間違い指摘の第2弾!ダイヤモンド『太陽光発電10年で投資回収は大ウソだった』の誤解

ダイヤモンド訂正記事の第2弾

ダイヤモンド・オンラインが、『住宅用太陽光発電の誤算、「10年で投資回収」は大ウソだった』というタイトルの記事を2018年9月24日に掲載しました。

あまりに誤解を招く内容であったこと、そもそも内容が間違っている事から、ソーラーパートナーズから同日中に訂正記事を掲載しました。

前回の記事はこちら solar-partners.jp

上の記事では論点を絞るため、計算例としてあげられていたAさんのケースだけを取り上げて解説致しましたが、実はもう一つの計算例Bさんのケースの方が突っ込みどころ満載ですので、今回はそちらを一つ一つ解説していきたいと思います。

間違いだらけのBさんの計算例

先の記事で取りあげたAさんよりもひどいのが、このBさんの計算例です。

ダイヤモンドの太陽光発電記事 Bさんの計算例
住宅用太陽光発電の誤算、「10年で投資回収」は大ウソだった|ダイヤモンド・オンライン

指摘その1: 費用に電気料金を計上している

ダイヤモンドの太陽光発電記事 Bさんの計算例 指摘その1

先の訂正記事で詳しく指摘しましたが、こちらでもなぜか費用に電気料金が足されています。
なぜこの試算がおかしいかは前回の訂正記事に例をあげて書いていますのでそちらをぜひご覧ください。

前回の記事 solar-partners.jp

指摘その2: 設置前の項目の記載ミス

Bさんの前提条件の項目の記載ミスはトリッキーで、正しい形を理解するのにちょっと手間取りました。
まず、設置前は『光熱費』1万3900円と書いてありますが、設置後は『電気料金』3400円と書いてあります。

そして計算式の項目には『設置前の光熱費65万円』と書いてあり、表の設置前の『光熱費』とは整合しません。
ダイヤモンドの太陽光発電記事 Bさんの計算例 指摘その2

元データはダイヤモンドしか所持していないため推測になってしまいますが、恐らく計算式の項目は設置前の『光熱費』ではなく設置前の『電気料金』なのだと思います。

なぜなら、私達が両方とも光熱費の前提で計算したところ、7.62kWの太陽光発電の発電量と、どうやっても合わなかったのですが、項目を『電気料金』と仮定して計算してみたところ、ピタリと合ったからです。

指摘その3: 買取価格(売電価格)のミス

ダイヤモンドの太陽光発電記事 Bさんの計算例 指摘3

Bさんは2018年設置の東京都の方という設定です。
2018年設置という事はまさしく今で、売電価格は以下のようになっています。

2018年度の太陽光発電の売電制度(売電価格・売電期間)
平成30年度(2018年4月~2019年3月)に電力会社と売電契約を行った場合
区分 地域 売電価格 売電期間 売電方式
10kW未満 出力制御対応機器
設置義務なし
東京電力・中部電力・
関西電力管内
26円/kWh 10年間 余剰売電
出力制御対応機器
設置義務あり
上記以外の
大手電力会社管内
28円/kWh
10kW未満
(ダブル発電)
出力制御対応機器
設置義務なし
東京電力・中部電力・
関西電力管内
25円/kWh
出力制御対応機器
設置義務あり
上記以外の
大手電力会社管内
27円/kWh
10kw以上 すべての地域 18円/kWh+消費税 20年間 全量売電
もしくは
余剰売電

Bさんは東京電力管内の方ですから買取価格(売電価格)は26円/kWhです。
100歩譲ってダブル発電の場合の25円/kWhを想定していたとしても、ダブル発電というのは太陽光発電と一緒にエネファームや、蓄電池を日中使用するという、ほぼ選択しないであろう選択をする方向けの売電価格ですし、もしその想定ならダブル発電であることを記載すべきです。
いずれにせよ、誤った記載であることは間違いありません。

ちなみに、買取価格(売電価格)が25円/kWhではなく26円/kWhだったとすると、売電収入175万円を25円/kWhで割り戻して売電電気量は10年間で70,000kWh、正しい売電価格26円/kWhでかけなおすと売電収入は182万円になります。

一般的に間違えやすい売電電気量には違和感が無いので、意図的に間違った記載をしていると思われます。

売電収入の計算方法 solar-partners.jp

指摘その4: 購入価格が相場価格とかけ離れている

ダイヤモンドの太陽光発電記事 Bさんの計算例 指摘4

Bさんは7.62kWの太陽光発電システムを360万円で買っていることになっています。
太陽光発電では一般的に、設置費用を設置容量で割ることで得られるkW単価(1kWあたりの費用)を使って価格が妥当かどうかを確認します。
Bさんが購入した太陽光発電のkW単価は360万円÷7.62kW=47.2万円/kWで、これは非常に高額です。

ソーラーパートナーズでは相場価格を常に掲載しており、現在一番人気のパナソニックのkW単価(1kWあたりの価格)は28.4万円です(2018年9月時点の相場価格)。
2018年のパナソニック太陽光発電の相場価格

相場価格で計算しなおすと、kW単価が28.4万円ですので7.62kWであれば216.4万円となります。

当然、販売する値段は売る側の自由ですので、驚くほど高い値段で購入してしまっている方々は残念ながら一定数いらっしゃいます。
ただ、その他大勢の方々は一般的な相場の値段で購入しており、今回の記事内容でこのようなボッタクリ価格で購入されてしまったレアケースの方を例に掲げるのは、あえて悪い方に印象操作をしようとする作為的な意図を感じます。

最新の相場価格はこちら solar-partners.jp

Bさんの収支を正しく計算しなおすと10年後は赤字だが20年後は黒字に

10年後の収支は11万円の赤字になる

Bさんの10年後の収支

Bさんも10年後での投資回収は無理ですが、10年後に11万円足りていないだけですので、12年目には十分回収が済みます。

20年後の収支は少なくとも5万円の黒字になる

ちなみに20年後の収支も計算すると、以下のようになります。

Bさんの20年後の収支

先の記事でもお伝えした通り、ダイヤモンドの試算には20年間のメンテナンス費用10万円(定期点検2万円×5回)や保証期間外に故障するであろうパワコンの交換費用40万円(7.62kWであればパワコン2台×20万円/台)、合計50万円の保守費用が含まれていません。

つまり、実際には『パターン(1) 買取価格11円/kWh』の収支は40万円、『パターン(2) 買取価格11円/kWh』の収支は5万円ということになります。

さすがに売電期間終了後の買取価格(売電価格)が、現在想定されている最低価格の6円だと収支はかなり寂しい感じになってしまいます。

メンテナンス費用と10年後の売電価格について solar-partners.jp
カテゴリ: 寿命・耐久性

まとめ

先の記事で解説したAさんの試算の間違いは、ファイナンシャルプランナーの方が計算したとは思えない、テクニカルな間違いでしたが、Bさんの試算の間違いは太陽光発電の相場価格や制度を分かっていないために起きた間違いです。

前回の記事はこちら solar-partners.jp

今回ここまで拡散しているのは、過激なタイトルと内容が原因ですが、間違いがあるために指摘する方がいるからというのも一定数あります。

そのような方々がいるにもかかわらず、正しい内容に訂正しないというダイヤモンドの姿勢は、SNSが発達した現在のメディアのあり方として疑問を感じざるを得ません。

太陽光発電を検討中の方へ

先の記事でもお伝えしましたが、太陽光発電業界では、悪徳営業マンが収支を上乗せして「わざとメリットが大きいように見せて高額で販売する」ケースの方が多いです。
太陽光発電の購入を検討している方や既に提案を受けている方はぜひ以下の記事をお読みいただき、注意していただきたいと思います。

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カテゴリ: 設置費用・価格

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