世界の太陽光発電業界はどうなってる? 2016年国別導入量ランキング

SNAPSHOT OF GLOBAL PHOTOVOLTAIC MARKETS 2016

IEA PVPSが2016年のレポートを発表

IEA PVPSの2016年レポート
IEA PVPSの2016年レポート

国際エネルギー機関(IEA)が「2016 Snapshot of Global Photovoltaic Market」というレポートを発表しました。
このレポートは、2016年の太陽光発電業界の動きを大まかに説明したものになっています。

今回このレポートを発表したIEAは、OECD加盟国のうち29ヵ国が共同して運営しているエネルギーに関する調査機関です。
IEAの中には、PVPSという太陽光発電の研究チームがあり、PVPSがこのレポートを発表しました。

それでは早速、レポートの内容を見てみましょう。

2016年の太陽光発電導入量は2015年の1.5倍

2016年の太陽光発電の導入量は75GW

このレポートによると、2016年は全世界で75GWもの太陽光発電が新たに導入されたそうです。
2015年の年間導入量は50GWでしたので、それを50%も上回る量の太陽光発電が新たに設置されたことになります。
75GWの割合としては、60%もアジア諸国が占めています。

世界の導入量

日本では少し落ち着いてきた印象がある太陽光発電ですが、世界的に見ると、まだまだすごいペースで導入が進んでいます。

75GWはどれくらいの導入量?

ただ、一般の人にとって、「75GW」と言われても、全然ピンとこないと思いますので、別の観点からその規模について説明したいと思います。

日本では、2030年度における電源構成、いわゆるベストミックスで、全電源の7%を太陽光発電が賄うことになると見られています。

全電源の7%を太陽光発電で賄うためには、64GWの太陽光発電が設置されている状況になっていることを意味します。
日本が2030年の累計導入量で64GWを目指しているということを考えると、たった1年間で75GWもの太陽光発電が導入されたことがどれだけすごいことか、想像できるのではないでしょうか。

電源構成やベストミックスについてはこちらの記事をご覧ください。

国別の導入量ランキング

今回のレポートでは、太陽光発電導入量の国別ランキングも発表されています。

2016年の太陽光発電導入量国別ランキング

まずは、2016年の1年間で導入された量のランキングを見てみましょう。

2016年 太陽光発電の単年導入量 国別ランキング

2016年 太陽光発電の単年導入量 国別ランキング

中国はたったの一年で34.5GWも導入したそうです。
中国だけで、2016年の世界の導入量の半分近くを占めているわけですね。
このペースだと、2030年までの日本の長期的見通しは、わずか2年で超えてしまうことになります。

中国は太陽光発電メーカーにとって重要な生産地になっています。
しかも、国土も広く、環境対策にも積極的な姿勢を見せています。
やはり、中国が本気を出すとすごいですね。

アメリカはトランプ大統領になって再生可能エネルギーへの力が弱まるとの見方も出ていますが、2016年は堂々世界2位の導入量になっています。
トランプ政権でも、ぜひこのペースを維持して欲しいものですね。

2016年 太陽光発電の累積導入量 国別ランキング

続いて、累積導入量の国別ランキングを見てみましょう。

2016年 太陽光発電の累積導入量 国別ランキング

1位は昨年に引き続き中国です。
一昔前はヨーロッパが太陽光発電の先進地域と言われていましたが、今は中国や日本といったアジア圏が、太陽光発電の中心地になってきています。
3位までのランキングには出てきていないものの、面積が広く人口も多いインドでも、太陽光発電の普及がかなり進んできています。
系統が発達していない地域にとって、分散型電源である太陽光発電は非常に相性が良い電源です。
今後、中国やインドでは、ますます太陽光発電の普及が進むことでしょう。

2016年時点でのランキングで日本は2位になっていますが、今のペースだと累積導入量でもアメリカに抜かれてしまうことになるかも知れません。
ほんの数年間で、世界の趨勢が大きく変わってきています。

太陽光発電は「安い」から普及が進んでいる

世界では電力の入札が行われています。
そこでは、「安いから」太陽光発電が選ばれるようになってきています。

今回のレポートには、アラブ首長国連邦のアブダビとドバイで非常に安い価格での電力入札が成立したことが書かれています。
なんと、「3セント/kWh(アメリカセント)」を下回る価格で、入札が成立したそうです。
1ドル112円で換算すると、3アメリカセントは3.36円です。

原子力発電の発電コストが、約10円/kWhと言われています。
また、家庭用電力価格は約24円/kWhです。

もちろん、砂漠の多いアラブは日射量が多く、同じ太陽光発電でも日本と比べて2倍近く発電するため、発電コストが安くなります。
それでも、こういった数値を考えると、「3.36円/kWhで買ってくれるなら、太陽光発電所を作って電気を売りますよ」ということが、どれだけすごいことかわかりますね。

日本では、「太陽光発電は環境に良いけど、コストが高いよね」というイメージですが、世界的に見ると、「太陽光発電は環境に良いし、コストも安いよね」というイメージが主流になってきていると思います。
これは世界的な常識になってきているので、ぜひ日本のみなさんにも理解していただきたいと思います。

発電コストについての詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

太陽光発電は、太陽光があたるだけで電気を生み出してくれる、素晴らしい技術です。
化石燃料は不要ですし、発電時に温暖化ガスを出すこともありません。
そんな素晴らしい技術で、さらに「コストも安い」わけですから、普及が進まないはずがありません。
今回のレポートでは、太陽光発電が世界で爆発的に普及を続けている様子が表れています。

日本でもここ数年間で太陽光発電の価格が大幅に下がり、電力会社から電気を買い続けるよりも、太陽光発電を設置した方が安く電気が手に入れられるようになりました。
まだまだ日本ではこういった状況が知られていませんので、我々ソーラーパートナーズがきちんとお伝えしていかなければいけないと、切に思います。

今回のレポートを知り、太陽光発電に興味が湧いた方は、ぜひソーラーパートナーズまでお問い合わせください。

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(2017年5月22日更新)

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