【2024年】住宅用太陽光発電・蓄電池 価格調査 | ソーラーパートナーズ総研
株式会社ソーラーパートナーズが運営する『ソーラーパートナーズ総研』では全国の住宅用太陽光発電および蓄電池の価格動向について「住宅用太陽光発電・蓄電池価格調査2024」を実施しました。
ここに結果の詳細をご報告いたします。
本調査では、実際の成約データから以下3点の相場価格を算出し、価格形成の仕組みについて解説します。
- ① 太陽光発電システム単体
- ② 蓄電池単体
- ③ 太陽光発電システムと蓄電池のセット
なお、これらの金額は補助金を差し引く前の価格となっています。
調査概要
- 調査対象:当社を通じて設置工事を行ったユーザーの契約データ
- 調査方法:取引データから設置内容・税込契約金額(補助金差し引き前)を集計
- 対象期間:2023年1月1日~2023年12月31日(自社実施)
- 有効サンプル数:2,249件
2024年太陽光発電システム単体の相場価格は?
パネル容量(kW) | 成約金額(円/税込) |
---|---|
1.5 | 720,000 |
2.0 | 1,040,600 |
2.5 | 1,027,500 |
3.0 | 1,106,107 |
3.5 | 1,130,238 |
4.0 | 1,192,315 |
4.5 | 1,252,788 |
5.0 | 1,308,000 |
5.5 | 1,369,162 |
6.0 | 1,418,575 |
6.5 | 1,463,939 |
7.0 | 1,453,835 |
7.5 | 1,514,440 |
8.0 | 1,590,340 |
8.5 | 1,588,575 |
9.0 | 1,677,667 |
9.5 | 2,048,440 |
10.0 | 2,004,250 |
パネル容量(kW) | kw単価(円/税込) |
---|---|
1.5 | 500,000 |
2.0 | 556,471 |
2.5 | 411,171 |
3.0 | 355,690 |
3.5 | 321,033 |
4.0 | 296,259 |
4.5 | 278,248 |
5.0 | 263,824 |
5.5 | 251,275 |
6.0 | 234,215 |
6.5 | 226,168 |
7.0 | 209,834 |
7.5 | 202,877 |
8.0 | 198,073 |
8.5 | 187,579 |
9.0 | 186,283 |
9.5 | 213,304 |
10.0 | 200,820 |
2024年太陽光発電システム単体の相場価格調査の要約
住宅用太陽光発電システムの主な容量帯の相場価格は以下の通りです。
4kW | 1,192,315円 |
---|---|
5kW | 1,308,000円 |
6kW | 1,418,575円 |
当社が運営する住宅用太陽光発電システムの自社施工業者ネットワークにおいて、2023年に最多施工件数となった5kWの太陽光発電システムの相場価格は約131万円となりました。
また同容量帯におけるkW単価は26.2万円と算出されました。
契約金額を個別に見ると相場価格を中心に約50万円程度の上下幅を持って取引が行われていることが分かります。
この価格のばらつきはメーカーや製品による違いのほか、設置地域の気候条件など現場の特性を反映した費用(例:積雪対策)が影響しているものと考えられます。
つまり、案件ごとに個別の施工条件に応じて価格が形成されています。
kW単価とは、太陽光発電システムの設置容量1kWあたりの価格を示す指標です。
一般に設置容量が大きくなるほど、kW単価は安くなる傾向にあります。
設置容量を増やすことで工事総額の費用は上がりますが、パワコン・工事代金・施工業者の利益にかかる費用は変わらないため、総費用に対するパネル本体費用の割合が高まってkW単価が相対的に低下します。
つまり設置容量を増やせば増やすほど1kWあたりの太陽光パネルをお得に購入できるということです。
経済産業省が公表する、2023年の太陽光発電システムのkW単価(既築)は27.8万円でした。
当社の自社施工業者ネットワークにおける全取引の平均kW単価は25.4万円と、経済産業省の報告データを2.4万円下回りました。
また最多販売件数となった5kW帯でもkW単価が26.3万円と1.5万円安価な水準となり、どちらも経済産業省の報告データを下回る結果となりました。
これらは当社のネットワークが自社施工店に限定されたものであり、下請け構造がなく中間マージンがかからない直接取引が実現できていることによる価格メリットが反映されたものだと考えられます。
2024年蓄電池単体の相場価格は?
蓄電池容量(kWh) | 成約金額(円/税込) |
---|---|
4.0 | 979,000 |
5.0 | 1,402,000 |
6.5 | 1,639,453 |
7.0 | 1,687,425 |
7.5 | 1,680,396 |
9.5 | 2,051,984 |
10.0 | 1,964,441 |
11.0 | 1,780,167 |
12.0 | 2,095,214 |
12.5 | 2,105,305 |
13 | 2,106,187 |
14 | 2,200,000 |
15 | 2,359,868 |
16.5 | 2,317,867 |
2024年蓄電池単体の相場価格調査の要約
住宅用蓄電池の主な容量帯の相場価格は以下の通りです。
7kW | 1,687,425円 |
---|---|
10kW | 1,964,441円 |
当社が運営する自社施工業者ネットワークにおいて、2023年に最多施工件数となった10kWhの蓄電池の相場価格は196万円となりました。
住宅の屋根の形状や面積によってメーカーや製品選びに多様性のある太陽光発電システムと比較し、蓄電池は太陽光パネルとの相性や、世帯の電力利用パターンから算出された必要蓄電量に基づいて選定されることが多いです。例えば今回の調査においては42%のユーザーが約10kWhの蓄電池を選んでいます。
一般的な4人家族の家庭では、1か月の電力使用量が300~400kWhとされており、これに対応する蓄電池容量はおおよそ10kWhとなります。
世帯人数や電化製品の使用状況により前後しますが、標準的な電力需要に見合う蓄電池容量が決まってくることで需要の偏りが生じていることが分かります。
蓄電池の購入を検討する際の一般的な疑問の一つに「100万円以下で購入できるか」というものがありますが、現実的には100万円を下回る価格はほぼありません。蓄電池を導入する場合、最低でも150万円以上は見込んでおく必要があります。
また、蓄電池には機能面での違いがあり、これが価格差にも影響します。
例えばハイブリッド型蓄電池は1台のパワーコンディショナで蓄電池と太陽光発電システムを統合的に利用できますが、単機能型蓄電池では蓄電池と太陽光発電システムにそれぞれ別のパワーコンディショナが必要となります。
上記グラフにおいて11kWh帯の契約金額が際立って低くなっているのは、この容量帯の製品ラインナップが単機能型蓄電池のみであることが一因と考えられます。
一見すると蓄電池の導入コストが抑えられているように見えますが、実際には別途パワーコンディショナを用意する必要があります。
2024年太陽光発電システムと蓄電池セットの相場価格は?
パネル容量(kW) | 成約金額(円/税込) |
---|---|
1.5 | 2,299,101 |
2.0 | 2,459,131 |
2.5 | 2,509,506 |
3.0 | 2,493,407 |
3.5 | 2,553,237 |
4.0 | 2,702,280 |
4.5 | 2,774,017 |
5.0 | 2,841,773 |
5.5 | 2,906,101 |
6.0 | 2,970,177 |
6.5 | 3,112,093 |
7.0 | 3,139,605 |
7.5 | 3,184,997 |
8.0 | 3,362,293 |
8.5 | 3,229,840 |
9.0 | 3,607,761 |
9.5 | 3,882,733 |
10.0 | 3,606,394 |
パネル容量(kW) | 蓄電池容量(kWh) | 成約金額(円/税込) |
---|---|---|
1.5 | 7 | 2,180,700 |
10 | 2,447,103 | |
2 | 7 | 2,202,026 |
10 | 2,748,375 | |
2.5 | 5 | 2,140,000 |
7 | 2,417,500 | |
10 | 2,649,474 | |
3 | 6 | 2,350,000 |
7 | 2,317,786 | |
10 | 2,602,905 | |
13 | 2,804,667 | |
3.5 | 5 | 2,194,000 |
6 | 2,700,000 | |
7 | 2,453,575 | |
10 | 2,694,222 | |
4 | 7 | 2,465,423 |
10 | 2,844,882 | |
12 | 2,660,000 | |
13 | 3,111,160 | |
4.5 | 5 | 2,167,900 |
6 | 2,400,000 | |
7 | 2,548,011 | |
10 | 2,852,313 | |
15 | 2,847,500 | |
5 | 5 | 2,250,000 |
7 | 2,553,911 | |
10 | 2,899,294 | |
12 | 3,028,840 | |
13 | 2,874,833 | |
15 | 3,298,750 | |
16 | 3,730,860 | |
5.5 | 7 | 2,678,002 |
10 | 2,915,674 | |
12 | 2,754,100 | |
13 | 3,206,800 | |
15 | 3,370,000 | |
16 | 3,567,000 | |
6 | 5 | 2,650,000 |
7 | 2,615,724 | |
10 | 2,981,841 | |
12 | 2,816,667 | |
13 | 3,175,534 | |
15 | 3,283,951 | |
16 | 3,710,600 | |
6.5 | 7 | 2,722,718 |
10 | 3,093,013 | |
12 | 2,825,000 | |
13 | 3,340,000 | |
14 | 3,575,500 | |
15 | 3,766,625 | |
16 | 3,712,140 | |
7 | 6 | 2,915,500 |
7 | 2,830,384 | |
10 | 3,121,135 | |
13 | 3,211,642 | |
15 | 3,419,750 | |
16 | 3,705,378 | |
7.5 | 5 | 2,338,400 |
7 | 2,739,449 | |
10 | 3,036,139 | |
13 | 3,445,460 | |
14 | 3,700,000 | |
15 | 3,565,714 | |
16 | 4,239,000 | |
8 | 7 | 2,808,308 |
10 | 3,080,163 | |
13 | 3,523,831 | |
14 | 4,116,425 | |
15 | 3,914,082 | |
16 | 3,975,800 | |
8.5 | 7 | 2,696,600 |
10 | 3,161,280 | |
13 | 3,313,500 | |
15 | 3,425,833 | |
16 | 4,016,333 | |
9 | 10 | 3,274,838 |
13 | 3,506,000 | |
15 | 3,589,500 | |
16 | 4,208,800 | |
9.5 | 10 | 3,449,250 |
15 | 3,793,667 | |
16 | 4,336,400 | |
10 | 7 | 2,859,434 |
10 | 3,280,000 | |
14 | 3,916,500 | |
15 | 4,063,500 | |
16 | 4,277,900 |
2024年太陽光発電システムと蓄電池セットの相場価格調査の要約
住宅用太陽光発電システムと蓄電池セットの主な容量帯の相場価格は以下の通りです。
4kW + 10kWh | 2,844,882円 |
---|---|
5kW + 10kWh | 2,899,294円 |
6kW + 10kWh | 2,981,841円 |
住宅用の主流である6kW以下の太陽光発電システムと10kWh以下の蓄電池セットの相場価格は、税込みで300万円を切る水準となっており、200万円台で導入できたケースも多く見られます。
一方で発電した電力の自家消費率を高めたり、停電時の電力確保を重視する場合には、より大型の蓄電池設置を検討する必要があります。
その場合は相場価格に対して100万円以上の上乗せ費用が生じる可能性があります。
太陽光発電システムの設置容量は、ほとんどの場合住宅の屋根面積によって決まりますが、蓄電池容量は各家庭の電力利用スタイルや電化製品の使用状況により適正値が変わってきます。
自家消費や非常時の電力需要を踏まえ、各家庭に合った容量のリサーチが重要になります。
おわりに
ソーラーパートナーズ総研は本調査によって適正な相場価格を明らかにすることで、太陽光発電業界全体が健全に発展することを目的としています。
近年の太陽光市場では、以下のような適切でない営業活動が見受けられます。
- 訪問販売での高額な提案
- 実態とかけ離れた収支シミュレーション
- 「補助金を使えば自己負担ゼロ」といった過剰な売り込み
消費者一人ひとりが相場価格を知ることで、過剰な営業トークに惑わされることなく、太陽光発電システムの導入を適切に検討できることを期待します。
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サービス概要
ソーラーパートナーズは自社施工の工事会社と消費者を直接結ぶサービスを提供しています。
工事会社には元請けとして誇りのある仕事を、消費者には厳格な審査を通過した優良工事会社との出会いを提供し、工事会社と消費者の双方が価値を感じられることを本サービスの使命としています。
2010年にサービスを開始して以来、利用者は年々増加し、現在では累計1,000万人を超える利用者に支えられて太陽光専門サイトとして業界ナンバーワンと認めて頂けるまでに成長しています。
※リフォーム産業新聞調べ
サービス利用に関する問合せ先
- ウェブサイト:https://www.solar-partners.jp/
- 電話番号:050-1791-2755
会社概要
法人名 | 株式会社ソーラーパートナーズ
(Solar Partners Co., Ltd.) |
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代表者 |
代表取締役 中嶋 明洋
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所在地 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-20 新宿オミビル4階 |
TEL | 03-5155-3341 |
FAX | 03-5155-3349 |
設立 | 2010年4月22日 |
資本金 | 15,000,000円 |
建設業許可番号 | 東京都知事許可(般-4) 第138314号 |
建設業許可業種 | 建築工事業、大工工事業、左官工事業、屋根工事業、電気工事業、タイル・れんが・ブロツク工事業、板金工事業、ガラス工事業、塗装工事業、防水工事業、内装仕上工事業、熱絶縁工事業、建具工事業 |
電気工事業届出番号 | 東京都知事届出 第2910275号 |
プライバシーマーク登録番号 | 第17000893号 |
加盟団体 | 一般社団法人太陽光発電協会、一般社団法人日本PVプランナー協会、一般社団法人ZEH推進協議会 |