50kWの太陽光発電がひと月で23万円分も発電するものなのでしょうか
Q
お客様からのご質問
何時も拝見しております。
トリナ250Wですが、初めて23万5千円以上発電しました。
このくらい発電するものなのでしょうか。
宜しくお願いいたします。
(3月分です)
これまでは20万弱でしたから、びっくりです、50kWです。
A
ソーラーアドバイザーからの回答

回答者
中村雄介
とても羨ましいご質問ですね!
「発電量がいきなり増えてビックリしている」との事ですね。
ご質問の文言からすると、以下の2パターンが考えられます。
- 1月2月よりも3月の方がたくさん発電している
- 例年の3月よりもたくさん発電している
「2.例年の3月よりもたくさん発電している」の仮定ですと、2014年の3月より2015年の3月の方が日射量が多かったかどうかは設置場所の地域次第になりますので、何とも言えません。
そのため今回は、「1.1月2月よりも3月の方がたくさん発電している」の仮定を基に回答いたします。
結論から申し上げますと、「パネルの傾斜角度が緩い」もしくは「方位角が南向きからずれている」場合には今回のようなことが起こりやすくなります。
NEDOの日射量データベースのデータによりますと、日射量は下記の通りです。
角度(°) | 日射量(kWh/㎡) | 日射量増減割合(%) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
パネル勾配 | 方位角 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 1月→3月 | 2月→3月 |
0° | 0° | 2.56 | 3.24 | 3.67 | 4.27 | +43.4% | +31.8% |
10° | 0° | 3.13 | 3.67 | 3.95 | 4.40 | +26.2% | +19.9% |
20° | 0° | 3.61 | 4.05 | 4.14 | 4.44 | +14.7% | +9.6% |
30° | 0° | 4.01 | 4.34 | 4.25 | 4.39 | +6.0% | +1.2% |
角度(°) | 日射量(kWh/㎡) | 日射量増減割合(%) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
パネル勾配 | 方位角 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 1月→3月 | 2月→3月 |
30° | 0° | 4.01 | 4.34 | 4.25 | 4.39 | +6.0% | +1.2% |
15° | 3.97 | 4.29 | 4.22 | 4.38 | +6.3% | +2.1% | |
30° | 3.81 | 4.15 | 4.15 | 4.34 | +8.9% | +4.6% | |
45° | 3.55 | 3.93 | 4.03 | 4.29 | +13.5% | +9.2% |
これらの表に注目していただきたいのですが、ベタ置き(パネル勾配ゼロ度)の場合、2月に対して3月の日射量は31.8%増加、1月に対しては43.4%増加します。
(ベタ置きなので方位角による違いはありません)
また、パネル勾配が30度の場合には、南西向き(方位角45度)の場合には1月に対して3月の日射量は13.5%増加します。
今回の23.5万円は、20万円に対して17.5%増加した、とのことでしたので、天候によって十分にあり得る数字ですね。
それにしても羨ましい限りです。
これからも素敵な発電ライフをお過ごしください。