パナソニックHEMS(AiSEG)は導入するべき?太陽光発電との連携 価格は?
こんにちは!
「太陽光発電と蓄電池の見積サイト『ソーラーパートナーズ』」記事編集部です。(蓄電池専用ページはこちら)
パナソニックのHEMSを検討しているものの、「本当に必要なのかよくわからない」とお悩みではないですか?
この記事では「HEMSでできること」や「導入に必要な費用」「結局設置するべきかどうか」という点まで徹底的に解説します。
パナソニックのHEMSでできること
さっそく、パナソニックのHEMSについて詳しく説明していきます。
パナソニックのHEMSでできることは以下の通りです。
パナソニックのHEMSでできること
- 太陽光発電の発電量、電気使用量の見える化
- 家電の遠隔・自動操作
- 気象情報と連動して太陽光、蓄電池を最適化
- 気象情報と連動してエコキュートも最適化
- スマホ、PCでも閲覧・操作できる
- スマートスピーカーとの連携も可能
それぞれ細かく解説します。
パナソニックのHEMSでできること1.
太陽光発電の発電量、電気使用量の見える化
パナソニックに限った話ではないですが、HEMSがあれば太陽光発電の発電量と、電気使用量を見える可することができます。
「発電量と電気使用量の見える化は通常の太陽光発電のモニターでもできるのでは」と思った方もいるかもしれません。
しかし、通常の太陽光発電のモニターの場合、家全体の電気使用量の確認しかできません。
一方、HEMSであれば各分岐回路(コンセント)ごとに電気使用量を確認できます。
そのため、「我が家は冷蔵庫の電気代が高いから買い替えよう」といった具体的な節電プランにつなげることができます。
パナソニックのHEMSでできること2.
家電の遠隔・自動操作
HEMSの一番の魅力といってもいいのが、家電の遠隔・自動操作ができるということです。
例えば電気使用量が増えてしまったときには自動で冷暖房の温度を調整して電気料金の高騰を抑えたり、外出先からお風呂のお湯はりをして、帰宅後すぐにお風呂に入れるようにしておく、といったことができるようになります。
パナソニックのHEMSで操作や連携、プッシュ通知の受信などができる機器の一覧は以下の通りです。
HEMSに接続できるもの一覧
- 操作できる機器
エアコン、照明、天井埋込形空気清浄機、電動窓シャッター、エコキュート、エネファーム、レンジフード、ガス給湯器、ハイブリッド給湯器、暖房システム、電気錠、床暖房 - 連携できる機器
太陽電池モジュール、蓄電システム、IHクッキングヒーター、温湿度センサー、スマートメーター - 運転開始忘れ、長期運転停止情報などのプッシュ通知が受け取れる機器
炊飯器、食器洗い乾燥機、洗濯機、冷蔵庫
パナソニックのHEMSでできること3.
気象情報と連動して蓄電池に自動充電
蓄電池はHEMSと組み合わせることで、より一層停電時の安心につながります。
大雨や防風などの警報が発生した場合、HEMSが警報を感知して停電に備えて自動で蓄電池に充電を始めるように設定することができます。
停電時にも電気を生み出せる太陽光発電、その電気を貯められる蓄電池とHEMSがあれば災害時の大きな安心につながります。
パナソニックのHEMSでできること4.
気象情報と連動してエコキュートも最適化(AIソーラーチャージ)
AIソーラーチャージというパナソニックのHEMSの独自の機能を使うと、気象情報と連動してエコキュートの沸き上げを最適化させることで、売電期間終了後も太陽光発電をお得に使うことができます。
HEMSが翌日の天気予報から太陽光発電の発電量を予測し、翌日が晴れなら日中に太陽光発電の電気で沸きあげを行うように設定します。
翌日が雨なら夜間に電力会社から購入する電気か、蓄電池に貯めておいた電気で沸きあげをするように設定をします。
つまり、太陽光発電の売電価格が大幅に下がった後も、発電した電気をエコキュートの沸き上げに有効活用できるということです。
パナソニックのHEMSでできること5.
スマホ、PCでも閲覧・操作できる
HEMSの大きな特徴として、スマホやPCでも閲覧・操作ができるという点が挙げられます。
通常、太陽光発電の発電量や、電気の使用状況を確認するためには専用のモニターという機器が必要になりますが、HEMSを導入する場合にはスマホ・PCでモニターの役割を代替することもできます。
また、スマホで外出先から電気錠の確認・施錠をしたり、電化製品の操作をすることも可能です。
パナソニックのHEMSでできること6.
スマートスピーカーとの連携も可能
また、HEMSはスマートスピーカーと連携させることも可能です。
スマートスピーカーを使えば、これまでご紹介してきたHEMSのほとんどの操作を音声で行うことができますので、より一層便利です。
HEMSはZEH要件に含まれる
この記事をご覧いただいている中には「ZEH」を建てようと思っている、という方もいるのではないでしょうか。
ご存知でない方のために簡単に説明すると、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとった略称で、エネルギー消費量が正味ゼロの住宅のことをいいます。
ZEHの認定をされると補助金を受給することができるのですが、その必要要件に「HEMSの導入」が含まれています。
パナソニックに限った話ではありませんが、ZEHを検討中の方はHEMSも設置する必要があると認識しておきましょう。
パナソニックHEMSに必要な機器
HEMSが「なんだかよくわからない」と思われてしまいがちな理由の一つに、必要な機器が多いことが挙げられます。
ここでパナソニックのHEMSに必要な機器について一つずつ紹介していきます。
AiSEG2(アイセグ2)
AiSEG2はパナソニックのHEMSの中心となる機器です。
次に紹介するHEMS対応の分電盤「スマートコスモ」で計測した使用電力量のデータを無線通信で受け取り、各家電への指示、制御を行う役割を果たします。
AiSEG2にはモニターの機能付のタイプと、モニター機能なしのタイプがあります。
HEMS対応住宅分電盤 スマートコスモまたは計測ユニット
HEMS対応住宅分電盤のスマートコスモは使用電力量の計測を行うための機器です。
スマートコスモがあることで、各回路の使用電力量の計測が可能となります。
ちなみに、既築住宅で現在HEMS対応していない分電盤を設置済みの場合には計測ユニットを設置すれば分電盤を取り換える必要はありません。
また、例外的なケースではありますが、将来的にHEMSを導入することを前提に建てられた住宅ではスマートコスモ(レディ型)をすでに導入しているということが考えられます。
その場合、分電盤のあらかじめ空けてあるスペースに計測セットを設置することで計測が可能となります。
モニター(スマホ、PCで代替可)
モニターはAiSEG2からの情報を画面に表示したり、各種家電を操作するコントローラーの機能を果たす機器です。
モニターは絶対に購入しなければいけないというわけではなく、スマホやPCで代替することも可能です。
パナソニックHEMSの導入費用・価格
HEMSに必要な機器の価格は以下の通りです。
工事費は別途必要になります。
品名 | 品番 | 希望小売価格 |
---|---|---|
AiSEG2 | MKN704 | 40,000円 |
品名 | 品番 | 希望小売価格(税抜) |
---|---|---|
スマートコスモマルチ通信型 (太陽光)リミッタースペースなし 主幹50A 18+2回路 |
BHM85182J | 108,500円 |
エコーネットライト対応計測ユニット (計測回路増設アダプタセット) 注)8回路まで計測可能 |
MKN73318 | 69,800円 |
計測回路増設アダプタ用分岐増設CTセット (20回路)(30A×20)(増設CT中継ケーブル1.5m) |
MKN74320 | 30,000円 |
計測ユニット用電源ブレーカ(20A) | BSH3202M | 2,850円 |
スマートコスモ用エコーネットライト対応計測セット※1 | MKN7350S | 45,000円 |
品名 | 品番 | 希望小売価格(税抜) |
---|---|---|
AiSEG2(7型モニター機能付) | MKN713 | 80,000円 |
住宅用情報モニター 住まいるサポ |
WQH700WK | 96,000円 |
住宅機器コントローラー | HF-MC10A1 | 112,000円 |
スマートフォン タブレット パソコン |
– | – |
まとめ
パナソニックのHEMSについて詳しくわかりましたか?
一見機能が複雑で難しく思われがちなHEMSですが、便利な機能がいろいろと搭載されており、使ってみれば良さに気づいていただけるはずです。
特にパナソニックのHEMSはAIソーラーチャージなどの独自の機能も搭載していることもありますし、いずれHEMSを導入することになるのはまず間違いないと思いますので、若干初期投資費用が高くなっても、太陽光発電とセットで導入するのがおすすめです。
ソーラーパートナーズでは太陽光発電やHEMSと取り扱っている地元の優良企業の紹介が可能です。
また、「どんな機器を選べばいいかわからない」といった相談も無料です。
ご希望の方は下記のフォームよりお気軽にご相談ください。