ソーラーフロンティアのCIS太陽光パネルの発電量低下が非常に低いのはなぜですか?

Q
お客様からのご質問

いつも配信を楽しみにしてます。
ところで質問です。

太陽光パネルの発電量低下は、単結晶>多結晶>CISとソーラークリニックのサイトで見ました。
CISは25年後も殆ど劣化しないとの事です。

CISは別格として単結晶と多結晶の発電量低下に差が出る理由を解説して頂けないでしょうか。

A
ソーラーアドバイザーからの回答
回答者
中村雄介

ご質問ありがとうございます。
「単結晶と多結晶の発電量低下に差が出る理由」についてのご質問ですね。
太陽光発電の性能に関するうわさは各地で飛び回っております。
より確実な情報を仕入れていかなければならないですね。

結論から申しますと、25年後の発電量低下に関しては、ほとんどのメーカーで実績が無いのでわかりません。

ご質問者様がご覧になった「ソーラークリニック」のデータですが、サイト上では確認できませんでしたが、産業総合研究所のデータはございました。
産業総合研究所のデータによれば、5年ごとの低下率を以下の通りとしています。

太陽光パネルの5年間の劣化率(種類別)

種類 5年間の総低下率※1
多結晶 2.3~2.8%
単結晶 3.2~3.9%
ヘテロ接合※2(HIT) 2.0%
CIS 1.4~1.5%


(※1:総低下率:2005年に対し5年間で低下した割合)
(※2:ヘテロ接合の英語Heterojunction with Intrinsic Thin-layerからHITと命名された)

ところがこの5年間の値を単純に5倍して「25年後の値」として記述しているサイトが散見されます

25年間で劣化するであろう率(種類別)

種類 総低下率
多結晶 11.5~14.0%
単結晶 16.0~19.5%
ヘテロ接合(HIT) 10.0%
CIS 7.0%~7.5%

確かにこのデータを見ると、CISの太陽光パネルを採用したくなりますよね。
ソーラーフロンティアのCIS太陽電池には「光照射効果」といって太陽光を浴びると出荷時よりも出力が増す、という効果があります。

産業総合研究所のデータに5年間の出力の推移が出ていて、CISの方では光照射効果を確認することができます。


ところがこの「25年間で劣化するであろう率」では初期の5年間のデータを5倍にして25年間として算出しています。
すると「光照射効果」が5回発生している計算になります
そんなことは起こりえませんので実際の発電量低下とは比較できません。

今の状況では確かなデータが5年分しか存在しないので、わからないのです。

念のためメーカーさんに問い合わせてみました。
京セラさんに問い合わせをした所、単結晶より多結晶の方が発電量低下が小さいというデータはないとの事でした。
ソーラーフロンティアさんに問い合わせた所、残念ながらCISがシリコン系より劣化しないという情報は得られませんでした。
ソーラーフロンティアさん自体の歴史が7年目なので、長期的な発電量低下に関しては、データを取る事すらできないとの事です。
(現状ですと年間0.5%の劣化にとどまっているとは仰っていました。)

結局のところ、実績あるメーカー(シャープや京セラ、三菱、パナソニックなど)を採用されるか、実績の無いメーカーを採用したとしても出力低下に目を光らせるか、どちらかになると思います。

発電量低下については以前もお答えしていますので、よろしければご覧ください。
パネル劣化が悪くない太陽光発電メーカーはどこでしょうか? »

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