ソーラーパートナーズ

ソーラーパートナーズ独自の取組

太陽光発電の工事の際に瓦に穴を開けられてしまった!指定した工法で行われなかった理由は?

千葉県の方から太陽光発電についてのご相談というか報告を頂きましたので共有します。
「某家電量販店で昨年6月に契約をしてパナソニックのシステムを設置したのだが、瓦に穴をとにかく開けたくなくて支持瓦工法でお願いしていたのにアンカー工法で施工されてしまったんだ」
という内容のものでした。

瓦屋根の際にパナソニックでは工法が3つあります。

1つはアンカー工法で瓦に穴を開ける工法です。
もう1つは差込金具工法で瓦の下側を少し削り、文字通り金具を差し込む工法。
そして最後が支持瓦工法で瓦型の金具と瓦自体を入れ替える工法です。

支持瓦工法は瓦を加工しない工法

某家電量販店は平謝りですぐに過失を認めたそうで、「支持瓦工法で工事をやり直してルーフィングの張り替えまで行う」と当初は言っていたそうですが、この方が納得しなかったこともあり遅々として話が進まず、1年以上経った今では「30万円を支払うから、それで終わりにしてほしい」と言われているそうです。
もともと他社と同じ支持瓦工法で、他より価格が10万円安かったという理由で契約したのにこれでは納得いかないと1年3か月経った今でも大変ご立腹でした。
そもそも、工事日立ち会いをしていたそうなのですが、その日は何も疑問に思わずふと翌日になってなんで瓦を加工していたんだ?と疑問に思い問い合わせて発覚したとの事で、何故当日ぼーっと見てしまっていたのかと今でも悔やんでいらっしゃいました。

何故このようなミスが起こるのか

いくつか理由が考えられます。

パナソニックの太陽光発電システムの設計システムでは、瓦屋根で設計をする時にわざわざ選択をしないとアンカー工法でシステムが設計されます。
ですので、見積提出時にはパナソニックの設計システムを使って設計したデータではなく別のデータを使っていたケースがまず考えられます。

例えば、以前提出した別の方と枚数が一緒だったので転用して使っていて、いざ発注の段になりシステム構築をしたがその際に支持瓦工法を選択し忘れてしまったというケースです。
もしくは、最初はアンカー工法で設計をしていて、その後お客様が支持瓦工法を希望したのでそちらで設計し直していたが、発注の時に間違って古い方のデータを使って発注してしまったいうケース
あと考えられるのは、営業担当者から発注担当者への伝達ミス、営業担当者がそもそも知識がない等々です。

最悪のケースは悪意を持ってアンカー工法にこっそり変えているケースです。
(支持瓦工法とアンカー工法では今回のケースですと10万円位金額がアンカー工法にした場合に下がります)
しかし今回のケースは聞いている限りで違うと思います。
家電量販店特有の下請工事会社との連携ミスかもしれないですが、どちらにしろ悪意があっての事ではないかなという感じがしました。

支持瓦工法、差込金具工法、アンカー工法

少し話題が変わりますが瓦屋根の際の工法については、ちょくちょく相談を受けますのでここで改めて触れさせて頂きたいと思います。
上でも書きましたが、支持瓦は瓦に穴を開けません。差込金具工法は瓦の下側を少し削って薄くします。アンカー工法は瓦に穴を開けます。
金額は支持瓦工法、差込金具工法、アンカー工法の順に安くなっていきます。
瓦に細工をする量が減るに従い金額が逆に高くなるという事になっています。

これは純粋に発注量の差によるものだと思います。
支持瓦工法と差込金具工法は瓦の種類によってはできないケースがあります。
その度合いが支持瓦工法の方がさらに大きくなります。

じゃあどれが良いのかという話ですが、私達の見解としては瓦屋根というのは完全に雨を遮断できるものではなくそのために野地板に防水シートが貼られます。
一番肝心なのは野地板に雨が浸み込まないことです。

よく勘違いされている方が多いのですが、支持瓦工法でも屋根自体(垂木・野地板)には穴を開けてビスで固定します。
アンカー工法の場合瓦自体にも穴をあけますので、その部分の修繕がしっかりとなされていないとリスクは確かに高まりますが、それよりも重要なのは野地板部分の修繕になりますので、私どもは雨漏りに対するリスクはさほど差が無いと現状は考えています

工事日立ち会いの際の注意点

先日、「教えて!答えて!ソーラーアドバイザー」のコーナーの方に、
太陽光発電の設置工事の立ち会いの際の注意点について
という質問を頂いてそこでも答えているのですが、

今回の件をもって全てを監視する気持ちで工事日には立ち会う必要がありますという事が言いたいのではありません。
そもそもチェックというのはより理解している人がしてこそ意味があるものです。
工事日当日は気持ちよく仕事をしてもらう事に気を遣う方が良いと思います。
私達はこのようなミスも起こりうるという認識をもって仕事に取り組みたいと思います。