ソーラーパートナーズ

ソーラーパートナーズ独自の取組

10kW以上への増設を検討していますが出力制御と買取価格の減少が気になって迷っています

Q
お客様からのご質問

現在5.76kWを42円で余剰買取りしています。

この度営業マンからの提案でカーポートと太陽光セットで導入して4.5kWの増設を検討してまいます。

そうすると10kw以上となり20年固定買取となるので確かに魅力的ではあるのですが、増設した場合の残り17年、出力制御や買取り価格の減少といった事で不安になり先に踏み込めません。

何事もなく42円で17年間約束されるなら悩みもしませんが、経済産業省のニュースを見ていると、増設するべきか否か不安になりまだ返事できていません。

アドバイス頂きたく、よろしくお願いします。

A
ソーラーアドバイザーからの回答
回答者
中村雄介

ご質問ありがとうございます。
「増設して10kW以上にすることを検討しているが、出力制御や今後の買取価格の減少などを考えると、本当に増設した方が良いか迷っている」とのご質問ですね。
確かに、「増設した場合のメリット」や「今後の制度運営の動向」など、どちらもかなり専門的な内容になりますので難しいですよね。

まず、今回の状況についてですが、ポイントがいくつかありますので整理したいと思います。

  1. 増設のメリットを受けるためには2015年3月末までに設備認定をする必要がある
  2. 連系日が2012年6月30日以前の場合は増設しないほうがいい
  3. 連系日が2012年7月1日以降の場合は増設したほうがいい
    • 10kW以上に増設した場合に出力制御の影響はあるのか?
    • 買取期間中に買取価格が減少する可能性はあるのか?

増設のメリットを受けるためには2015年3月末までに設備認定をする必要がある

一番重要なのは、増設のメリットを受けたいなら、2015年3月末までに認定申請する必要があるということです。

これまでは、「増設した場合、既設部の売電制度が適用される」というのが基本的な考え方でした。
ところが2014年12月18日の制度見直しによると、「増加部分を別設備として新たに認定し、その時点の調達価格を適用する」となっています。

この見直し内容は、「平成27年4月以降の別設備としての認定(又は変更認定)申請から適用予定」となっていますので、これより早く申請できた場合にはこれまでの考え方が適用できます。

連系日が2012年6月30日以前の場合は増設しないほうがいい

ここから先は、これまでの考え方が適用できる期限までに申請できるとして、今回はいつの売電制度が適用されるかを考えてみましょう。
ちなみに、増設に関するこれまでの基本的な考え方は以前のQ&Aで整理していますので、そちらもご確認ください。
太陽光発電を増設すると売電価格・売電期間・補助金はどうなりますか? »

現在42円で余剰買取をしているということですので、2011年4月~2013年3月までに連系されたということですね。
買取期間が残り17年ということですから、2011年後半~2012年前半あたりに連系されたのでしょうか。
営業マンからご提案を受けているとのことなので心配ないかも知れませんが、もし2012年6月30日以前に連系をしているようなら、注意が必要です。

なぜかというと、2012年6月30日以前の産業用(10kW以上)の売電制度は、40円/kWhで「10年間」となっているからです。
そうすると、せっかく今回増設をしたとしても、残りの買取期間は「17年に延長」ではなく、「7年のまま」になってしまいます。

それだとさすがに増設するメリットは出ないのではないかと思います。
大事なポイントなので、念のためご確認ください。

連系日が2012年7月1日以降の場合は増設したほうがいい

次は、現在の売電価格が42円/kWhで連系日が2012年7月1日以降の場合に、10kW以上に増設することを考えてみます。

気になっているのは以下の2つとのことですので、それぞれについて解説しますね。

  • 10kW以上に増設した場合に出力制御の影響はあるのか?
  • 買取期間中に買取価格が減少する可能性はあるのか?

増設(既に設置済み)の場合は出力制御の対象にならない

まず、「出力制御の影響」についてですが、そもそも出力制御の対象となるのは2015年1月中旬の省令改正後の新設案件のみですので、現在すでに設置済みで増設を検討されているということは、出力制御の対象になることはありません。

増設を検討されているご質問者様には影響はないのですが、出力制御の影響について、一応解説させていただきます。

10kW未満はほぼ出力制御される可能性はありませんが、10kW以上の場合は出力制御される可能性が出てきます

ただ、もし出力制御されたとしても、実は影響はそれほど大きくはなく、十分投資メリットが得られるレベルにとどまります
詳しい理由については、別の方からの質問へ回答していますので、そちらをご覧ください。
太陽光発電の買取制限があるので10kW以上にするか10kW未満にするか迷っています »

買取期間中に買取価格が減少する可能性があるとすると日本が未曾有の危機に瀕するとき

次に気になっているは、「買取価格の減少」ですね。
今回は増設ということで既に設置されていますので、買取期間中は買取価格が引き下げられることはありません。
ですので、本来は毎年引き下げられている買取価格を気にする必要はありません

ただ、今回気にされているのは、おそらく
「せっかく確保した権利を、後からの制度変更でひっくり返されることもあるのではという不安」
だと思います。

法治国家である日本では、新しく施行される制度が過去に遡って適用されることは考えられません
そのような事態になってしまうとしたら、日本が存亡の危機に瀕しているときくらいのものでしょう。

そこまでとんでもないことでも起きない限りは、一度適用された買取価格が減少されることはないので、心配し過ぎる必要はありません。

まとめ

以上、まとめますと、
現在のシステムが2012年7月以降に連系されたのなら、増設してメリットを得られる可能性が大きい。
ただし、2015年3月までに認定申請をする必要がある。

ということになります。

この回答を作成している段階では、正式な省令改正内容が発表されていませんのでこのような回答になりますが、発表される省令改正内容によっては回答内容が変わる可能性もありますので、ご了承ください。

\ あなたが検討しているのはどっち? /
あなたが検討しているのはどっち?