最新版!住宅用太陽光発電シェア1位はパナソニック
月刊スマートハウス 6月号で出荷量シェアが発表されました
住宅建築商材とエネルギー機器専門誌「月刊スマートハウス」の6月号で、2014年度の太陽光発電システムメーカーの出荷量が発表されていました。
ここで発表されているデータは、あくまでも「月刊スマートハウス」の独自取材により調査したデータということではありますが、業界にいる人間として非常に納得感のある数字となっています。
今回は、「月刊スマートハウス」で発表されたこちらの記事をご紹介したいと思います。
住宅用と産業用で大きく異なる海外メーカーシェア
こちらの記事には、日本で活躍するメジャーメーカーのうち、海外メーカー10社のシェアは、住宅用市場と産業用市場では、大きく異なっていることが書かれています。
10kWを超える大型案件を産業と捉えると、(中略)外資10社で4GWもの出荷を達成している。
それに対し、国内メーカーの産業用出荷量も同じく4GWとなった。
対して住宅用では、海外が300MW、国内メーカーで2GWと7倍近い差がついている。
月刊スマートハウス 6月号 p.11
やはり、太陽光発電を「事業」としてとらえ、厳密に収益性を求める産業用では、発電能力の割に金額の安い海外メーカーが選ばれている傾向が表れています。
また日本では、住宅用太陽光発電システムは、太陽電池モジュール・パワーコンディショナ・架台・ケーブルなどを、メーカーが一式で提供することが一般的です。
そのため、太陽電池モジュールだけを効率的に大量に販売したい海外メーカーにとって、住宅用市場は手が出しにくくなっていることも要因になっていると思います。
実際に、太陽光発電の導入検討者の方のお話を聞いていても、産業用で検討している方からは、海外メーカーの名前を聞くことが多いですが、住宅用の場合は国内メーカーで検討している方が圧倒的に多いです。
同じ「太陽光発電」でも、住宅用と産業用でこんなに違いがあるんですね。
国内戸建住宅用出荷量シェア1位はパナソニック
それでは、気になる国内戸建住宅用出荷量シェアを見てみましょう。
2014年度の国内戸建住宅用出荷量シェア1位は、パナソニックでした。
パナソニックはHITという高効率タイプの太陽電池モジュールを販売しています。
住宅用で高効率タイプと言えば、東芝250W、シャープ245W、そしてパナソニックHITがトップ3ですが、この中でもパナソニックは他社よりも大胆な価格戦略で攻めたことが功を奏したようです。
「住宅用」と一口に言っても、「既築用」と「新築用」に大きく分かれます。
続いては、「既築用」と「新築用」で、それぞれどのような出荷量シェアになったのかを見てみたいと思います。
パナソニックは、既築戸建用で圧倒的な強み
既築戸建用の出荷量シェアは次のようになりました。
既築戸建用に限って見てみると、パナソニックの出荷量シェアは32%と、2位のシャープに倍近い差をつけて、圧倒的な1位となっています。
また、既築戸建用出荷量シェアのトップ3は、高効率タイプを販売しているトップ3(東芝・シャープ・パナソニック)と全く同じ顔触れです。
住宅の屋根という限られた面積を有効活用するために、多くの人が高効率タイプのパネルを選んでいることが読み取れますね。
新築戸建用では、シャープ・京セラの2強にソーラーフロンティアが食い込む形
一方、新築戸建用の出荷量シェアは次のようになっています。
新築戸建用に限って見てみると、これまでトップシェアを誇っていたパナソニックは、一変して4位に甘んじています。
新築戸建用では、太陽光発電に力を入れる大手ハウスメーカーにいかに入り込むかがポイントになってくるため、古くから大手ハウスメーカーとの提携に力を入れてきたシャープと京セラが強いという構図になっています。
また、積水ハイム向けに出荷量を伸ばしたソーラーフロンティアも、新築戸建用では上位に食い込んできています。
今後ますます、新築で太陽光発電を設置する人が増えてくると思いますので、この分野での出荷量シェアは、これからも目が離せませんね。
まとめ
ここで発表された数字はあくまでも2014年度の実績値ですので、これから先の市場シェアがどうなるのかはまだわかりません。
ただ、これから太陽光発電を買う人にとっては、こういった売れ筋情報は参考になるのではないかと思います。
そうは言っても、住宅の屋根は一軒一軒違いますので、その家に合った太陽光発電も一軒一軒違ってきます。
市場シェアはあくまでも参考程度に頭に入れつつも、読者のみなさまには、ご自宅に最適な太陽光発電システムをしっかりと選んでいただけることを願っています。
ご自宅にあったメーカーの選び方を知りたい方はこちらのページをご覧ください
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