スマートソーラーの蓄電池は怪しい?評判や独自の販売形態を解説!
皆さんはスマートソーラーという会社をご存じでしょうか?
太陽光発電や蓄電池の製造を手掛けるメーカーです。最近は住宅用システムでスマートソーラーの商品の相談をいただくことも多くなりました。
「提案が安い」「聞いたことがないから怪しい」など色んな意見が見られますが、実際はどうなのでしょうか。
今回は以下の内容でスマートソーラーについて解説していきたいと思います。
・スマートソーラーとはどんな会社?
・スマートソーラーの蓄電池はどうなの?メリット・デメリット!
・スマートソーラーの評判は?怪しい?
スマートソーラーの会社概要
スマートソーラーは、東京と千葉に拠点を置く太陽光発電と蓄電池のメーカーです。
元々京セラで黎明期の太陽光発電の普及を進めてきた手塚博文氏が、2007年に代表取締役として立ち上げました。
メガソーラー、スマートシティ、余剰電力の買取など、公共から住宅用まで、太陽光発電と蓄電池で多くの実績を持つ会社です。
また、メーカーとしては珍しく自社で販売までおこなっています。
会社名 | スマートソーラー株式会社 |
---|---|
代表 | 手塚 博文 |
設立 | 2007年4月25日 |
資本金 | 90,625,000円 |
事業内容 | (1)大規模~中小規模太陽光発電所のデベロッパー事業・EPC事業・IPP事業・O&M事業 (2)住宅用蓄電システムの開発・販売事業 (3)公共用・産業用太陽光発電システム事業~スマートシティ事業推進 (4)住宅~産業用 非化石電力取引事業 (5)太陽光発電所の投資・ファイナンス 事業 |
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」の特徴|メリット・デメリット
スマートソーラーの蓄電池「スマート蓄電システム」は、最新のトレンドを押さえた大容量の全負荷型で、ハイブリッドタイプか単機能タイプか選択可能です。
こちらの商品はリクシルにOEMで提供しているため、リクシル経由でも購入可能です。
型式 | 容量(kWh) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 |
---|---|---|---|---|---|
SBT3-12B/C | 11.5kWh | 全負荷型 | ハイブリッド/単機能 | 〇 | 10年 |
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」
【メリット1】とにかく価格が安い
スマートソーラー蓄電池の価格は本体+工事費で税込150~170万円前後です。
同程度の容量の蓄電池を他のメーカーで設置しようとすると、190~220万円程度はかかってくるので、非常に安い価格で流通しています。
他のメーカーの場合、お客様の元に商品を届けるために商社や販売施工会社を挟むため、どうしても販売にかかる費用が上乗せされてしまいます。
しかし、スマートソーラーは自社で販売も行っているため、大きなコストの削減が可能です。
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」
【メリット2】補助金の利用も可能
スマートソーラーの蓄電池は補助金も利用可能です。
国、都道府県、市区町村が用意する蓄電池の補助金は毎年異なりますが、基本的にどの補助金も国の補助金事業を請け負っている機関(SII)から認可を受けた機器でないと補助金を受けることができません。
スマートソーラーの蓄電池は認可を受けているため、補助金の利用も可能です。
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」
【メリット3】欲しい性能を揃えたシステム
スマートソーラーの蓄電池は「10kWh以上の大容量」「200V対応の全負荷型」「ハイブリッドタイプ」という人気の要素を備えた蓄電池です。
ここ数年は、
・電気代単価の高騰から売電よりも自家消費のメリットが大きくなった
・大きな震災(南海トラフ、首都直下など)が30年以内に起こる可能性が高い
といった背景から「10kWh以上の大容量」「200V対応の全負荷型」「ハイブリッドタイプ」の要素を持つ商品が人気です。
様々なラインナップを用意するではなく、人気な要素を押さえた商品を1つ用意しているので、この点もコスト削減に貢献しているのかもしれません。
※ハイブリッドか単機能か購入時に選択が可能です。
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」
【デメリット1】保証期間が10年と短い
スマートソーラーの蓄電池は他のメーカーと比べて保証期間が10年と短いです。
他のメーカーでは蓄電池の保証期間は、市場の拡大や性能の向上に合わせて、段々と伸びてきました。
最初は10年だった保証が、有償で15年になり、無償で15年のメーカーが現れ、最近は有償で20年のメーカーが現れました。
まだ10年保証のままというメーカーはスマートソーラー含めていくつかありますが、長期間使う商品なので保証も長い方が安心感を得やすいのではないでしょうか。
ただし、スマートソーラーの場合は対応方法があります。
「どうしてもスマート蓄電システムを設置したいけど、保証期間が短いことがネック」という方は、OEMで扱っているリクシルで購入すると、15年の無償保証を受けることができます。
リクシルから購入する注意点は下記の二点です。
・余計な会社を挟まずに価格を下げるスマートソーラーの強みが十分に活かせないこと
・通常よりも長い保証を付けることで、費用は確実に高くなること
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」
【デメリット2】自立運転(停電時)出力が低い
スマートソーラーの蓄電池は自立運転(停電時)の出力が、ハイブリッドで3.5kW、単機能で4.0kWと物足りない数値です。
停電時の出力が低いということは、容量にかかわらず、同時に使える電気量が少ないということです。
例えば、冬場の停電で暖房をつけようと思っても、エアコンに必要な出力が5.0kWなら、スマート蓄電システムでは起動できません。
出力が低いことで無駄な電気を浪費しないという側面もありますが、必要な時に必要な電気が使えない可能性があるという点で出力は高いに越したことはありません。
スマートソーラー蓄電池「スマート蓄電システム」
【デメリット3】自社販売なのでメーカーの対応が未知数
スマートソーラーは自社で販売を行っているため他の会社が提案を出すことはめったにありません。
そのため、販売後の対応や設置後のサポートの質を事前に知ることが難しいメーカーです。
他のメーカーの場合は各販売工事会社が今までの経験から設置後のサポートまで考えて提案を出せるのに対して、スマートソーラーは自社販売で客観的な対応の評価が難しいため、他のメーカーと同じ条件で比較することができないという側面があります。
スマートソーラーの口コミや評判は?怪しい?
弊社ソーラーパートナーズへご相談をいただいた方からヒアリングした内容をご紹介します。
・スマートソーラーだと停電の時に3.5kWまでしか使えないから不安
・自分で調べてスマートソーラーが安そうなので比較したい
・スマートソーラーの蓄電池のチラシが入っていたので調べている
・航空写真から見積もりが出てきて心配になった
・家のソーラーが4回路で、スマートソーラーは3回路しかないので別の会社を調べようと思った
スマートソーラーで提案を聞いた方からの相談内容を集計してみたところ、「怪しい」と感じている方はほとんどいないようです。
どちらかというと、これらの内容からわかることは、
停電時の出力、回路数(太陽光との相性)を気にしている方が多いということです。
例えば、訪問販売などから蓄電池の提案を聞くときに、ここまで自宅の太陽光発電との相性や停電時の出力までイメージして検討できている方はいらっしゃいません。
多くの訪問販売の会社は、容量と価格と怪しいシミュレーションしか教えずに、契約を迫るケースがほとんどです。
対してスマートソーラーで提案を聞いた方は、懸念点が具体的です。
恐らく、スマートソーラーの営業担当さんがしっかりと商品説明をされているのだと思います。
一部補足ですが、停電時に3.5kWしか使えないというのは、出力が3.5kWという意味で、ためられる電気量が3.5kWhということではありません。
※出力3.5kWの目安としては、夏場のリビング用エアコンがぎりぎり起動できるかどうかの出力で、エアコンが停止していれば他のテレビや照明などの家電なら複数同時に動かせる力です。
まとめ
もし太陽光発電や蓄電池の提案をスマートソーラーから聞いている方がいたらご相談ください。
スマートソーラーの蓄電池「スマート蓄電システム」は価格はとても安く、最近人気の大容量ハイブリッド全負荷という要素を兼ね備えています。
しかし、もう少し掘り下げてみると、保証、回路、停電時出力など惜しいポイントが多くある商品です。
もしご自身が、蓄電池をどのように使いたいか考えた時に、このような点も考慮してスマートソーラーで実現できるのかを想像してみてください。
ご不安などが拭えず、他のメーカーでも比較してみたいということであれば、地元で人気の工事会社をご紹介させていただければと思いますので無料のご相談だけでもいただければお力になれると思います。