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【2019年1月28日追記あり】太陽光発電で相次ぐ火災?東洋経済の記事に関して解説します

【2019年1月28日追記】

2019年1月28日、消費者庁はウェブサイト上において「消費者安全調査委員会 調査報告書『住宅用太陽光発電システムから発生した火災事故等』」を公開しました。

今後、この報告書が公開されたことをきっかけに、報道などで、太陽光発電の火災リスクが取り上げられることが増えると予想されます。

しかし、今回の報告書は「太陽光発電全般について警鐘を鳴らす」というものではありません。

「ごく少数の一部の太陽光発電の設置形態を見直してはどうか」という内容です。

また、問題となっている設置形態の太陽光発電モジュールについても、該当するのは、ごく一部の限られた時期に製造された製品に偏っていますので、全ての製品に火災リスクがあるというわけではありません。

これから太陽光発電を設置する人は全く心配する必要はありません。

以下の記事で詳しく解説しています。

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太陽光発電で火災相次ぐ?

週刊東洋経済2018年9月22日号で 「シャープ製パネルで相次ぐ火災事故の真相」という記事が掲載されました。

この記事に関しては、弊社に対してのお客様からの反響はほとんどなく、
意識されている方も少ないとは思います。

しかし、ショッキングな見出しの記事のため「すべての太陽光発電に火災リスクがあるのでは」と誤解され、過度な心配をされてしまう可能性があると感じましたので、
簡単に解説させていただきます。

火災が発生したのは極めてレアケース

まず、とにかくお伝えしたいことは「この記事で取り上げられているのは、様々な条件が不運にも重なった結果発生してしまった事例であり、現在流通している一般的な太陽光発電ではまず起こりえない話」だということです。

今回の記事で取り上げられた事例は、具体的には以下のような条件下で発生しています。

  1. 非常に珍しい「屋根材一体型パネル」
  2. 偶然にも瓦がずれて影を発生させてしまっていた可能性がある
  3. 2006年以前の限られた時期に製造されており、現在流通していないパネルだった

特殊な条件1.
非常に珍しい「屋根材一体型パネル」

太陽光発電パネルは屋根材の上に設置する「屋根置き型」と、屋根材の役割も兼ねている「屋根材一体型」の2種類に大きく分類することができます。

現在設置されている太陽光発電の大半は「屋根置き型」で、今回の火災につながった「屋根材一体型」のパネルは非常珍しいです。

何故「屋根材一体型」が珍しいかというと、以下のような理由があります。

  • 屋根材を兼ねるため、既築物件ではまず採用されない
  • 屋根置き型に比べてパネル効率が低い
  • 屋根置き型に比べてコストが割高

ちなみに、住宅金融支援機構が実施する、「フラット35住宅仕様実態調査報告」の調査によると、平成29年度にフラット35を使って建てた新築住宅全体のうち、太陽光発電を設置したのは18.4%という結果でしたが、 屋根材一体型パネルを屋根材として採用したのはわずか1.4%とのことでした。

既築住宅はほぼ全てが「屋根置き型」であり、新築でも採用されるのがこれだけわずかですので「屋根材一体型」がどれだけ珍しいかわかると思います。

特殊な条件2.
偶然にも瓦がずれて影を発生させてしまっていた可能性がある

はっきりとは特定されていないものの、瓦屋根がずれてパネルに影を落としてしまったことが間接的に火災の原因となった可能性があることが指摘されています。

瓦屋根がずれるということ自体が地震など自然災害の影響、もしくは極端な住宅の施工不良がなければまず考えられません。

そういった意味で今回のケースは極めてアンラッキーだったと言えます。

特殊な条件3.
2006年以前の限られた時期に製造されており、現在流通していないパネルだった

今回事故が発生したパネルは2006年以前の限られた時期に製造されていた製品です。

もちろん、10年以上前の製品ですので現在は流通していません。

ちなみに、該当のパネルが発火に至った直接的な原因は特定されていませんが、シャープは念のため無料点検の対応を進めることを発表しており、きちんと安全優先の対応をしています。

まとめ 太陽光発電パネル=火災リスクありと安易に考えないで

東洋経済の記事の「シャープ製パネルで相次ぐ火災事故の真相」という見出しは非常にインパクトの強いもので、何も知らない方からすると、「太陽光発電=火災リスクがある」と安易にとらえてしまっても不思議ではありません。

しかし、ちゃんと確認してみれば、

  1. 非常に珍しい「屋根材一体型パネル」
  2. 偶然にも瓦がずれて影を発生させてしまっていた可能性がある
  3. 2006年以前の限られた時期に製造されており、現在流通していないパネルだった

という極めて珍しい状況が3つ重なった結果発生してしまった特殊な事例であることがわかります。

今後太陽光発電をご検討される方は誤解のないようにしていただければと思います。

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