2018年度の太陽光発電デメリットまとめ。意外な第7のデメリットも徹底解説

2分でわかる!
太陽光発電のメリットデメリット

なぜ今、太陽光発電を設置する人が増えているのでしょうか?
太陽光発電のメリット・デメリットを動画にわかりやすくまとめました。

2018年度の太陽光発電にデメリットってあるの?

太陽光発電のデメリットはどういったものがあるのでしょうか?

一番にイメージしやすい太陽光発電のデメリットは、「雨漏りが起きる可能性があるのでは?」というものでしょうか。

長く太陽光発電の相談に乗ってきて、「太陽光発電の良さはよく分かりました。ですがデメリットは何があるのでしょうか?」という質問が、質問数ランキングのトップ5に入るほどよく聞かれます。

しかし、決してひいき目に考えてということではなく、どれほど考えても実際に太陽光発電を設置することによるデメリット、欠点、短所というものは見当たりません。

上記の「雨漏りの可能性がある」ということもデメリットではなく、より的確な言葉をあてるとすれば「リスク」の方がしっくりきます。

かつてはデメリットと考えられていたことが、2017年度の今では解決されてしまっているものもあります。
最新の情報を踏まえて整理しましたので、ぜひご覧になり、納得して太陽光発電の導入検討を進めていただきたいと思います。

太陽光発電7つのデメリット

たくさんの太陽光発電を検討される方から聞かれる太陽光発電のデメリットをまとめると、以下のようなものがあります。
ここでは「リスク」や「不安」について慎重な方から良く聞かれるものも含めてご紹介します。

太陽光発電のデメリット

  • 太陽光発電のデメリット1:設置費用が車よりも高い
  • 太陽光発電のデメリット2:メンテナンス費用
  • 太陽光発電のデメリット3:雨漏りのリスク
  • 太陽光発電のデメリット4:パネル重量による屋根への負担
  • 太陽光発電のデメリット5:急に売電できなくなるリスク
  • 太陽光発電のデメリット6:反射光トラブルのリスク
  • 太陽光発電のデメリット7:「夜でも発電する」はウソ

では、リスクや不安などのデメリットがこれだけある太陽光発電は、設置しない方が良いのでしょうか?
今まで太陽光発電を設置した方は、メリットとデメリットとを天秤にかけて、「メリットの方が大きい」と納得して太陽光パネルの設置を決断しているはずです。

そう考えると、太陽光発電を設置すべきかどうかは、これらのデメリット(リスク・不安)を正しく把握することがカギになりそうです。

デメリットを正しく把握して、失敗しない太陽光発電選びをしていただくために、デメリットの実状を一つ一つ解説します。

おさらい:太陽光発電のメリット

ちなみに、太陽光発電はメリットが多い商品ですが、簡単に整理すると以下のようになります。

太陽光発電のメリット

  • 太陽光発電のメリット1:エネルギー自給率を高める
  • 太陽光発電のメリット2:環境に良い
  • 太陽光発電のメリット3:電気代が安くなる
  • 太陽光発電のメリット4:余った電気を売れる
  • 太陽光発電のメリット5:停電しても電気が使える
  • 太陽光発電のメリット6:二階のエアコン代を削減できる

太陽光発電のメリットについては別の記事にまとめています。
また、メリットとデメリットを一度に把握したい方向けの記事も有りますので、よろしければご覧ください。

太陽光発電のデメリット1:設置費用が車よりも高い

太陽光発電は最新技術を駆使して作られている上、建築工事によって屋外に設置する機器ですので設置費用はどうしても高くなります。

ただ、太陽光発電の設置費用は数年前と比べるとずっと安くなりました。
2009年と現在の太陽光発電の相場価格を比べてみましょう。

2009年と2018年の太陽光発電の設置費用・設置容量の比較
設置費用(税込) 設置容量 kW単価(税込)
2009年 217.2万円 3.97kW 54.7万円/kW
2018年 161.0万円 5.00kW 32.2万円/kW

出典:住宅用太陽光発電補助金申込受付件数.pdf 一般社団法人 太陽光発電協会

技術開発が進むことによって設置容量も増え、普及が進むことでメーカーが価格を下げることができるようになったため、特にkW単価は劇的に安くなっています

ただ、安くなったとは言っても、太陽光発電は100万円以上する高額商品であることに変わりはありません。

現金で購入する場合に限った話ですが、今ある貯金を太陽光発電の設置費用に使うわけですから、太陽光発電を設置するともしもの時の備えが減る事になります。
不測の事態に対処できなくなるわけですから、短期的にはデメリットであると言えます。

ただローンで購入すれば、少し割高にはなりますが「現金の備えが減る」というデメリットは関係なくなります。
太陽光発電のローンは銀行などの優遇金利(2.4%~2.6%)があることが多いので、一度確認してみるといいかもしれません。

また、太陽光発電の設置費用は一般的にあまりなじみがないため、一部の悪徳業者が法外な値段で提案してくることがあります。
高いこと自体は問題ではないのですが、大抵ウソをついています。
すでに太陽光発電の話をどこかの会社さんから聞かれている場合は特に注意してください。

太陽光発電の金銭的なメリットはどれくらいか

一方、太陽光発電は作った電気を売ることで利益を得る、いわば長期的な投資としても考えることのできるものです。
「一時的に貯金が減っても、電気を売ることで多くの収入を得ることができる」という事になれば、投資してもいかな、と思われるだろうと思います。

標準的な条件で、20年間でどのくらいメリットが生まれるのか、見ていきましょう。

愛知県で太陽光発電を設置した場合の収支シミュレーション

電気代削減(年間) 売電収入(年間) 導入メリット(年間)
21,394円 180,836円 202,230円

収支シミュレーション(万円)

設置費用がどのように回収されるかを示したグラフです。

年数費用導入メリットメリット(累計)
0年目175.9万円(設置費用)0.0万円0.0万円
1年目-20.2万円20.2万円
2年目-20.2万円40.4万円
3年目-20.1万円60.5万円
4年目-20.1万円80.6万円
5年目-20.0万円100.6万円
6年目-20.0万円120.5万円
7年目-19.9万円140.4万円
8年目2万円(点検費用) 19.8万円158.3万円
9年目(設置費用の回収完了) 19.8万円178.1万円
10年目-19.7万円197.8万円
11年目-9.6万円207.4万円
12年目-9.5万円216.9万円
13年目-9.5万円226.4万円
14年目-9.5万円235.9万円
15年目-9.5万円245.4万円
16年目2万円(点検費用) 9.5万円252.8万円
17年目20万円(パワコン交換) 9.4万円242.3万円
18年目-9.4万円251.7万円
19年目-9.4万円261.0万円
20年目-9.4万円270.4万円
(20年目以降もメリットは出続けます)
・設置費用は相場価格(2018年8月改定)をもとに算出。
・回収年数=設置費用÷導入メリット
・売電価格:26円/kWh(2018年度中に設置の場合)
・11年目以降の売電価格:11円/kWhと仮定。
・買電価格:26円/kWhを仮定(一般的な家庭の買電価格)
・8年ごとに訪問点検費用2万円を計上
・17年目にパワコン交換費用20万円を計上(20万円/台×1台)
・毎年0.27%ずつ発電量が劣化していくと仮定。
実際の発電量や設置費用は、屋根の方角や勾配、屋根材などによって変わります。
正確な発電量シミュレーションが必要でしたら見積り依頼をしてください。

回収年数は金銭メリットの累計が設置費用を上回る年数、つまり元が取れる年数です。
元が取れた後はひたすら利益が積み増されることになります。

しかも、太陽光発電は20年以上使用する事が出来ますので、20年目以降もお金を産み出してくれます。

ご自身の都道府県のシミュレーションは是非ご自身の目でお確かめください。

太陽光発電のデメリット2:メンテナンス費用

太陽光パネルは基本的にメンテナンスフリーとは言え、パワコンについては20年以内に交換が必要なると思います。
より長く安心して使おうと思うと定期点検も必要でしょう。
これを100%無視してしまうと「メンテナンスフリーって聞いていたのに、思っていたよりも費用がかかった」とがっかりしてしまう事になります。

太陽光発電のメンテナンス費用は20年間で30万円程度だといわれています。
内訳は大きく以下の2つです。

メンテナンス費用(20年間で30万円)

  • パワコンの交換費用:20万円(メーカー保証期間内はゼロ)
  • 定期点検(2万円の有料点検を4年に1回実施):10万円

20年間で30万円ですので、太陽光発電の金銭メリットの中から毎年1.5万円くらい貯金しておけば、メンテナンスや機器の交換が必要になった場合でも嫌な思いをせずに済みそうです。

このメンテナンス費用は国が硬めに想定している費用ですので、実際にはこれより少なくなると思います。

ちなみに先ほどの収支シミュレーションに記載されていた『20年目利益』はメンテナンス費用を差し引いた金額です。

太陽光発電は設置費用は決して安くは無いものの、長期的に見れば利益がきちんと確保できることがお分かりいただけると思います。

メンテナンス費用はもちろんですが、寿命も20年以上あり劣化もそれほど大きくありません。
特に新築時に設置されるとメリットを受けられる期間が長くなるのでお勧めです。
詳しくはこちらをご覧ください。

太陽光発電のデメリット3:雨漏りのリスク

ここからは、リスクとしてのデメリットを挙げていきます。
まずは、雨漏りのリスクについてご説明します。

当社では、年間10,000件ほどご相談をいただいていますが、「雨漏りした」という話は、創業当時から今まで1、2件程度しか聞いたことがありません。
ただ、リスクがゼロという訳ではありませんので、念のため解説したいと思います。

雨漏りのリスクは、最適な設置業者を選ぶことで最小にすることが可能です。
なぜなら、太陽光発電仕入れ先によって商品自体が変わることが無いためです。
例えば太陽光発電の場合、「A社から買った方がフレームが丈夫」という事はありません。
ただ、屋根に穴を空けるのは設置業者ですので、雨漏りするかしないかは、設置業者の技術次第という事になります。
つまり、優良業者を見極めることで、雨漏りは回避できるのです。

なお、雨漏りのリスクについては、別のページで詳しく解説していますので、ぜひご覧下さい。

そのページでは、

  • どうして雨漏りが起こらないと言えるのか
  • どうしてダメな会社を選ぶを選ぶと、雨漏りのリスクがあるのか

の2点をご理解いただけるはずです。

ぜひ『技術・知識・倫理観』がそろっている業者を選定してください。

太陽光発電のデメリット4:パネル重量による屋根への負担

「パネルの重量が、屋根や建物の負担になるのではないか?」とのご質問も良くいただくご質問です。
重量を気にされる方が心配されている内容は、以下2点がほとんどです。

  • 太陽光パネル重量のデメリット1:家屋の倒壊
  • 太陽光パネル重量のデメリット2:雨漏りのリスクが高まる

結論から申し上げますと、どちらも問題ないという事になるのですが、とは言っても大事なマイホームに手を加えるのですから、ご不安に思われるのは当然のことだと思います。

まず「太陽光パネル重量のデメリット1:家屋の倒壊」についてですが、一般社団法人 太陽光発電協会の見解は以下の通りです。

一般社団法人 太陽光発電協会:は、太陽光発電業界の会社による任意団体。
非営利団体で、自主ルール・ガイドラインの策定や、経済産業省が行う太陽光発電に関する申請作業の代行などを行っています。

Q4.どんな機器を設置するの。屋根に載せても大丈夫?

「4kWシステムの場合、太陽電池モジュールの設置面積は約25〜40m2で、重さは架台などの設置部材を含めて400~550kg程度です。ほとんどの場合、問題はありませんが、家によっては屋根の補強が必要であったり、設置できない場合もありますので、各販売業者の営業窓口にご相談下さい」

出典:太陽光発電協会Q&A

つまり、パネルの重量は問題ないという事です。

以下の表は、太陽光パネルと屋根材の重量を比較したものです。
だいぶ軽い事がお分かりいただけると思います。

太陽光パネル・屋根材の1m2当たりの重量
種類 1m2あたりの重量
パネル パナソニック 11.69kg/m2
ソーラーフロンティア 16.28kg/m2
屋根材 *1 42kg/m2
スレート*2 20.6kg/m2

*1:陶器瓦 セラムシリーズ CERAM-F2 新東株式会社
*2:コロニアルグラッサ ケイミュー株式会社

太陽光パネルは屋根材よりも軽いわけですから、太陽光発電を設置する事で家屋が倒壊するリスクはほとんどありません。

「太陽光パネル重量のデメリット2:雨漏りのリスクが高まる」については、太陽光発電のデメリット2:雨漏りのリスクで解説した通りです。
「技術・知識・倫理観」がそろっているきちんと工事をする業者を頼む事で回避できます。

太陽光発電のデメリット5:急に売電できなくなるリスク

「太陽光発電で作った電気を売ることが出来なくなる、と聞いたのですが・・・」というご質問も、良くいただくご質問の一つです。
大きく分けて、以下の2点が皆様の心配されているポイントです。

  • 売電のデメリット1:「10年間の売電期間」に対する不信感
  • 売電のデメリット2:「出力制御」に対する不安

売電のデメリット1:「10年間の売電期間」に対する不信感

解説の前に、太陽光発電の売電制度について簡単にご説明します。
住宅用(10kW未満)の太陽光発電で作った電気は、10年間・固定の単価で電力会社が買い取る事になっています。

この、10年間電気を買い取ってもらえるというルールは、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(再エネ特措法)」で決められたルールです。
法治国家である日本では、法律を破れば、当然法律違反になります。
「10年以内における買取拒否」というような法律違反をするような事は、あり得ない事です。

そもそも10年間の買取期間に対して不信感を感じる理由で一番多いのは「高い価格で買うのだから、買い取る量が多くなると、電力会社の経営が危ないのではないか」という理由です。
ただ、これは全くの誤解です。
太陽光発電の電気を買い取る資金は電力会社ではなく国民が負担しているので、電力会社の経営とは直結しません。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

売電のデメリット2:「出力制御」に対する不安

また、以前はほとんどなかったのですが、出力制御を心配する声も、上がっています。
出力制御とは、「電気が余ってしまった場合に、一時的に太陽光発電の売電ができなくなる」制度です。
2015年1月に「出力制御のルール変更」が行われたため、話題になりました。

ただ当社ソーラーパートナーズでは出力制御は住宅用の太陽光発電には関係無いと結論づけています。

「住宅用の太陽光発電には関係ない」と言える根拠は、住宅用の太陽光発電は発電量が少なく、制御する必要が無いからです。
現に、住宅用の太陽光発電の出力制御の順番はかなり後回しになっています。
太陽光発電の中でも、産業用の後が住宅用という内容が明記されています。

出力制御について、詳しくはコチラ

数字を見ても、少なくとも10年間・10kW未満の太陽光発電システムの作った電気をわざわざ買取拒否するよう必要性が見当たりません。
「住宅用太陽光発電で出力制御はかからない」と考えているソーラーパートナーズでは、業界初の出力制御補償サービスを提供しています。
ちなみに2015年9月1日よりパナソニックも「HIT」出力制御一時金キャンペーンという、似たサービスを行っています。

太陽光発電のデメリット6:反射光トラブルのリスク

以前よりインターネット上に情報が増えてきたためか、最近ご相談いただく事は減ってきましたが、太陽光パネルに反射した光による近隣トラブルのリスクもあります。

以前、太陽光発電で隣の家に光が差し込み、まぶしいというトラブルになり、裁判沙汰になった事案がありました。
北面に設置した太陽光パネルで太陽光が反射した事が原因です。

北面設置にはリスクがありますが、南面・東面・西面に設置すれば、反射光の問題はまず起こりませんのでご安心下さい。

詳しくはこちらの記事をご確認下さい。

太陽光発電のデメリット7:「夜でも発電する」はウソ

太陽光発電で作った電気は、夜間に使用する事は出来ません。
電気をためる蓄電池があれば可能ですので、停電などで夜間に電気を使用したいという方は、必ず蓄電池も導入しましょう。

以前、当社に問い合わせをいただいた方の中にも、営業マンに「夜間も太陽光発電の電気が使えますよ」とウソを言われた方がいらっしゃったのですが、「残念ながら夜は発電しないので、太陽光発電の電気を使う事はできない」と真実をお伝えした時にひどく落胆されていました。
その時は設置前にお伝えできたのでまだ良かったのですが、設置後にそれが嘘だったと気づいたような場合には、相当ショックでしょうね。

夜間に電気を使用するための蓄電池については、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

改めて確認しますと、太陽光発電のデメリットは以下の通りです。

太陽光発電のデメリット

  • 太陽光発電のデメリット1:設置費用が車よりも高い
    →標準的な設置環境であれば、売電期間の10年とほぼ同じくらいで設置費用は返ってきます。
  • 太陽光発電のデメリット2:メンテナンス費用
    →メンテナンスにかかる費用は、毎年1.5万円ずつ貯金すれば安心です。
  • 太陽光発電のデメリット3:雨漏りのリスク
    →設置業者をきちんと選ぶことで、雨漏りは防ぐことができます。
  • 太陽光発電のデメリット4:パネル重量による屋根への負担
    →パネルは、屋根材と比べて軽いので問題ありません。
  • 太陽光発電のデメリット5:急に売電できなくなるリスク
    →再エネ特措法で決まっているので、期間内に売電が出来なくなるという事はありません。
  • 太陽光発電のデメリット6:反射光トラブルのリスク
    →北面への設置を避ければ大丈夫です。
  • 太陽光発電のデメリット7:「夜でも発電する」はウソ
    →停電時でも日中は電気が使えますが夜間も使うには蓄電池が必要です。

太陽光発電は、大切なご自宅の屋根に穴を空ける工事を伴います。
それゆえ、デメリットについては「よくわからないし、まぁいいか」で済ませてはいけません。
きちんとデータを確認すれば、気にするべき事か気にするべきでない事なのかは冷静に判断できます。

その上で、デメリット(リスク・不安)を小さくするためには、どんな業者を選ぶかが一番重要です。
安い業者と出会う事はもちろん重要ですが、初期投資で数万円安い会社を選んだために、メーカー保証が受けられなかったり、せっかくのマイホームを台無しにされてはシャレになりません。

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(2018年8月20日更新)

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