発されていますので、いまだ単機能型がありません。
単機能型蓄電池を選ぶべき人というのは、太陽光発電システムを設置してまだ年数が経っておらず、パワーコンディショナーの交換の必要性が低い人です。
ですのでそういう方にとっては、そもそもラインアップとしてありませんので、別メーカーにするかまだ故障しそうにないパワーコンディショナーを交換してハイブリッド型を設置するかの2択になってしまいます。
デメリット2.
設置不可が多い
シャープの蓄電池はシャープ太陽光発電OBの卒FIT対策向けなので、これまで太陽光発電を設置して10年経過していない案件については設置不可という状況でした。
最近ようやく10年経過してなくてもシャープの蓄電池を設置してもOKになったのですが、古いパネルだとメーカーが接続NGを出すケースが非常に多いです。つまり、設置条件が他メーカーよりも厳しいことが大きなデメリットです。
シャープの太陽光発電OBでも、シャープの蓄電池設置不可というケースも頻発しています。
シャープの蓄電池の特徴
全タイプ共通の特徴.
AIが生活パターンや天気予報から自動制御
シャープの蓄電池はAIによる自動制御が可能です。
HEMSを導入することにより、COCOROENERGYと名付けられたクラウドサービスと連携し、AIが天気予報や生活パターンを学習し、余剰電力を予測して昼間の割高な余剰電力の購入を抑える働きを自動でおこないます。
スマートスターにも有料のAIサービスがついていますが、シャープのAIサービスは月々の利用が無料であることも特徴です。
それでは次の項から、シリーズごとの詳しい特徴に関して説明いたします。
「大容量タイプ9.5kW/8.4kWh」の特徴
屋内・屋外設置が選べる
シャープの蓄電池「大容量タイプ9.5kW/8.4kWh」は、設置場所が屋外でも屋内でもどちらにでも対応できます。
寒冷地や塩害の恐れがある地域ならば屋内に設置など特段そのような恐れがなく、水害や重塩害の恐れもない場合は屋外に設置と柔軟に対応できるのが特徴です。
もちろん単体ではシャープ蓄電池の中で最大容量です。
また、9.5kWhは2024年春に販売されるEV連携用コンバーターと組み合わせることができるようになります。
※生産が新商品の9.5kWhにシフトしているためだと思いますが、8.4kWhは在庫が少なくなっています。
「ミドルタイプ6.5kWh」の特徴
コンパクトタイプで増設も可能
シャープ蓄電池の「ミドルタイプ6.5kWh」はシャープの蓄電池の中で、唯一増設が可能な商品です。
奥行きが320mm、重さも74kgと軽量なので、屋内のちょっとしたスペースに配置することも可能です。
少しややこしいのですが、屋内に設置できる同容量の蓄電池があります。
※在庫が少ないため今後提案が出てくることはほとんどないと思われます。
シャープの蓄電池「ミドルタイプ6.5kWh」はシャープ蓄電池の中で一番最初にEV連携を想定して作られた蓄電池です。
停電時に特定の電源だけ使うことができる特定負荷型と違い、分電盤全部をバックアップするため、停電時にも家中の電気が使えるということになります。
また、蓄電容量を大きくしたい場合は2台設置で13kWhとすることも可能です。特定期間内なら後から追加設置で13kWhにすることも可能な仕様になっています。
この蓄電池がシャープのメイン商品となっていくと思われましたが、その後9.5kWhの大容量タイプも全負荷型対応をしたので、今は一番人気はそちらに譲っていますがちょうど良い価格帯もあり未だ根強い人気があります。
「コンパクトタイプ4.2kWh」の特徴
お手頃価格
シャープの蓄電池「コンパクトタイプ4.2kWh」はシャープ蓄電池の中で唯一の特定負荷型のみの蓄電池です。
そこまで蓄電容量が大きくないので、この蓄電池だけは家中まるごと対応を選ぶことはできず、停電時には特定の電源だけ使うことができるタイプになります。
そしてやはり一番の特徴はコンパクトタイプならではの導入しやすい価格。
蓄電池は欲しいけど、予算の兼ね合いもあるから小さめのものでいいかなという方にはぴったりです。
※こちらは在庫が少ないため今後提案ができなくなる可能性があります。検討している方はお早めにお問い合わせください。
シャープ 蓄電池のよくある質問
設置後10年未満の人はもちろんですが、シャープは2012年から10年保証から15年保証にメーカー保証期間を延ばしており、その際にさかのぼって15年の延長するかどうかを設置済みの方にも打診しました。
結果として設置後10年経っていてもまだ保証期間内という方が存在しますので、その方はハイブリッド型を選択する場合、シャープ蓄電池にしなければその保証は取れてしまいます。
シャープ同士だから、絶対設置できると思われている方が多いのですが、シャープ蓄電池のラインアップは全てハイブリッド型となっていますので、既存の太陽光発電システムに干渉します。
現在の太陽光発電システムの回路設計次第によっては、発電量の低下などがおきる事が予想されますので、シャープ同士だから何も憂いがないと思うのは間違いですので慎重に検討をするようにしてください。
シャープ 蓄電池の口コミ
シャープの蓄電池の口コミでよく聞かれるものをご紹介します。
- 「AIで自動制御してくれるので安心です。」
- 「また15年保証が付いたので、良かったです。」
- 「シャープの太陽光発電を設置しているので、他の蓄電池を検討するという選択肢は正直ありませんでした。」
- 「9.5kWhの全負荷型にするか、6.5kWhの全負荷型にするか迷っています。」
やはりシャープOBが中心なので、あまり他社の蓄電池と比較検討した様子がないのが特徴です。
シャープの蓄電池をお得に買う方法
シャープの蓄電池をお得に買う方法をご紹介いたします。
そもそも他メーカーの卒FIT未満の方は、シャープの蓄電池を設置することはできない縛りを設けているくらいシャープOB客に特化した販売戦略を取っています。
そうなると、シャープ特約店が必然的に、自分のOB客にシャープ蓄電池を販売するという形になりますので、あまり競合他社が入り込む余地がありません。
もちろんシャープ特約店もシャープの蓄電池だけを販売するわけではありませんが、やはりシャープの蓄電池を売りたいという事は変わりませんので、だからこそシャープ以外の蓄電池を販売しようとする会社からも提案を受けることが、結果としてお得に買う方法になると思います。
全負荷型でハイブリッド型蓄電池といえば、最競合はニチコンの9.9kWhかオムロンの9.8kWhの蓄電池になりますので、どちらかの提案も同時に受けて比較検討するのが良いかもしれません。
まとめ
シャープの蓄電池の特徴はご理解いただけましたでしょうか。
ハイブリッド型に特化して、徹底的にOB客に応えるために、3つの蓄電容量を用意したシャープでしたが、2020年になって全負荷型蓄電池を販売し始めたことにより、さらに蓄電池と言えばシャープという位置づけを強固なものにしました。
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