特殊な瓦屋根(ROOGA)への太陽光発電設置は標準施工で大丈夫なのか?

ご注意ください
「モニター価格」「工事代無料」
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上記のような魅力的な営業トークを使って、実際には非常に高額な提案をする悪徳企業が増えています。
このようなご案内を聞いている方は複数社からのお見積りを比較してみることを強くお勧めします。

A Fool and His Money by David Goehring, on Flickr

特殊な瓦屋根(ROOGA)への太陽光発電設置に関するご相談

大阪府の方から太陽光発電の設置についてご相談をいただきました。
「自分の家は、ケイミュー社ROOGA(ルーガ)という瓦屋根で普通の瓦屋根ではないのだが、営業に来た会社の提案内容が適切なのか教えてほしい。」
という相談内容でした。

ROOGAとは、瓦の一種です。 ケイミュー株式会社の特殊瓦『ROOGA』

一般的な瓦は結構重いのですが、ROOGAは見た目や厚さは普通の瓦と同じであるにも関わらず、重量が半分以下という特徴をもった瓦です。
施工方法にも特徴があり、一般的な瓦が「湿式工法」で行うのに対して、ROOGAでは「乾式工法」を採用し、軽量化を図っています。

他にはない特徴をもつROOGAの屋根にこだわったご相談者だったからこそ、営業に来た会社からの提案が本当に大丈夫か不安に感じて、ソーラーパートナーズに相談してくださいました。

見積金額をみると、パナソニックHIT244αを34枚、ハーフパネル2枚の合計8.53kWで税込約280万円ですから、かなり安い金額です
ただ、気になる点がありました。
システム容量を大きくするために、北面にもパネルを載せる提案になっている点も気になるところでしたが、それ以上に、ROOGAという特殊な瓦屋根への設置にも関わらず、標準的なアンカー工法での提案になっていたのです。

標準的な瓦屋根での設置方法

標準的な瓦屋根へのアンカー工法は、アンカーと呼ばれる支持金具を、瓦の下にある野地板・垂木に固定して、そのアンカーにフレームを取り付ける工法です。
(アンカー工法の支持金具と瓦木板)

瓦の下の野地板や垂木に設置するわけですから、当然その上にある瓦は一度取り外す必要があります
また、アンカーの設置場所になる瓦は、取り外した際にアンカーを通すための穴を開けることになります。
そのため、通常のアンカー工法で施工を行うためには、瓦を一枚一枚取り外せることが条件となります

ところが、ご相談者の自宅に屋根材として使われているROOGAは、屋根釘で固定されているため、瓦を一枚一枚取り外すことができません
はがせない瓦屋根に標準工法で提案して、本当に契約になってしまったら一体どうするつもりだったのでしょうか?

シャープの「CK支持金具工法」ならROOGAへの設置も可能

では、ROOGAに太陽光発電を設置することはできないのでしょうか?
実は、主要メーカーの中では、唯一シャープがROOGAにも対応できる工法を、メーカーの純正工法として用意しています。
さすが、太陽光発電の歴史が長いシャープですね。

シャープには、「CK支持金具工法」という工法があります。
CK支持金具工法は、瓦をはがさずに、瓦の上からそのまま金具を取り付ける工法です。
単に金具をつけるだけでは雨漏りの危険性がありますので、金具の下の隙間にエポキシ接着剤という樹脂を流し込み、雨漏りしないように対策します。

これなら屋根材が屋根釘で固定されているROOGAでも、安全に太陽光発電を設置することができます。
ただし、ROOGAにも「」と「鉄平」の2種類があり、CK支持金具工法で対応できるのは、「鉄平」のみとなります。

長期的な安心感を考えるなら、純正工法をもつシャープで、適切な工事を行うべきではないでしょうか。

なぜ標準工法で提案するのか?

それではなぜ、この業者はROOGAという特殊な屋根だとわかっていながら、標準工法で提案したのでしょうか。

一つ考えられるのは、標準工法で提案すれば、価格を安くできるため、契約を取るために少しでも安くしようとしたのではないか、ということです。
北面にも載せてシステム容量を大きくする提案にしていたのも、同じようにkW単価を少しでも安く見せたかったからかも知れません。

この業者は商談の中でしきりに、「ROOGAでも標準工法で大丈夫です。うちはROOGAでも実績があります。」と繰り返していたそうです。
ご相談者は、「ROOGAなのに、大丈夫かな?」と疑問をもちながらも、「これだけ自信をもって何度も大丈夫というのだから、本当に大丈夫なのだろう。」と営業マンを信じている様子でした。

まとめ

営業マンの「契約を取りたい」という気持ちが先に来てしまうと、「契約を取るためには、他社より少しでも安く提案しなければ」と考え、その結果、危ない提案になってしまうこともあるという典型例だと感じました。
少しでも安く提案する努力をするのは、企業として当然だとしても、今回のような方法で安く提案してしまうことはあってはならないと思います。

せっかく複数の会社から提案を受けて比較検討しようとしても、このような不適切な工事で安くなっているような提案が混ざってしまっては、きちんと比較検討することは難しくなるでしょう。
高い買い物なので、複数社を比較検討すること自体は良いことだと思いますが、いい加減な会社からの見積りなら、取らない方がまだマシだと思います。

もし、現在受けている提案が適切な内容なのか気になるようでしたら、お気軽にソーラーパートナーズまでご相談ください。

特殊な瓦屋根(ROOGA)への太陽光発電設置は標準施工で大丈夫なのか? への2件のコメント

  1. 匿名 より:

    「トラブル事例と回避方法」の記事に誤りがあります。
    ROOGAにはケイミュー製の支持瓦があります。
    ROOGAの場合支持瓦を使うのが一番安全で確実です。

    • ソーラーアドバイザー中嶋明洋からの回答 より:

      コメントいただきありがとうございます。
      確かに、ROOGAには専用の支持瓦(ROOGA台座付瓦)を使う工法がありますよね。

      新築でROOGAの屋根に太陽光発電を設置する場合には、コメントしていただいた通り、支持瓦を使った工法が一番良いと思います。
      この場合、パナソニック、京セラ、シャープでの設置が可能となります。

      ただ、今回のご相談者の場合は、既築住宅への設置でした。
      既に瓦が固定されてしまっている状況では、後から支持瓦工法で工事を実施することは現実的には難しくなります。
      そこで今回のご相談では、シャープのCK支持金具工法をご紹介しました。

      また気になることがありましたら、ぜひコメントいただけると嬉しいです。
      どうもありがとうございました。

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