テスラの蓄電池パワーウォール2の衝撃
先日、2017年度は蓄電池元年になるという記事を書かせて頂きましたが、これがかなり大きな反響を頂きました。

記事の最後に軽く触れていたのですが、アメリカのテスラ社がパワーウォール2という蓄電池を発表しています。
現在はパワーウォール2という表記はなくなり、パワーウォールに統一されているようです。
この発表内容があまりに衝撃でしたので、業界に大きな波紋を呼んだのですが本当に実現可能なのかも含めて未だヴェールに包まれています。
改めてパワーウォールの性能を見ていきたいと思います。
パワーウォールの衝撃その1
蓄電容量が2倍
パワーウォールの衝撃の1つ目はその蓄電できる容量の大きさです。
初代から約2倍に増え13.5kWhと大容量になりました。
メーカー | 名称 | 電気容量 | 寸法 | 重量 | 設置場所 |
---|---|---|---|---|---|
テスラ | パワーウォール2 | 13.5kWh | 横1150mm×縦155mm×厚さ755mm | 120kg | 屋内外用 (床置き/壁掛け) |
長州産業 | 蓄電池ユニット | 6.4kWh | 横406×縦640×厚さ165mm | 60kg | 屋内用(床置き) |
現在日本で主流の蓄電池は、太陽光発電とセットで導入するハイブリッド型の蓄電池ですが、その蓄電容量は5kWh台~6kWh台ですので、2倍以上の大きさということがわかります。
さらに10台まで連結可能とありますので、最大で135kWhまで増やすことができます。
パワーウォールの衝撃その2
驚きの低価格
パワーウォールの衝撃は何といってもその価格です。
パワーウォールのHPには、税込みで759,000円、工事費は別途101,000円~253,000円かかるとありますが、工事費が241,000円以内ならば設置工事費含めて総額で100万円を切るという事になります。
パワーウォールの価格がどれだけの衝撃なのかは、現在の蓄電池価格と比較すればわかります。
現在の5kWh台~6kWh台の蓄電池価格は、およそ130万円台~140万円台です。
※蓄電池の相場価格表は現在作成中です。もうしばらくお待ち下さい。
テスラのパワーウォールと同じ蓄電容量を設置するには、少なくとも倍の値段がかかりますので、同じ蓄電容量で比べた場合では200万円近く差がついてしまう事になります。
正直破壊的過ぎる金額なので、俄かには信じがたいところですが実際に発表されているので仕方ありません。
パワーウォールを実際に購入申込してみました
本当にこの蓄電池が発表通りのスペック、価格で日本に上陸してくるのならば、現在の蓄電池を取り扱っているメーカーはその商品戦略を全て変更する必要があります。
そして今はその表記が消えていますが少し前まで、日本での設置時期として2017年夏頃という表記がありました。
これから間違いなくお問い合わせが増えることが予想されるので、正確に対応したいと思い、購入申込を実際にしてみました。
申込みすると、テスラからパワーウォールの注文契約書が送られてきます。
ちなみに購入申込には52,000円の予約金がかかりますが、前金みたいなものになります。
万が一キャンセル等したい場合はきちんと返金されます。
予約金を支払うには、引き落とし用のカード登録が必要で、しっかりと翌月末にテスラから52,000円引き落とされていました。
まとめ
実は2017年3月9日(木)に購入申込をしたのですが、すぐに購入確認メールに添付される形で注文確認書が届いて以来、その後一切動きはありません。
3月の申込時には記載のあった、設置時期の目安が現在は書かれていないこと等から勘案すると、まだまだ実用化は先なのかもしれないと思います。
同時に行った認定設置業者になるための申込に対しては、ノーリアクションです。
ですので、今お問い合わせ頂いてもこれ以上の回答ができません。
とにかく発表の通りならとんでもなく凄いのですが、実現性も含めて詳細が全く分かりませんというのが現状です。
動きがあり次第続編を書きたいと思います。