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太陽光発電の発電コストは2014年は29.4円。2030年に発電コストはどこまで下がる?

太陽光発電の発電コストは高いのか

「太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーは発電コストが高いので、エネルギーコストを安くするために原子力発電を活用しなくてはいけない」という主張を耳にすることがよくあります。
一般的にも、「再生可能エネルギーは環境には良いが、コストが高いのが問題」と考えられていることが多いと思います。
では、太陽光発電の発電コストは本当に高いのでしょうか? 今回は、太陽光発電の発電コストについて、現在の状況を見ていきたいと思います。

2017年度はついに、太陽光発電の発電コストは10円以下となりました!
詳しくは、以下の記事をご覧ください。

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2014年時点の太陽光発電の発電コストは29.4円

まずは、原子力発電や石炭火力発電、太陽光発電など、電源ごとの発電コストを国が算出した資料がありますので、そのデータを見てみましょう。

長期エネルギー需給見通し小委員会に対する発電コスト等の検証に関する報告|平成27年 5月 発電コスト検証ワーキンググループ

国の資料を見てみると、住宅用太陽光発電の発電コストはkWhあたり29.4円、メガソーラーで24.2円となっています。
それに対して、原子力発電の発電コストは、kWhあたり10.1円~となっています。
2014年の数値なので少し古いですが、確かにこの数字を見ると、原子力発電に比べて太陽光発電の発電コストは高そうです。

ちなみに、ここでいう発電コストは次のような方法で算出されています。

※社会的費用:事故リスク対応費(原子力のシビアアクシデント対応費)、政策経費、環境対策費(火力のCO2対策費用)を費用として認識。

2030年時点の太陽光発電の発電コストは12.5円!?

2014年の発電コストはまだまだ高いかも知れませんが、ここ数年で太陽光発電は一気に普及が進み、価格も安くなっています。
このまま順調に発電コストが安くなっていくとどうなるのでしょうか。
国は2030年の発電コストも試算していますので、見てみましょう。

長期エネルギー需給見通し小委員会に対する発電コスト等の検証に関する報告|平成27年 5月 発電コスト検証ワーキンググループ

国の試算では、2030年の住宅用太陽光発電の発電コストは最も安い場合でkWhあたり12.5円、メガソーラーで12.7円となっています。

他の電源と比較して、太陽光発電は住宅用もメガソーラーもどちらも発電コストの低減がグーンと進むことがわかります。
なんと、2030年には原子力の次に安い電源になる可能性もあるみたいです。

チリの太陽光発電の発電コストは最安3.35円!驚愕の安さ

実は世界的に見ると、太陽光発電の発電コストは凄いことになっています。

2016年に南米チリで行われた電力の入札では、太陽光発電で作った電気をkWhあたり2.91セントで売るという業者が現れて、見事に契約成立になりました。
仮に、1ドルを115円として計算すると、kWhあたり3.35円で電気を売るということになります。
当然、発電コストはこの価格よりも安いでしょうから、太陽光発電の発電コストは、他のどの電源よりも圧倒的に安くなっているわけです。

原子力発電には燃料としてウランが必要ですし、火力発電には石炭やLNGなどの燃料が必要です。
それに対して、太陽光発電は太陽の光が燃料ですから、燃料費はゼロです。
しかも、太陽光発電は世界的に普及が進んでいる影響で価格も安くなっているので、発電コストがとんでもなく下がっているわけですね。

日本では「太陽光発電は高い」と思われていることが多いですが、世界的には、「太陽光発電は安い」という考えが常識になってきています。

太陽光発電の発電コストが下がる3つの要因

太陽光発電の発電コストが下がる仕組みとしては、大きく3つあります。

太陽光発電の発電コストが下がる要因1
導入コスト低下

太陽光発電の普及が進むことで、量産効果で設備の費用はどんどん安くなっています。
設備費用が下がるということは、前述した発電コストの計算式でいうと、分子の「資本費」が安くなるということですので、当然、発電コストを下げることになります。
「発電コストが下がる」というと、この話をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

太陽光発電の発電コストが下がる要因2
稼働年数延長

より長い期間にわたって発電し続けることができれば、発電コストを下げることになります。
太陽の光さえあれば発電してくれる太陽光発電の場合、燃料費が必要ありません。
運転維持費も、他の電源に比べれば圧倒的に安く済みます。
そのため、一つの設備が長期間発電してくれれば発電してくれるほど、1kWhあたりの発電コストを下げてくれるわけです。

前述した発電コストの計算式でいうと、分母の発電電力量が大きくなるので、発電コストを下げてくれるということですね。
実際に、太陽光発電の性能はどんどん改善されているので、より長い期間にわたって発電してくれるようになってきています。

メーカー保証も、以前は10年保証というところが多かったのですが、今は25年保証も珍しくはありません。
それだけ、長期安定稼働ができるようになってきていて、発電コストを下げられるようになってきているわけですね。

太陽光発電の発電コストが下がる要因3
設備利用率向上

太陽光発電はお天気任せで発電するため、24時間365日、ずっと発電し続けることはできません。
そのため、1年のうち、どれだけの時間、規定量の発電をし続けるかを表す設備利用率という指標で見ると、あまり高い数値になりません。

国が算出した2014年の発電コストでも、住宅用太陽光発電は設備利用率12%、メガソーラーは設備利用率14%として計算されています。
設備利用率が低いということは、前述した発電コストの計算式でいうと、分母の発電電力量が小さいということなので、その分発電コストは高くなってしまいます。
ところが、太陽光発電の性能は年々高まっているので、この設備利用率も向上しています。

調達価格等算定委員会という国の有識者会議で確認した数値では、2016年の設備利用率は、住宅用で13.4%、2メガ以上のメガソーラーで16.3%でした。
設備利用率も、どんどん改善し、発電コスト低減につながっているわけですね。

こういった仕組みで太陽光発電の発電コストは下がりますので、まだまだ下がる余地があるわけです。
kWhあたり2.91セントの入札価格は極端かも知れませんが、太陽光発電は他のどの電源よりも発電コストを安くできる可能性があるといえそうですね。

まとめ

今回見てきたように、太陽光発電の発電コストは、まだまだ下がる可能性があることがわかります。
環境に良くて、しかもエネルギー自給率を高めてくれて、その上、発電コストも安いわけですから、まさに理想的な電源だと思います。

お天気任せで発電するため、発電量が不安定という弱点はありますが、そんな弱点の解決につながる、蓄電池や電気自動車などに電気を貯めておく方法や、電気を使う側でうまく調整するデマンドレスポンスに関する方法なども出てきています。
また、余った電気で水素を作っておき、必要なときに水素からエネルギーを取り出す方法も実用化されています。
発電量が不安定という弱点も、そう遠くない将来には、「昔はそんなこと言ってたよね」と笑い話になるのではないでしょうか。

こう考えると、太陽光発電をうまく活用して、今よりもクリーンで便利な生活ができるように、今後ますますなっていくことでしょう。
私たちソーラーパートナーズでも、太陽光発電を有効に使える技術の普及に少しでも貢献していきたいと思っています。
太陽光発電についてご興味が湧いた方は、ぜひソーラーパートナーズまでお問い合わせください。