54kWの太陽光パネルに49.5kWのパワコンでは4.5kW分容量が無駄になりませんか?
野立て産業用を計画していて見積りを頂いたのですが,250Wのパネル216枚,システム容量54kWでパワーコンディショナー5.5kW9台で49.5kWという内容でした。
システム容量よりパワーコンディショナーの容量の方が少ないのですが,これだとシステム容量4.5kW分が無駄になるような気がするのですがどうなのでしょうか?
それと,太陽光モジュールがウエストHDコンパクトソーラーとなっていてどこのメーカーのものか分かりません。
大丈夫なのでしょうか?
ご質問ありがとうございます。
まず先にウエストHDコンパクトソーラーについてお答えさせて頂きます。
ウエストHDコンパクトソーラーはウエストホールディングスという会社が行っている10kW~50kWまでの容量の太陽光発電システムをパッケージ商品として売り出している総称ですので、メーカーはウエストホールディングスになります。
ウエストホールディングスが販売している太陽光パネルのブランド名はTERAS(テラス)というのですが、こちらのパネルはリジテックという台湾の会社が作っています。
ウエストHDコンパクトソーラーでも太陽光パネルはこのTERAS(テラス)が使われています。
次に4.5kWが無駄にならないかというご質問ですが、これは無駄にはなりません。
なぜかといいますと、そもそも250Wというのがとてつもなく良い環境でのみ実現しうる最大出力となります。
5.5kWのパワコン9台ですので1台あたりのパネルは24枚で6.0kWです。
実際にはケーブルでのロスや、そもそも高温によるロスが発生し、パワコンに到達する電力は6kWより少なくなっています。
高温によるロスが一番少ない冬場でも温度ロスだけで10%が予想されていて、そうしますとそれだけで5.4kWとなりパワコンの定格出力5.5kWより小さくなります。
無駄になることはありませんのでご安心ください。
ちょっと違いますが以前似たようなご質問がありましたのでこちらも参考に見て頂けますと幸いです。
サニックスを施工した後、電力会社からのご案内で容量が減っていました
http://www.solar-partners.jp/faq/archives/3587