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シャープ太陽光発電  バックコンタクト×ヘテロ接合の高効率パネルを開発中

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バックコンタクト×ヘテロ接合の高効率パネルを開発中

中村:「AIoT」や「ソーラー充電スタンド」も魅力的ですが、系統連携できるタイプの太陽光発電パネルの新作の予定はありますか。

桃井氏:発売予定は未定ですが、インパクトのある製品の技術開発を進めています。

3月17日の応用物理学会でセル変換効率25.091%のヘテロ接合型バックコンタクトのパネルを発表しました。

ブラックソーラーが採用しているバックコンタクト方式にヘテロ接合技術を組み合わせた、ヘテロ接合バックコンタクト型です。

img-70077-sharp_hbc4_3 シャープ提供資料

中村:それは待ち遠しいですね。
ヘテロ接合とバックコンタクトの組み合わせは業界に携わる人間であれば誰もが待ち望んでいた技術なのですが、シャープではなぜ実現ができたのでしょうか。

シャープはバックコンタクトもヘテロ接合も製造していた

img-70077-sharp_hbc5_3-2 シャープ提供資料

桃井氏:BLACKSOLARにも採用されているのでバックコンタクトの技術をシャープが持っていることはご存知だと思うのですが、実はシャープでは薄膜の太陽光の技術も保有し、製造を行っていました。

そして、それぞれの技術を融合させたのがバックコンタクト×ヘテロ接合のパネルです。

NEDOの「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」プロジェクトにも採択されて、外部からも非常に期待していただいています。

中村:バックコンタクト×ヘテロ接合のパネルは量産されると思っていいのでしょうか。

桃井氏:まだまだ技術開発途中ですが、将来的に量産化目途がついた時点で、商品化を検討したいと考えています。

もちろん市場が受け入れて頂ける価格を達成することが前提ですが、ゆくゆくは市場への提供もしたいですね。

中村:非常に楽しみですね。わくわくします。

高効率パネルでこそ活きる、シャープの量産化技術

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中村:まさに夢のようなバックコンタクト×ヘテロ接合のパネルですが製造、販売をするのはシャープだけと考えていいのでしょうか。

シャープの創業者の早川さんの「真似されるものをつくれ」という言葉は有名ですが、まさにどの企業も真似したい製品だと思うのですが。

桃井氏:太陽光発電メーカーにとって、変換効率の向上は永遠の課題です。

他メーカーでも変換効率を高める有効な手段として、バックコンタクト×ヘテロ接合のパネルの製造、販売に乗り出してくるところはでてくるんじゃないかと思います。
しかし、そのときにネックになるのは製造コストです。

繰り返しになってしまいますが、高度な技術を詰め込んだ高効率パネルであればあるほど、歩留り率が下がり、コストの上昇につながってしまいます。

その点、ブラックソーラーで歩留り率99%を実現していることからもわかるように、シャープは量産化技術に強みを持っているため、高効率パネルでも製造コストを抑えることが可能です。

今後、他メーカーがバックコンタクト×ヘテロ接合のパネルの製造、販売を開始したとしても、そのときにはシャープにとってはやりやすい市場環境になっているはずです。

シャープ太陽光発電はもうすぐ60周年 今後も躍進に期待

中村:バックコンタクト×ヘテロ接合のパネルはシャープの技術の結晶になりそうですね。
また、シャープは化合物系の太陽光発電でも世界最高のモジュール変換効率を実現していましたよね。

桃井氏:そうですね。今のところ量産化の予定はありませんが、化合物3接合型太陽電池モジュールで、世界最高の変換効率31.17%を達成しています。

中村:シャープは今も世界の太陽光発電を引っ張る存在ですね。
最後に今後に向けての意気込みをお聞かせいただけますか。

桃井氏: 創業者、早川徳治の「無限にある太陽光や太陽熱で電気を起こすことを考えれば、人類にどれだけ寄与するかは、はかりしれない」という考えからスタートしたシャープの太陽光事業ですが、2019年には太陽光事業がスタートしてから60周年を迎えます。

2019年は「2019年問題」もあり、業界にとっても大きな分岐点となりますが、今後も市場に認められるような商品の製造を続けていきたいと思います。

中村:今後の更なる発展を期待しています。
ありがとうございました。

桃井氏:ありがとうございました。