6時間くらいの日照時間でも太陽光発電で収益が見込めるのでしょうか?

Q
お客様からのご質問

いつもメールありがとうございます。
質問させていただきます。

私は、地目、山林の植木畑を持っています。
そこで、49kWの太陽光発電を行いたいと思っています。

しかし、その土地は今のような冬の季節になると午前9時頃から午後3時頃までの6時間位しか日が差しません。
以前のメールの中で、「実際に有効な発電する時間は日に数時間だ」との内容があったと思いました。

業者さんが、発電見込み金額を出してくれていますが、計算式の日照時間とは、何時頃から何時までなのか、また6時間位の日照時間でも収益が見込めるのかご教示お願いします。

A
ソーラーアドバイザーからの回答
回答者
admin

ご質問ありがとうございます。
「太陽光発電を設置した際に日照時間が短い時期があっても収益がでるのか」というご質問ですね。

今回は山林との事なので、9時から15時以外の時間は影などになり太陽光パネルに日が当たらない状態になるという事だと思いますので、それを前提にお話させて頂きます。

まず太陽光発電のメーカーや企業から出る発電量シミュレーションについてですが、発電量は日照時間ではなく、その地域の1日当たりの平均日射量で計算されます
なので日のあたらない時間で1日平均どのくらい日射量が減ってしまうかという事が問題だと思います。

実際にどのくらい日射量が減ってしまうのか計算してみました。

今回は下記の前提条件のもと計算しています。

  • 場所:八王子
  • 方角:真南
  • パネルの角度:30度

※日射量についてはNEDOの日射量データベースのデータのものを使用。
NEDO 日射量データベース

計算してみたところ、以下のようになりました。

  • 1年間の日射量のうち、冬(10月~2月)の日射量が占める割合は全体の25.8%
  • 1日の日射量のうち、日が当たらない時間(日の出から9時まで+15時以降)の日射量が占める割合は25.4%

上記の2点から、1年間の日射量のうち日が当たらない時間の日射量は冬の間の9時までと15時以降とのことですので、それぞれの割合をかけ合わせます。
25.8% × 25.4% = 6.5%
つまり、影がかかることによって失われる日射量は1年の日射量のうちの6.5%です。

もちろん設置環境により日射量は異なりますので上記条件下での影響になりますが、1年を通して考えるとそこまで大きな影響はなさそうですね。

今回出して頂いているシミュレーションが影になる時間を考慮していないものでしたら、参考にして頂き計算してみてください。

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