3分でわかる!家庭用蓄電池のメリットまとめ

家庭用蓄電池のメリットまとめました
太陽光発電とセットで検討されることが増えてきた蓄電池ですが、
「どのようなメリットがあるのか具体的にはよくわからない」という声もちらほら聞こえてきます。
この記事では蓄電池の「メリット」の部分に焦点を当ててまとめてみました。
3分で読める長さですので、蓄電池をお考えの方だけではなく「蓄電池は今はまだいらないかな」とお考えの方も是非読んでみてください。
蓄電池のメリット
蓄電池の主なメリットは以下の通りです。
- 太陽光発電でつくった電気が貯められる
- 深夜電力の活用で電気代が削減できる
- ピークシフトに貢献できる
- 電気自動車との連携
それでは順番にご説明していきます。
メリット1
太陽光発電でつくった電気を貯められる
蓄電池の最も大きなメリットは太陽光発電でつくった電気をためることができるということです。
太陽光発電を蓄電池と組み合わせることで、発電量が多く電気が余るときには蓄電池に電気を貯めて、発電量が少ないときには蓄電池に貯めておいた電気を使うことができます。
つまり、蓄電池があることで太陽光発電でつくった電気を最大限自家消費できるということです。
太陽光発電の電気を貯められることの具体的なメリット1
停電時の対策になる
太陽光発電は蓄電池と組み合わせることで、災害時の対策として非常に心強いものとなります。
例えば、蓄電容量7.2kWhの蓄電池がフル充電の状態であれば、以下の電子機器を12時間使用し続けることができます。
(フル充電は3時間程度で完了します。)
なぜ太陽光発電単体では停電対策として不十分なのか
太陽光発電単体でも停電で系統からの電気が途絶えてしまったときに電気を使えますが、電気を使えるのはあくまでも太陽光発電が発電できる日中の時間帯のみです。
夜間には電気は使えません。
また、停電時には太陽光発電でつくった電気をとりだすためには、太陽光発電のパワーコンディショナーについている「自立運転用コンセント」に使用する電気機器を差し込む必要があります。
自立運転の出力は1500Wが上限とされており、容量の大きな太陽光発電パネルを導入していた場合には、発電した電気の大部分をロスしてしまうことになります。
一方、太陽光発電に蓄電池を組み合わせると、太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯めておくことができるので、太陽光発電が発電しない時間帯にも、電気を使うことができます。
また蓄電池があれば、あらかじめ設定しておいたいくつかの普段使っているコンセントから、電気を取りだすことが可能です。
更に、停電時に一度に使える電気量も、太陽光発電単体の場合よりはるかに多くなります。
太陽光発電の電気を貯められることの具体的なメリット2
FIT終了後の自家消費率向上
太陽光発電でつくった電気を高額で売電できる「固定価格買取期間」は10年間(10kW以上は20年間)と決められていますが、蓄電池があれば太陽光発電の固定価格買取期間終了後も、電気の自家消費比率を増やすことができます。
そのため、固定価格買取期間以降も太陽光発電の経済メリットを維持できるというメリットがあります。
少しわかりにくい表現になってしまいましたが、要は電気が高い金額で売れなくなってしまった後に、電気を売らずにご家庭で消費する分にまわすことができるということです。
太陽光発電の固定価格買取期間終了後の売電価格は11円程度と想定されています。
深夜電力の料金プランの場合、日中の電気代は32円/kWh程度ですので、差額分がお得になります。
メリット2
深夜電力の活用で電気代が削減できる

蓄電池を導入すると、電力会社との契約を深夜が安く、日中が高い料金プランに変更することが一般的です。
深夜帯の安い電気を蓄電池に貯めて、日中に貯めておいた電気を使うことで差額分の電気代削減が可能です。
太陽光発電もセットで導入する場合には、日中の電気はまずは太陽光発電でつくった電気でカバー、足りない分を蓄電池で補うことができるので、日中の時間帯はほとんど電力会社から電気を購入しないでよくなります。
メリット3
ピークシフトに貢献できる

電力需要が高まる時間帯に使うはずだった電気を他の時間帯にずらすことを「ピークシフト」と言います。
蓄電池には、ピークシフトに貢献できるというメリットもあります。
蓄電池を導入すると電気代が安い深夜の時間帯に電気を貯めて日中の電気代が高い時間帯に放電することで電気代を削減することができると先ほど述べました。
日本において、電力需要が高まるのは日中の時間帯ですので、「深夜に貯めて日中に放電する」蓄電池の使い方は見事にピークシフトにつながるというわけです。
ピークシフトのメリット1
電気代高騰を防ぐ
日本の電源構成は大きくベースロード電源、ミドル電源、ピーク電源、そして太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーに分かれます。
それぞれの電源種別の特徴は以下の通りです
種別 | コスト | 出力調整 | エネルギー源 |
---|---|---|---|
ベースロード電源 | 安い | 常に一定 | 地熱、水力、原子力、石炭 |
ミドル電源 | 普通 | 調整可能 | LNG、LPガス |
ピーク電源 | 高い |
容易に 調整可能 |
石油、揚水式水力 |
再生可能エネルギー |
エネルギー源に よって異なる |
天候次第 | 太陽光発電、風力など |
ここで重要なのは、いかにしてコストが割高なピーク電源の出番を少なくするかということです。
電力需要が集中すると、ベースロード電源、ミドル電源、そして再生可能エネルギーだけでは電力供給が足りなくなってしまい、ピーク電源の出番が増えてしまいます。
蓄電池を使って、深夜に貯めた電気を需要の高まる日中に放電することで、このピーク電源の出番を少なくして電気料金の高騰を防ぐことができます。
ピークシフトのメリット2
二酸化炭素排出量の削減につながる
ピーク電源の一つである石油火力発電は発電コストが割高なだけではなく、二酸化炭素排出量も多い電源です。
蓄電池でピークシフトすることは、この石油火力発電の稼働率を下げることにもつながります。
もちろん、蓄電池は太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの弱点を補ってくれるので再生可能エネルギーの普及につながるという利点もあります。
つまり、蓄電池を導入することでお得に電気代を削減しながら、環境問題や日本のエネルギーに関する問題の解決に貢献できるということです。
メリット4
電気自動車との連携

「トライブリッド」と呼ばれるタイプの蓄電池を導入することで、車を走らせるエネルギーをほとんど太陽光発電で作った電気で賄うことが可能になります。
厳密に言えば、トライブリッドタイプの蓄電池を導入しなくても、太陽光発電でつくった電気をそのまま電気自動車に搭載されている蓄電池に貯めることで自動車のエネルギーを太陽光発電で賄うことは可能です。
しかし、「太陽光発電が発電する日中に車が自宅に停車していないと蓄電できない」という欠点があります。
一方、トライブリッドタイプの蓄電池があれば、太陽光発電で作った電気をトライブリッド蓄電池に貯めて、車がご自宅に停車している時間帯に貯めておいた電気を車に送るということが可能です。
太陽光発電で作った電気で車が走るというのはドラえもんの話のようですが、時代はここまできているんですね。
まとめ
蓄電池は価格が高額な点など課題もありますが、導入することで様々なメリットを得ることができる商品です。
また、蓄電池は太陽光発電とセットで導入することでそれぞれの特性を最大限生かすことができますので、是非一度ご検討してみていただいてはいかがでしょうか。
当社ソーラーパートナーズでは太陽光発電だけでなく、蓄電池に関しても知識を備えたアドバイザーが常駐しています。
「導入するかはわからないけど、まずは提案だけでも聞いてみたい」といった軽い気持ちでも結構ですので、ご興味のある方は是非下のフォームよりご登録ください。