新築時に太陽光発電住宅にする際に注意すべき3つのポイント!「屋根形状」・「屋根勾配」・「屋根材」
東京都の方から太陽光発電のご相談を頂きました。
「新築でこれから家を設計していくのだが、太陽光発電も設置しようと思っているので屋根の形と角度はどのようにするのが1番良いか?」
とのご質問です。
土地は既に手に入れてあって、これから家の図面をひいていく段階とのことでした。
太陽光発電は家を建てる時に必ず導入しようと思っていたとの事でぜひこの段階で一度相談に乗って欲しいというものでした。
じつは以前も別の方から新築のご相談を頂いています。
この時は屋根勾配が無さ過ぎて設計変更をかけるというケースでした。
今回のご相談者様はこの記事を読んで頂いたらしく、これから設計を始める今の段階で相談をしたいと思ってご相談しましたとの事でした。
屋根の形は片流れ、もしくは切妻に限ります
前も書きましたが、太陽光発電システムにおいて最強の屋根は片流れです。
文句なしの横綱です。
もちろん南向き片流れが前提です。
(もともと片流れは北向きが主流です)
次いで大関はやはり切妻。
本を開いて逆さにしたような形の屋根です。
太陽光パネルは原則長方形ですので、屋根面が長方形の切妻は相性がぴったりです。
北側斜線制限の問題等があるので、片流れにできなければ屋根の形は切妻にしましょうという事になりました。
屋根勾配は6寸と5.5寸のどちらがいいですか
以前の事例は千葉県の方で、屋根の向きがほぼ真南向きだったので6寸か5.5寸が良いという事を書かせて頂きました。
そちらをご覧になった上でこの質問をされたのですが、この方非常に鋭い方でした。
よく考えたらそもそも夏場は太陽が高いので、感覚的にはもっと角度が緩い方が発電するような気がするのですが、と仰っていました。
ズバリそうなんです。
冬は日が低くなり夏は日が高くなりますのでそれに合わせて最適な傾斜角度は変わります。
あくまで1年を通して一番日射量が多くなるのが30度前後という話です。
ちなみに東京での各月の最適傾斜角度(日射量が一番多くなる角度)は、12月が一番高く60.8度でそこからどんどん下がって3月は34.4度、一番低い6月が2.1度です。
そこからまた上がっていって10月で40.6度となります。
自動で屋根勾配が変わる家とかあれば最高なんですが、そういう訳にもいかないと思いますので1年のトータルの日射量が多くなる角度で考える事になります。
そうするとこの方も南東向きでしたが6寸でしょうという事になりました。
屋根材はどうしたらいいですか
これは難しい問題です。
なぜなら値段が違います。
それぞれメリットデメリットがあります。
重さの問題は価格の問題もありますが、最近改めて瓦の良さを再認識してきているところでしたのでその旨をお伝えさせて頂きました。
2階部分の温度もスレートと瓦ではだいぶ差が出るという話も。
あとは予算の問題もあるのでここは追々考えて決めていくという事になりましたが、設置不可のメーカーとかが屋根材によって出てきてしまうのでまた相談してくださいという事で今回は終わりました。
まとめ
設計が始まれば今度はどのメーカーにするべきかという話になります。
このように初期の段階から関わらせて頂くのはとても面白いですし、役に立っている感じがするのでとても好きです。
新築の方、「まだ相談するには早いかな・・・。」と思われるかもしれませんがいつでもご相談ください。
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ところで、本記事をお読みいただいているということは、新築を検討されている方が多いのではと思います。
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