分譲型太陽光発電を検討していますが、購入するべきですか?
分譲型太陽光発電を検討しています。
- 設置規模:55.0kWシステム
- 合計金額:1,9425,000円(土地1,000,000円)
電力会社は予想工事費は別途かかります。
上記のほかに月に
- 保険料:4,000円
- 通信費:2,000円
- 遠隔監視料:6,000円
がかかります。
約2000万円の借り入れを金利2.0%で15年ローンとなります。
分譲型の提案をよく耳にしますが実際のところどうなんでしょうか?
ちなみに売電価格は1kWhあたり37円の平成25年度の価格です。

最近話題の分譲型太陽光発電に関するご質問ですね。
まずはお伝えいただいた情報から、どれぐらいの売電収入が得られるかを計算してみます。
電力会社にお支払いする額が別途かかるとのことなので、ご記載いただきました2,000万円ちょうどを借り入れ額として計算いたします。
23,166,313円
となります。
(年1,544,412円、月128,701円)
次に売電収入の計算ですが、
増税を控えておりますので、消費税8%、売電価格38.88円で計算させていただきます。
一般的な設置環境での1年間の発電量は1,000kWh/kWを目安として用いることが多いので、これにあてはめて計算してみます。
55kW×1,000kWh/kW=55,000kWh
55,000kWh×38.88円/kWh=2,138,400円
固定価格での買い取り期間は20年ですので、
固定買取期間中に得られる収入は2,138,400円×20年=42,768,000円となります。
20年間での売電-返済総額は
42,768,000-23,166,313=19,601,687円
となります。
(パネルの劣化等は計算には含んでおりません)
ここまでですと「非常においしい話」のように感じられるかと思いますが、分譲用太陽光発電特有のリスクがないわけではありません。
分譲用太陽光発電で考えられるリスクは以下のようなものがあります。
- 海外メーカーが採用されることが多いが、メーカーは倒産しないか?
倒産した場合補償はどうなるか? - 分譲型の運営企業は雑草対策などの設置後の対応をしっかりやってくれるのか?
- 運営企業は倒産の心配はないか?
- 遠方の場合、発電量が下がったときにすぐに故障と気付けるか?
また、運営企業は設備が故障した際にすぐに対応してもらえるか? - 見知らぬ土地に設置をすることになるため、不測の事態が起こる心配はないか?
(近くに建物が建って影になる、土地の利権関係のトラブルなど)
上記のようなリスクも想定していただいた上で、運営会社や設置環境の選定等、慎重に進めていただくことをおすすめいたします。