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どうすれば台風や土砂災害で太陽光発電が受けた被害は保証されるのか?

豪雨による太陽光発電への被害の保証はどうなるのか?

8月後半の広島市安佐南区を中心とした局地的豪雨による土砂災害の映像は言葉を失います。
東日本大震災の時もそうでしたがなんとなく想像していた非常時がいざ目の前に広がると、急に色を帯びて我が事として迫ってきます。
映像で見る限り太陽光発電システムが設置されている家が倒壊しているのは確認できませんでしたが、周辺を映した画像では設置済みの家が何軒か確認できました。

これから太陽光発電システムを検討する方々にとって、このような災害が今後自分に起こらないという保証はありません。
このような災害に巻き込まれた時に太陽光発電システムはどうなるのか考えてみたいと思います。

太陽光発電メーカーシステム機器保証

太陽光発電システムはどのメーカーも住宅用の太陽光発電システムの場合10年間のシステム機器保証を付けています。
海外メーカーなどを中心に、10年以上のメーカーもあります。

メーカーシステム機器保証というのは、システム機器が故障した場合に無償で修理をしてくれるものです。
各メーカーそれぞれ表記は違いますが、一番わかりやすいのはパナソニックの表記だと思いますので引用します。

機器瑕疵15年保証 保障の対象

  • 保証の対象機器に製造上の不具合が発見された場合
    (お客様の故意、または過失による場合は、対象外となります。)
  • 製造上に起因する太陽電池モジュールの割れ
住宅用太陽光発電システム保証制度|パナソニック

つまりは普通に使用していて急に壊れたら無償で直しますという事です。

あくまでメーカーが定めた設置基準通りに施工し、普通に使用していた場合の故障が対象ですので自然災害による故障は対象外です

工事補償

長州産業など一部メーカーを除いて、太陽光発電システムメーカーは施工に起因する不具合についてはノータッチです。
メーカーの施工基準を順守して設置した結果、その工事が起因となり起きたシステム機器の不具合については上記のシステム機器保証の対象となります。
つまり、太陽光発電システムの設置で一番起きては困る「雨漏り」はメーカー保証の対象外となっています。

雨漏りなど工事が原因として起きる不具合(雨漏りや漏電、住宅の破損など)は販売会社、施工会社の責任となります。
そして施工会社はこのようなリスクに対して必ず工事賠償責任保険に加入しています
(加入していない会社は論外です)

万が一雨漏りが発生した場合、修復にかかる費用は膨大になります。
太陽光発電システムの一時撤去、屋根の張り替え、作り替え、太陽光発電システムの再設置を行いますので数百万円以上の費用が発生してしまいます。
施工会社はこのリスクを回避するために保険に加入するのです。

各社が施工補償をうたっているのは「工事賠償責任保険に入っていますよ」という事を言っているのと同義です。
そしてこれも施工が原因とするものが対象ですので、自然災害による損害に対しては何も効力を持ちません

自然災害補償

では自然災害に対しての損害は何でカバーすれば良いのかというと、各メーカーが個別に用意している自然災害補償でカバーされます。
自然災害補償は京セラ以外はどのメーカーも有償となっております。

しかしこの自然災害補償は太陽光発電の販売会社が任意に加入する保険です。
購入者個人が加入できるものではありません。

更にいうと保険商品ですので、お客様から自然災害補償代としてお金をもらう事はできません。
なぜなら保険募集行為とみなされてしまうからです。
(保険募集には免許が必要です)

つまり、台風などの自然災害による被害をカバーするには、自然災害補償に加入している太陽光発電の販売会社から購入する必要があります。

自然災害補償の中身

自然災害補償は保険会社との提携商品であり、一番多くのメーカーと提携しているのは東京海上日動火災保険株式会社です。
ですからおおむね保険の内容はどこも同じです。

下記の8つが自然災害補償の対象となる被害です。

  1. 火災
  2. 落雷
  3. 破裂または爆発
  4. 風災(台風・暴風雨・豪雨など)
  5. ひょう災
  6. 雪災(豪雪・雪崩など)
  7. 水災(台風、暴風雨、豪雨などによる洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れなど)
  8. 建物外部からの物体の落下、飛来、衝突または倒壊

今回の広島の土砂崩れの場合は「7.」か「8.」に該当致します。
およそ平均で上限300万円の保険金が支払われる形になります。

まとめ

太陽光発電の自然災害補償は、想定される自然災害のほとんどに対応している事がお分かり頂けたと思います。
ですが残念ながら自然災害補償は以下の3つの大災害は対象外です。

  1. 地震
  2. 津波
  3. 噴火

自然災害補償は販売会社が加入するもので金額負担もありますので、当然のことながら加入が販売に結びついてくれないと厳しいものがあります。
その観点から言うと静岡の太陽光発電の会社は自然災害補償の加入率が低いと聞いた事があります。
(実際にデータがある訳ではなく、一部の会社から聞いた事があるというレベルです)

何故なら静岡県民が自然災害と聞いて思い浮かべてそのリスクに対処したいと思うものは以下の3つだからだそうです。

  1. 東海地震
  2. 東海地震による津波
  3. 富士山の噴火

この3つをどれもカバーしていない自然災害補償は何の魅力も感じてもらえないからだそうです。

ただ今回の局地的豪雨や、昨冬の大雪・落雷など、想定し得ない災害が続いています。
やはり自然災害補償は加入してもらう必要があると思います。

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