三菱の蓄電池はないの?三菱の太陽光発電システム設置者向けに解説
本記事では、
「三菱って太陽光発電から撤退したけど、蓄電池はどうしたらいいの?」
「三菱は蓄電池を作っているのかな?」
「三菱の太陽光発電を設置して10年経ったけどどうしたらいいの?」
という疑問にお答えします。
三菱の太陽光発電を設置済みの方は不安なことも多いでしょうが、本記事では、以下3点を出来る限り分かりやすく解説しています。
・三菱の太陽光発電におすすめの蓄電池
・三菱の太陽光発電に合う蓄電池のタイプについて
・蓄電池で後悔しないおすすめの買い方
太陽光発電・蓄電池の専門アドバイザー相談してみませんか?
三菱製の蓄電池はありません
三菱は2020年3月をもって、太陽光発電システムの製造・販売から撤退しました。
2020年以前も三菱は蓄電池の製造は行っておらず、今後製造する予定も発表されておりません。
電気自動車(EV)の電気を家で使えるようにする機械(V2H)は製造・販売しておりましたが、こちらについても2021年3月をもって受注停止となりました。
三菱の太陽光発電システムと蓄電池
太陽光発電システムを設置して10年経つと、固定買取期間が終わるため売電単価が大幅に安くなってしまいます。
もちろんそのまま売電し続けることもできますが、メリットが落ちてしまっているのでそれを補完するために蓄電池を購入するという動きが活発です。
シャープはOB客に向けて、豊富な蓄電池ラインアップを用意しかつての勢いを取り戻しています。
京セラやパナソニックも同じく蓄電池ラインアップがありますが、三菱や東芝の太陽光発電システムを設置した方だけ、現在宙ぶらりんの状態になってしまっています。
三菱の太陽光発電システムに合う蓄電池タイプ
では三菱の太陽光発電システムを設置している方は蓄電池の導入ができないのかというと、全くそんなことはありません。
現在の太陽光発電システムの経路設計など、いくつかの注意点がありますが、三菱以外の蓄電池を設置することで、メリットを生み出すことができます。
設置して10年以上経っている方
太陽光発電システムの中で唯一壊れやすいのが、発電した電気を自宅で使える交流電気に切り替えているパワーコンディショナーです。
設置して10年以上経っているかたはメーカーの10年保証も切れてしまっていますので、この後パワーコンディショナーが故障してしまった場合は有償での修理・交換となります。
太陽光発電と同じように、蓄電池にもパワーコンディショナーが必要なのですが、ハイブリッド型蓄電池と呼ばれる太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナーを1台でまかなえるタイプの蓄電池を導入すると、いま設置されている太陽光発電用のパワーコンディショナーを取り外して、新しいハイブリッド型パワーコンディショナーを設置することになります。
将来やってくるパワーコンディショナーの交換費用を内包することができるので今一番主流の蓄電池となっています。
三菱ではないメーカーのハイブリッド型蓄電池を導入することは問題ないのですが、1点だけ気を付けなければならないことがあります。
それは太陽光発電システムの回路設計がわかる業者に頼むことです。
太陽光発電システムはパネル何枚かをひとくくりとして回路が組まれているのですが、仮に6枚をひとくくりにして4回路の計24枚の三菱の太陽光発電システムに、3回路までしか対応できないハイブリッド型蓄電池を設置してしまった場合、1回路が繋ぐことができず発電量が4分の3に減ってしまうことになってしまいます。
設置してまだ数年しか経っていない方
三菱の太陽光発電システムを設置してまだ数年しか経っていない方はメーカー保証の年数が残っています。
ですのでパワーコンディショナーの交換を必要とするハイブリッド型蓄電池の設置はもったいないのでオススメしません。
代わりに単機能型蓄電池ならば、既設の太陽光発電システムをいじらずに連携させることができるのでお勧めです。
既設の太陽光発電システムをそのままに設置ができるので、太陽光発電システムの知識がなくても営業が可能です。
ですので新規参入の販売会社がかなり訪問販売で売り上げを稼いでいます。これ自体は別に構わないのですが、結果としてかなり高額で勢いにまかせて契約してしまっている方の相談を多く受けるようになりました。
少なくとも相見積もりは取って冷静に比較するようにしてください。
三菱の太陽光発電システムにおすすめの蓄電池
長州産業のスマートPVマルチ
長州産業のスマートPVマルチはオムロンが製造しており、蓄電池容量を屋内外兼用6.5kWh、9.8kWh、16.4kWhの3つと、屋外専用6.3kWh、12.7kWhの2つから選べること、停電時に家じゅうの電気を賄えるタイプの全負荷型と、特定の電源だけ使うことができる特定負荷型も選べることが特徴です。
東芝の太陽光発電を設置して10年経過する方これから続々と出てきますので、単機能型とハイブリッド型を選ぶことができるのもメリットです。
また東芝の太陽光発電システムは主にオムロン製のパワーコンディショナーを採用していましたので、その点でも違和感なく導入できることもポイントです。
ニチコンの11.1kWh
設置して数年しか経っていない方には単機能型蓄電池がお勧めですので、それならば累計トップシェアでナンバーワンのニチコンの蓄電池がおすすめです。
ニチコンはハイブリッド型も単機能型も種類が豊富です。その中でも単機能型で一番販売量の多い11.1kWhのタイプがコストパフォーマンスもよく大容量ですので停電時にも安心です。
後悔しない蓄電池の買い方・選び方
太陽光発電への理解度が高く、工事も良く分かっている複数の会社から話を聞いて比較して検討することです。そのためのお手伝いをソーラーパートナーズはしております。
自宅に合った蓄電池を選ぶためには、
・太陽光発電はどのようなシステム設計になっているか
・停電時にどのような使い方をしたいと思っているか
・特定負荷型・全負荷型のどちらのタイプにするか
・単機能型・ハイブリッド型のどちらにするか
・エアコンなどの200V電源は使えるようにするのか
・予算はどのくらいか
・蓄電池の容量はどのくらいにするか
・三菱太陽光発電との相性は問題ないか
などなど様々なことを考えて検討する必要があります。そしてさらにこれらを考えつつも、より良い、より安い、より安心な会社を比較して選ばなければなりません。
気軽に相談できる専門のアドバイザーもおりますので、ご利用をお待ちしております。