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太陽光発電で停電時にも電気が使える 自立運転機能の使い方を画像付きで紹介

太陽光発電で停電時にも電気が使える 自立運転機能の使い方を画像付きで紹介

太陽光発電が停電時にどれぐらい利用できるか知っていますか。

太陽光発電は「自立運転」という機能を使えば停電時にも発電した電気を使うことができます。

しかし、この「自立運転」ですが、ちゃんと仕組みを理解していないと停電時に使うことができません。

この記事では、太陽光発電が「停電時にどれぐらい使えるか」「自立運転機能の使い方」などわかりやすい画像付きで説明します。

また、「北海道地震の際に太陽光発電がどれぐらい使われたか」のアンケート結果についても紹介します。

停電時に備えるために、太陽光発電を既に設置している人も、これから設置しようと思っている人も必ずチェックしておいてください。

太陽光発電があれば停電時に電気が使える

太陽光発電には、停電時にも電気を使うことができるというメリットがあります。

2018年9月に発生した平成30年北海道胆振東部地震に伴う停電でも、太陽光発電を設置している家の約9割が「太陽光発電があったから停電時にも電気が使えた」と回答しています。

太陽光発電ば経済効果ばかりに注目が集まりがちですが、停電時に役立つというのも大きな魅力の一つです。

太陽光発電の自立運転とは?

停電時に太陽光発電が生み出す電気を利用するためには、「自立運転」という機能を使う必要があります。

自立運転とはパワーコンディショナーに付属しているコンセントから電気を取り出す仕組みを指します。

太陽光発電と分電盤を切り離し、太陽光発電からの電気だけで「自立」しているので「自立運転」という名称になっています。

この、自立運転機能を使えば、停電時にも太陽光発電の電気を使うことが可能です。

自立運転コンセントの場所

自立運転はパワーコンディショナーについている自立運転コンセントという専用のコンセントを利用することで、家でも電気を使うことができます。

普段電化製品を使っているご家庭のコンセントから電気は供給されませんので、その点はご注意ください。

また、実際に停電したときに慌てることのないように、自立運転コンセントの場所をあらかじめ確認しておくようにしましょう。

屋内パワーコンディショナーの場合

屋内パワーコンディショナーの場合、自立運転コンセントは、パワーコンディショナ―の側面についていますので、太陽光発電を設置した際には、必ず事前に確認しておくようにしてください。

屋外パワーコンディショナ―の場合

屋外パワーコンディショナーの場合は、太陽光発電を設置する際にパワーコンディショナ―から配線を通して屋内のどこかに自立運転コンセントを新たに設置します。

自立運転コンセントの場所は、設置工事の際に業者と相談して決めているはずです。

自立運転コンセントは滅多に使うものではないですが、「うっかり忘れて停電の時に見つけられなかった」といったことにならないようにしましょう。

特にタンスや棚などをうっかり置いてふさいでしまう可能性がある場所ではなく、普段なるべく目につくような場所に設置することをお勧めします。

停電時に自立運転で使える電力 上限は1500W

ほとんどの機種のパワーコンディショナーの自立運転で使える電力は最大1500Wです。

停電時にはこの1500Wの範囲内で電気をやりくりする必要があります。

では実際1500Wでどのような家電を使うことができるのでしょうか?
家電製品のおおよその消費電力をまとめました。

主な家電製品の消費電力
電化製品 状態 消費電力
アイロン 1,400W
IHジャー炊飯器(5.5合)※最大瞬間消費電力 1,300W
食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ) 1,300W
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg) 乾燥時 1,300W
洗濯時 200W
電気ケトル 1,250W
ヘアードライヤー 1,200W
電子レンジ 500~1,000W
掃除機 1,000W
200W
電気カーペット(3畳用) 全面 800W
1/2面 400W
テレビ(プラズマ42型) 490W
冷蔵庫(450Lクラス) 250W
テレビ(液晶42型) 210W
携帯電話の充電 5W

アイロンや炊飯器はそれだけでほぼ全部の使用できる電力を使ってしまいます。
掃除機も思いのほか消費電力が大きいですね。
また、太陽光発電が設置されていれば停電が起きても、スマホの充電に困ることはなさそうです。

太陽光発電の自立運転はなぜ1500Wまでなのか

ここは話しの本筋とは関係ありませんので、好奇心旺盛な方だけ読んでください。

自立運転機能では上限1500Wまでしか電気を使えないのか、気になった方もいるのではないでしょうか。

その理由は、自立運転機能があくまで非常用であるということと、コンセントと家電製品の規格の問題が絡みます。
まず100Vコンセントと200Vコンセントという名前を聞いたことがないでしょうか?

普通のコンセントはすべて100Vコンセントですが、大型のエアコンやIHクッキングヒーターなど多くの電力を必要とする場合には200Vコンセントが必要になります。
つまり、ほとんどのコンセントに差し込んで使用する家電製品は100Vに対応しているのです。

そして基本的に100Vコンセントは15Aまで使える仕様になっています。
家にあるコンセントを除きこんでみると非常に小さい字ですが、「15A125V」と書いてあると思います。
これは15A、125Vまで使用できるコンセントという事です。
なぜ100V用コンセントなのに125Vまで使える仕様になっているのかという疑問は湧きますが、アメリカは120Vが基本ですのでその昔コンセントを輸入に頼っていた時の名残というのが一番有力な説のようです。

中学生の時に習ったことを覚えている方もいるかもしれませんが、電力(W)=電流(A)×電圧(V)です。
つまり、15A×100V=1500W(1.5kW)なのです。
これが自立運転モードでは、自立運転コンセントから1500Wまでしか使用できない理由です。

北海道地震の停電では9割が自立運転を利用

ソーラーパートナーズでは2018年の北海道で発生した大型停電のあとに、太陽光発電の自立運転の利用状況についてアンケートを実施しました。

その結果、太陽光発電を設置している人の約9割が自立運転機能を利用したと回答しています。

また、停電時に利用できて使えてよかった家電についても聞いてみました。

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北海道大停電 太陽光設置者アンケート 停電時に使えてよかった家電1位は?

停電に備えて「延長コード」と「延長タップ」の用意を

太陽光発電を停電時に使う際に困らないように、「延長コード」と「延長タップ」の用意をしておくことをお勧めします。

自立運転コンセントはパワコンについていますが、当のパワコンははだいたい分電盤(ブレーカー)の傍に設置されます。

分電盤はたいてい、玄関か脱衣所などに設置されていますので、パワコンも玄関や脱衣所に設置されることが多いです。

電気を使う場所は居間・キッチン・ダイニングなどが多いと思いますので、非常時に太陽光発電の電気を使おうと思ったら電源プラグを使う場所まで持ってくる必要があります。
延長コードやコンセントの差込口が多い電源タップを用意しておけば、停電時に家電を動かすことなく、太陽光発電の電気を利用することができます。

自立運転機能の使い方

停電時に自立運転を使う手順

東芝さんのWEBサイトに詳しく記載されていましたので、引用させていただきます。
引用:停電時、住宅用太陽光発電自立運転方法について|東芝

1.太陽光発電ブレーカーを[OFF]にする。

2.パワコンの運転スイッチ[ON]の状態から、一度[OFF]にし、再度[ON]にする。

3.「自立」の表示が点灯していることを確認する

4.停電用コンセントに安全の注意事項を守りプラグをさす。

※この操作方法は東芝の太陽光発電システムのものです。他メーカーの操作方法は必ず各メーカーの取扱説明書をご確認ください。

停電復旧後に通常運転に切り替える手順

ちなみに自立運転に連系運転に復帰させるときは以下の手順を踏みます。
こちらも東芝さんのページから引用させていただきます。

1.停電用コンセントから安全の注意事項を守りプラグを抜く。

2.太陽光発電用ブレーカを[ON]にする

3.運転スイッチ[ON]の状態から、一度[OFF]にし、再度[ON]にする。

4.「連系」の表示が点灯していることを確認する。

※この操作方法は東芝の太陽光発電システムのものです。他メーカーの操作方法は必ず各メーカーの取扱説明書をご確認ください。

夜になると自立運転機能は自動で停止する

太陽光発電の自立運転は、太陽光発電による電気を使うものですので、夜になり発電をしなくなると自動的に停止します。
しかし翌朝、日が昇っても自動的には自立運転を開始しません。
朝になったら、また改めて自立運転を作動させる手順を取ってください。

停電時に自立運転機能を使うことの欠点

自立運転機能の欠点1
晴れている日中しか使えない

太陽光発電は、停電時にこのように自立運転モードによって電気を使用する事ができます。
しかし太陽光発電の最大のネックは、太陽が照っている時しか発電をしないということです。

つまり日中晴れていれば自立運転モードを使って電気を使えますが、夜になると電気は使うことができません。
雨が降ってしまったら日中でも使うことができません。

自立運転機能の欠点2
照明がつけられない

また上に書いたとおり、自立運転は自立運転コンセントからしか電気を取りだせません。
つまり、コンセントにさせる家電製品しか動かせないということですので、各部屋の照明はつけることができません。

蓄電池があれば停電時も万全

太陽光発電の自立運転モードの弱点を補完できるのが蓄電池です。

蓄電池があれば日中発電した電気を蓄電池に貯めて夜間に使用することができます。
また、照明も利用することが可能です。

蓄電池を設置するご家庭は、停電時にパワーコンディショナ―から蓄電池に充電されるようにしておきます。
そして、停電が起きた時に動かしたい家電をあらかじめ決めておき、蓄電池とつなぐ工事を行います。

北海道の大規模停電の後に、太陽光発電を設置されていた方の中でも蓄電池の必要性を感じ追加設置をした方が多数いらっしゃいました。
蓄電池は太陽光発電と違い、コストを回収できるほどの経済メリットはありませんが、停電時の電源確保のことを考えると蓄電池も導入しておいた方が万全です。

蓄電池を買うのであれば太陽光発電と一緒に契約した方が工事代が割安になるということもあり、蓄電池をセットで設置するご家庭が増えてきています。

パワコンについての豆知識

パワコンは待機電力で電気代がかかる

最後に停電時に太陽光発電を使う際に核となるパワーコンディショナーについて補足です。

停電時には自立運転コンセントから電気を供給できるパワーコンディショナーですが、平常時の役割は、太陽光パネルで生み出された直流の電気を家庭内で使えるように交流の電気に切り替えることです。

太陽光発電パネルが発電しなくなった夜間も、太陽が出て発電するときに備えて待機していなければなりません。
その間の待機電力は分電盤から供給されますのでわずかに電気代がかかります。

ちなみに空地などに設置する10kW以上の全量買取でもパワコン用の夜間の待機電力は通常の系統から供給される必要があります。

当然、毎月少ない金額ですがこの待機電力にかかった電気代が請求されてきます。

パワコンは発電できるとき直流で待機中は交流で動く

そうなると一つ疑問が湧いてきます。
停電時は分電盤からの電気の供給がなく、太陽光パネルからの直流電気しかありません。
自立運転機能を使って非常用コンセントから電気が使えるという事は太陽光パネルから来た直流電気をパワコンが交流電気に切り替えてくれてなければなりません。
そうなるとパワコン自体は太陽光パネルから来た直流の電気で動かなければなりません。
全量買取でもパワコンの電気代が請求される事から、パワコン自体を稼働させる電気は通常の系統から来ているものと思い込んでいましたので、改めて確認してみました。

パワコンと言えばオムロンさんが大手です。
オムロンさんに聞いてみると丁寧に教えて下さいました。

パワコンはなんと直流でも交流でも動くのだそうです。
停電時も通常時も太陽光パネルが発電している時は直流電気で、夜間などの待機時は系統から供給される交流電気で動くのだそうです。
凄いですね。

まとめ

停電が発生することなく、自立運転モードを使う機会がないのが一番ですが、備えあれば憂いなしです。

既に太陽光発電を設置済みの方は、取り扱い説明書を取り出して、ご家族全員がわかる場所に保管するようにしましょう。

これから太陽光発電を設置することを検討している方は、「蓄電池を合わせて導入するのかどうか」「停電時に使いたい家電は何か」といった点も考えて、検討を進めるようにしましょう。

ソーラーパートナーズでは、経済メリットだけではなく、停電時の安心・安全も考えて最適なプランをお客様にご提案します。

ご相談、お見積りは無料ですのでご希望の方は下記のフォームよりお気軽にご依頼ください。