増設時の見積り金額の妥当性と北面の太陽光パネルの発電量について教えてください

Q
お客様からのご質問

いつも大変参考にさせていただいております。
昨年(2013年)に長州産業HIT233Wで7.68kWを設置(寄棟4寸勾配、南(12枚)・西(15枚)・東(6枚))しまして、1年で約9,000kW発電しました。

ここでの記事を拝見していると、10kWをこえると、売電期間が20年になるとのことでしたので、増設を検討しています。

設置については前回の設置業者に長州産業HIT240Wで東面6枚、北面6枚の2.88kW125万円で提示してもらいましたが妥当でしょうか?

また北面設置について、NEDOにおいて日射量のシミュレーションをしてみると南面の約70%という数値がでましたが、これを発電量に置き換えても差し支えないのでしょうか?とりあえず増設部分については15年でペイできればよいと考えていますが、可能でしょうか?

ご回答よろしくお願いいたします。

A
ソーラーアドバイザーからの回答
回答者
中村雄介

ご質問ありがとうございます。
「増設時の見積り金額の妥当性」および「北面の発電量」についてのご質問ですね。
10kW以上の設置になるのですね、羨ましいです。
10kW以上の設置に増設をすることで売電価格が20年になるので、増設していただくことをおすすめします。

ぜひ10kW以上に増設していただきたいのですが、いくつか注意していただきたいことがございます。
増設の際のルールや注意事項については以下にまとめておりますので、参考にしていただければ幸いです。
太陽光発電を増設すると売電価格・売電期間・補助金はどうなりますか?»

その上で金額の妥当性ですが、

  • 見積り価格は税込価格
  • 屋根材:スレート

という仮定で申し上げます。

長州産業HIT240W12枚による2.88kWで125万円はかなり安い価格です。
135万円くらいかかるのが相場価格です。
1kWあたりの価格が46万円と高い価格に思えるかもしれませんが、3kW未満ですと全体のうち工事費の占める割合が大きくなります。
そのため、このくらいの価格になります。

あまり安い価格ですと、利益をきちんととっていない会社の可能性があるため工事の不安も高まるのが一般的です。
ですが、今回ですと以前7.68kWを設置された会社さんという事ですので、特別にお安くして頂いているのかもしれないですね。

次に北面の発電量についてですが、NEDOのシミュレーションをご覧になったのですね。
NEDOのシミュレーションまで見に行く方は稀ですので、凄いですね。

計算していただいた数字でシミュレーションしていただいて差し支えありませんが、北面に関してはさらにネガティブに考えています。
正直北面設置の発電量データがいかんせんないので実証できていないので不安です。
さらに弱めにみて計算しておくのが無難ではないかと思います。

最後に15年で元が取れるかどうかですが、増設部分も15年で元が取れるかギリギリと言ったところですね。
その上で、既設部分への波及メリットが圧倒的に大きいですから設置を止める理由が全くありません。

北側の隣家への光害の影響が無いのであれば、設置することをお勧めします

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