蓄電池は水害・浸水するとどうなる?施工会社62社への調査でわかった被害実態と水害対策
豪雨や河川の氾濫によって住宅が浸水した場合、屋外に設置している蓄電池も被害を受ける可能性があります。
では実際に、浸水した蓄電池はどのような状態になり、施工会社はどのような対応を行っているのでしょうか。
ソーラーパートナーズでは、蓄電池を取り扱う施工会社を対象に、
蓄電池の水害・浸水対応や設置時の水害対策について独自アンケートを実施しました。
- 1 蓄電池施工会社62社へ水害に関するアンケートを実施
- 2 約4社に1社が蓄電池の水害対応または相談を経験
- 3 水害を受けた代表事例の8割以上で交換・使用中止に
- 4 実際の水害では約50cmの浸水で本体交換となった事例も
- 5 水害による蓄電池の修理・交換費用は補償される?
- 6 76.6%が蓄電池設置前に水害リスクを確認
- 7 水害リスクが高い住宅では79.7%が設置方法を変更
- 8 最も多い水害対策は「基礎・架台を高くする」
- 9 64.1%が「蓄電池を設置しない場所がある・ケースによる」と回答
- 10 蓄電池を設置する前に確認しておきたい水害対策
- 11 蓄電池が浸水したら自己判断で再起動しない
- 12 「屋外用蓄電池=水没しても大丈夫」ではない
- 13 防災目的の蓄電池だからこそ、水害を想定した設置を
- 14 蓄電池の水害についてよくある質問
- 15 会社概要
- 16 ソーラーパートナーズは施工品質まで比較したい方におすすめ
蓄電池施工会社62社へ水害に関するアンケートを実施
今回の調査概要は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査テーマ | 蓄電池の水害・浸水対応について |
| 調査期間 | 2026年9月14日~9月30日 |
| 回答数 | 64件 |
| 回答企業数 | 62社 |
| 調査対象 | 蓄電池を取り扱う施工会社 |
※同一企業の複数担当者からの回答があったため、回答企業数と回答数は異なります。
約4社に1社が蓄電池の水害対応または相談を経験
「蓄電池が水害・浸水の被害を受けたお客様への対応経験はありますか?」と聞いたところ、
「実際に対応したことがある」が12件(18.8%)でした。
さらに、
「自社施工案件ではないが、相談を受けたことがある」が5件(7.8%)となっています。
両方を合わせると、
64件中17件、26.6%が蓄電池の水害・浸水に関する対応または相談を経験していました。
今回の調査だけで全国すべての施工会社の実態を示すものではありませんが、実際の施工現場でも蓄電池の水害対応が発生していることが分かります。
水害を受けた代表事例の8割以上で交換・使用中止に
水害対応または相談経験があった17件について、その蓄電池が最終的にどうなったのかを聞きました。
| 水害後の状態 | 回答数 |
|---|---|
| 蓄電池本体を交換 | 8件 |
| 使用中止・撤去 | 3件 |
| 蓄電システム一式を交換 | 2件 |
| 蓄電池交換または使用中止・撤去 | 1件 |
| パワーコンディショナ等の周辺機器を交換 | 1件 |
| 点検後、使用を再開 | 1件 |
| そのまま使用 | 1件 |
代表事例17件のうち、
14件では蓄電池本体・蓄電システムの交換、または使用中止・撤去に至っていました。
ただし、これは「浸水した蓄電池の8割以上が必ず交換になる」という意味ではありません。
今回のアンケートでは、各施工会社に代表的な水害事例について回答してもらっているため、浸水したすべての蓄電池を集計した故障率ではない点に注意が必要です。
実際には、本体の一部が浸水したものの点検後に使用を再開できたケースや、そのまま使用できたケースもありました。
そのため、
「何cm浸水したら交換」「少し濡れただけなら問題ない」と自己判断せず、
施工会社やメーカーによる確認を受けることが重要です。
実際の水害では約50cmの浸水で本体交換となった事例も
今回の調査では、実際にどの程度まで蓄電池が浸水したのかについても回答が寄せられました。
事例1:地面から約50cmまで浸水
床上浸水によって地面から約50cmまで浸水し、
メーカーによる確認の結果、蓄電池本体を交換したという事例がありました。
事例2:約100cmまで水没
約100cmまで水没し、メーカーの判断によって蓄電システム一式を交換したという回答もありました。
事例3:約10cm浸水したものの使用継続
蓄電池の脚部分から約10cmまで浸水したものの、
エラーなどが発生しておらず、そのまま使用したという事例もありました。
このように、浸水した高さだけを基準に使用できるかどうかを判断することはできません。
製品の構造や設置状況、浸水した箇所などによって判断が異なるため、水害に遭った場合はメーカーや施工会社へ確認しましょう。
水害による蓄電池の修理・交換費用は補償される?
蓄電池が水害によって故障し、本体や蓄電システムの交換が必要になると、大きな費用が発生する可能性があります。
そこで、水害・浸水への対応経験がある施工会社などに、
「水害による修理・交換費用について、補償された事例はありますか?」
と聞きました。
水害時の修理・交換費用について回答があった15件のうち、
8件(53.3%)で火災保険等が適用されていました。
また、
3件(20.0%)ではメーカーの自然災害補償が適用されています。
一方で、補償されず全額自己負担となった事例もありました。
今回の結果からも、
水害で蓄電池が故障した場合に、必ず保険やメーカーから補償を受けられるわけではないことが分かります。
実際にどのような補償が適用されたのか、施工会社から寄せられた事例を紹介します。
実際にどのような補償が適用された?施工会社から寄せられた事例
事例1:火災保険を使った後、不足分にメーカーの自然災害補償を適用
被害状況
河川の氾濫によって蓄電池本体の一部が浸水し、約50cmの高さまで水に浸かった。
最終的に蓄電池本体を交換。
補償内容
まず火災保険を利用し、火災保険でカバーしきれなかった部分については、
メーカーの自然災害補償を利用。
蓄電池本体については補償された一方で、工事費についてはお客様の実費負担に。
この事例では、
火災保険とメーカーの自然災害補償を組み合わせて利用しています。
事例2:メーカーの自然災害補償で蓄電池を交換し、工事費も補償
被害状況
河川の氾濫によって床上約60cmまで浸水し、蓄電池本体が水没。
補償内容
メーカーの自然災害補償が適用されたため、
交換用の蓄電池が提供され、交換工事費についてもメーカーへ請求できた。
事例3:メーカー保証は対象外となり、施工会社側の保険で対応
被害状況
床下浸水によって蓄電池本体の一部が水に浸かり、メーカーから交換するよう案内された。
補償内容
通常のメーカー保証は適用されず、施工会社側で加入していた工事保険を利用して対応。
その他、火災保険に水災補償が付いていなかった別のケースでは、再設置に必要な費用負担を理由に、
蓄電池の再設置を見送った事例も寄せられています。
加入している保険や製品に付帯する補償によって、水害後の費用負担が大きく変わる可能性があります。
メーカー保証と自然災害補償は同じではない
ここで注意しておきたいのが、
「メーカー保証」と「自然災害補償」は同じものではないという点です。
一般的なメーカー保証は、製品そのものの不具合や故障などを対象としており、洪水や浸水などの自然災害による故障は対象外となる場合があります。
そのため、
「メーカー保証が15年付いているから、水害で故障しても無償交換してもらえる」とは限りません。
一方で、一部のメーカーや製品では、通常のメーカー保証とは別に、水害などを対象とした自然災害補償が用意されている場合があります。
さらに、自宅で加入している火災保険に水災補償が付いていれば、蓄電池の浸水被害が補償対象となるケースもあります。
つまり、蓄電池の水害時に関係する補償は、大きく分けると以下のように考えられます。
| 種類 | 主な役割 | 水害への対応 |
|---|---|---|
| メーカー保証 | 製品の不具合・故障などを保証 | 自然災害は対象外となる場合がある |
| メーカーの自然災害補償 | 自然災害による損害を補償 | 水害が対象となる場合がある |
| 火災保険 | 住宅や住宅設備などの損害を補償 | 水災補償が付いている場合は対象となる可能性がある |
ただし、実際に補償される範囲は、メーカーや製品、保険の契約内容、被害状況によって異なります。
今回のアンケートでも、
「蓄電池本体は補償されたものの工事費は自己負担だったケース」と
「本体だけでなく工事費も補償されたケース」の両方が確認できました。
そのため、蓄電池を設置する際には、保証年数だけを見るのではなく、
- 洪水・浸水・高潮など、どの災害が補償対象なのか
- 蓄電池本体だけでなく交換工事費も補償されるのか
- 自宅の火災保険には水災補償が付いているのか
このような点について確認しておくことをおすすめします。
特に水害リスクのある地域で蓄電池を設置する場合は、
「水害で故障したときに何が補償され、何が自己負担になるのか」まで事前に確認しておくことが大切です。
76.6%が蓄電池設置前に水害リスクを確認
水害が発生した後だけでなく、蓄電池を設置する段階でどの程度水害リスクを確認しているのかについても調査しました。
「蓄電池を設置する際、水害リスクを事前に確認することはありますか?」という質問では、
- 原則確認している:20件(31.3%)
- 地域・立地によって確認している:29件(45.3%)
となり、合わせると
49件、76.6%が水害リスクを確認していると回答しました。
一方で、
- お客様から相談があった場合のみ確認:13件
- 基本的には確認していない:2件
という回答もありました。
施工会社が水害リスクを判断する際に確認していること
水害リスクを判断する際に確認している項目について、複数回答で聞きました。
| 確認内容 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|
| お客様へのヒアリング | 45件 | 70.3% |
| 現地調査時の状況 | 30件 | 46.9% |
| 過去の浸水履歴 | 29件 | 45.3% |
| ハザードマップ | 24件 | 37.5% |
| 土地の高さ・周囲との高低差 | 22件 | 34.4% |
| 建物の基礎・床の高さ | 14件 | 21.9% |
ハザードマップだけではなく、過去の浸水状況や土地の高さ、現地調査時の水はけなど、
実際の住宅周辺の状況まで含めて判断している施工会社が多いことが分かります。
水害リスクが高い住宅では79.7%が設置方法を変更
続いて、
「水害リスクが高い住宅では、蓄電池の設置方法を変更することがありますか?」
と聞きました。
- よくある:13件(20.3%)
- ときどきある:38件(59.4%)
合わせると、
51件、79.7%が水害リスクに応じて設置方法を変更することがあると回答しています。
つまり、蓄電池の水害対策は、設置した後に考えるものではなく、
設置場所や施工方法を決める段階から考える必要があるといえます。
最も多い水害対策は「基礎・架台を高くする」
設置方法を変更すると回答した51件に対して、
実際にどのような対策を行っているのか聞きました。(複数回答可)
最も多かったのは、
通常より高い基礎や架台を使用し、蓄電池の設置位置そのものを高くする方法でした。
水害時の浸水高さを想定し、それよりも高い位置へ蓄電池を設置することで、浸水被害のリスクを軽減できる可能性があります。
ただし、基礎の高さや壁掛け、2階設置などが可能かどうかは、住宅の構造や蓄電池の機種、メーカーの施工基準によって異なります。
自己判断で設置方法を変更せず、施工会社へ相談しましょう。
64.1%が「蓄電池を設置しない場所がある・ケースによる」と回答
「水害リスクのある住宅で、この場所には蓄電池を設置しないと判断するケースはありますか?」
という質問では、
- ある:7件
- ケースによる:34件
となりました。
施工会社からは、具体的に以下のような場所が挙げられました。
- 過去に浸水被害があった場所
- 通常の雨でも水たまりができるほど水はけが悪い場所
- 水害が繰り返し発生している地域
- メーカーの施工基準や保証条件を満たさない場所
蓄電池は単純に「空いているスペースへ設置すればよい」という設備ではありません。
将来の災害リスクまで考えて設置場所を決めることが重要です。
蓄電池を設置する前に確認しておきたい水害対策
施工会社に、
「蓄電池を検討しているお客様が、水害対策として特に確認しておいた方がよいと思うこと」
を聞きました。
最も多かったのは、
「自宅のハザードマップを確認する」51件(79.7%)でした。
そのほか、
- 火災保険等の補償内容:40件(62.5%)
- 自然災害補償の有無:38件(59.4%)
- 蓄電池の設置高さ:27件(42.2%)
という回答が多くなっています。
蓄電池が浸水したら自己判断で再起動しない
実際に蓄電池が浸水してしまった場合、最も重要なのは
「乾いたから大丈夫だろう」と自己判断で使用を再開しないことです。
水が引いた後でも、蓄電池内部に水分や泥などが残っている可能性があります。
今回のアンケートでも、水害対応経験のある施工会社から、
- お客様に蓄電池へ触らないよう案内した
- ブレーカーを落とすよう案内した
- 施工会社が現地確認を行った
- メーカーへ連絡した
- メーカーによる点検・診断を行った
といった対応が寄せられています。
水害時の対応方法はメーカーや製品によって異なります。
浸水した蓄電池にはむやみに触らず、まず施工会社またはメーカーへ連絡してください。
「屋外用蓄電池=水没しても大丈夫」ではない
家庭用蓄電池には、屋外へ設置できる製品が多くあります。
しかし、
屋外設置に対応しているからといって、洪水や床上浸水による水没まで問題ないとは限りません。
今回のアンケートでも、施工会社から、
- 屋外用なので完全防水だと思っている
- 少しでも水に浸かったら必ず壊れると思っている
- メーカー保証ですべて対応してもらえると思っている
など、お客様が蓄電池の水害について誤解していると感じるケースがあるという回答が寄せられました。
重要なのは単純に「防水かどうか」だけを見るのではなく、
- 蓄電池の設置場所
- 設置する高さ
- メーカーの施工条件
- 自然災害補償
- 火災保険の水災補償
まで含めて確認することです。
防災目的の蓄電池だからこそ、水害を想定した設置を
蓄電池は、停電時に家庭へ電気を供給できることから、災害への備えとして導入されることも多い住宅設備です。
しかし、防災目的で導入する設備だからこそ、
蓄電池そのものが浸水して使用できなくならないように、設置段階から水害リスクを考える必要があります。
今回の施工会社アンケートでは、
79.7%が「水害リスクの高い住宅では、設置方法を変更することがよくある・ときどきある」と回答しました。
住宅によっては、
- 基礎や架台を高くする
- 屋内設置可能な蓄電池を選ぶ
- 2階など高い場所への設置を検討する
- 設置場所そのものを変更する
といった対策が可能な場合があります。
蓄電池を検討するときは、価格や容量だけでなく、
「自宅ではどこに設置するのがよいのか」
「水害を想定すると、どのような設置方法が適しているのか」
「自然災害時の補償はどうなっているのか」
まで施工会社へ確認することをおすすめします。
蓄電池の水害についてよくある質問
蓄電池が少しだけ水に浸かった場合でも交換が必要ですか?
浸水した高さだけで交換の必要性を判断することはできません。
今回の調査でも、交換となった事例がある一方、点検後に使用を再開できた事例もありました。
メーカーや施工会社による点検を受けてください。
水害で蓄電池が故障した場合、メーカー保証は利用できますか?
一般的な製品保証では、自然災害による故障が対象外となることがあります。
一方で、水害を含む自然災害補償が用意されている製品もあります。
製品ごとに条件が異なるため、設置前に確認しましょう。
火災保険で蓄電池の水害被害を補償できますか?
火災保険に水災補償が付いている場合、蓄電池の被害が補償対象になるケースがあります。
ただし、契約内容や被害状況によって異なるため、加入している保険会社へ確認してください。
水害リスクが高い地域でも蓄電池は設置できますか?
設置できる場合があります。
今回の調査では、基礎や架台を高くする、屋内設置可能な製品を選ぶ、2階への設置を検討するといった対策を行っている施工会社がありました。
ただし、住宅や製品によって可能な対策が異なるため、ハザードマップや現地の状況を確認したうえで施工会社へ相談してください。
会社概要
| 会社名 | 株式会社ソーラーパートナーズ |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 中嶋明洋 |
| 会社URL | https://www.solar-partners.co.jp/ |
| 事業内容 | 専門工事店とお客様のマッチングサービス |
| 所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-20 新宿オミビル4F |
ソーラーパートナーズは施工品質まで比較したい方におすすめ
蓄電池の見積もりでは、価格だけでなく、施工会社の体制や保証内容、設置後のアフター対応まで確認することが大切です。
ソーラーパートナーズは、審査通過率9.8%の厳しい基準を通過した地元の自社施工会社を紹介するため、価格だけでなく施工品質や保証まで比較したい方に向いています。
| 比較項目 | ソーラーパートナーズ | 他社A | 他社B |
|---|---|---|---|
| サービス形態 | 審査済み施工会社の紹介・見積もり比較 | 複数社への一括見積もり | 蓄電池の販売施工会社 |
| 施工会社の選び方 | 審査通過率9.8%の厳しい基準を通過した地元の自社施工会社を紹介 | 提携している複数の販売施工会社に見積もり依頼 | 自社または提携施工体制で提案 |
| 強み | 価格だけでなく、施工品質を重視 専門アドバイザー相談や工事完了保証があり安心 |
複数社からまとめて見積もりを取りやすい | 商品・価格・メーカーを直接相談しやすい |
ソーラーパートナーズが蓄電池の業者選びで重視していること
蓄電池の業者選びでは、価格の安さだけでなく、施工会社の体制や保証、契約後の対応まで確認することが大切です。
ソーラーパートナーズでは、安心して相談できる施工会社を紹介するために、以下のようなポイントを重視しています。
- 自社施工会社か
- 地域での施工実績があるか
- 見積もりが相場から大きく外れていないか
- 保証・アフター体制があるか
- しつこい営業をしないか
- 契約後の工事完了まで安心できるか
「安さだけで選んで失敗したくない」「地元の信頼できる施工会社を比較したい」という方は、ぜひソーラーパートナーズをご利用ください!






















