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環境への貢献を掲げる建築界のノーベル賞「プリツカー賞」の受賞者が決定


プリツカー賞の授賞式が迎賓館赤坂離宮で行われます

2017年5月20日(土)、建築界で最も権威ある賞といわれる「プリツカー賞」の授賞式が、迎賓館赤坂離宮で行われます。

今回は、スペインの建築家ユニットである「RCRアーキテクツ」ラファエル・アランダさん、カルメ・ピジェムさん、ラモン・ヴィラルタさんの3氏が選ばれました。

3人もの人物が同時にプリツカー賞を受賞するのは、1979年の賞の創設以来初めてのことです。

RCRアーキテクツが作る建築は、リサイクルされた鉄やプラスチックなどの素材を使い、環境に配慮されています。

また、建物が建つ場所の周辺環境を丁寧に読み込んで、周囲と調和する建物を建ててきたことも高く評価されています。

近代建築以降、建築のグローバル化が進んできましたが、RCRアーキテクツの建築は、グローバルとローカルのバランスが考えられた建築というわけですね。

今回は、建築界で最も権威ある賞といわれる「プリツカー賞」について、ご紹介いたします。

プリツカー賞とは

プリツカー賞は、「建築界のノーベル賞」とも言われるくらい、建築界では非常に栄誉ある賞です。

ホテルチェーンのハイアットの創業者であるジェイ・プリツカーと妻のシンディが設立した賞で、素晴らしい功績をあげた建築家に対して、1年に1回プリツカー賞は授与されます。

過去には、東京都庁を設計した丹下健三さんや、コンクリートの打ちっ放し建築で有名な安藤忠雄さんなど、多くの日本人建築家もプリツカー賞を受賞しています。

ちなみに、副賞としてもらえる賞金は10万ドルだそうです。

ノーベル賞の賞金が1億円近いことに比べると、10万ドルという賞金は世界的に活躍する建築家にとって決して多い金額ではないかも知れません。

しかし、栄誉の大きさではノーベル賞に匹敵すると思います。

歴代の受賞者も太陽光発電付きの建築作品を発表

歴代プリツカー賞受賞者も、太陽光発電を設置した建築作品を発表しています。

どういった作品があるかご紹介しましょう。

高雄ワールドゲームズメインスタジアム

高雄ワールドゲームズメインスタジアム

日本人建築家の伊東豊雄さんが設計した、台湾にあるスタジアムです。

伊東豊雄さんは、せんだいメディアテークやトッズ表参道ビルなどを設計した建築家で、2013年にプリツカー賞を受賞しています。

高雄ワールドゲームズメインスタジアムは、フック船長の鉤手のような形状がすごく印象的な建物です。

スタジアムの屋根には8844枚ものソーラーパネルを設置し、年間110万kWhの発電能力をもつそうです。

屋根の上だけでメガソーラーを実現するなんて、すごいですね。

Diogene

Diogene

Diogeneは、イタリアを代表する建築家レンゾ・ピアノが、家具メーカーのヴィトラ社と共同開発した小住宅です。

レンゾ・ピアノは、ポンピドゥーセンターや関西国際空港旅客ターミナルビルなどを設計した建築家で、1998年にプリツカー賞を受賞しています。

Diogeneは、絵本に出てきそうな、小さくて可愛らしい住宅です。
内装は写真のようになっています。

屋根の上には太陽光発電や太陽熱温水器が載り、わずか6平方メートルの住宅にも関わらず、自給自足生活ができるようになっています。

ちなみに、Diogeneという名前は、樽を住処にしていたと言われる古代ギリシアの哲学者ディオゲネスからとっているそうです。

ラ・セーヌ・ミュージカル

ラ・セーヌ・ミュージカルは、日本人建築家の坂茂さんが設計した音楽複合施設です。

坂茂さんは、紙の筒などを使って建築を作ることで有名な建築家です。

被災地に住宅を建てたり、教会を建てるなど、災害支援活動に力を入れていることでも有名で、2014年にプリツカー賞を受賞しています。

ラ・セーヌ・ミュージカルは、ドーム状の建物の周囲に、「船の帆」のような形の太陽光パネルが設けられています。

この太陽光パネルの帆は、太陽の動きに合わせてドーム状の建物の外側を回り、発電効率を高めています。

数多くの人々が集まる音楽複合施設に、象徴的に太陽光パネルが設置されることで、太陽光発電に対する人々の意識を高めることにも一役買いそうです。

この他にも、1999年にプリツカー賞を受賞したノーマン・フォスターは、「ノーマン・フォスター・ソーラーアワード」という、自身の名前を冠した賞をもち、彼の事務所が審査員を務めています。

この賞は、優れた建築デザインで、しかも太陽光発電などを使ってプラスエネルギー建築(建物で使うエネルギーよりも、生み出すエネルギーの方が大きい建築)を実現した建築に対して授与される賞です。

建築界でも「環境への貢献」は重要なテーマ

今回プリツカー賞の審査委員長を務めたのは、2002年にプリツカー賞を受賞したグレン・マーカットです。

グレン・マーカットは、オーストラリアの建築家で、「自然と建築の調和」をテーマとした建築作品を数多く発表してきました。

プリツカー賞は、「建築を通じて人類や環境に一貫した意義深い貢献をしてきた」存命の建築家を対象としているそうです。

建築界でもっとも大きな影響のあるプリツカー賞で「環境への貢献」を掲げているわけですから、建築への太陽光発電の活用は、今後ますます広がることでしょう。

現役の建築家の方と話していると、フィルム型の太陽光発電について質問を受けたり、デザイン性の良い太陽光発電について聞かれることがよくあります。

デザイン面でも改良が進めば、より多くの建築家が積極的に太陽光発電を活用するようになり、さらに用途が広がることだと思います。

まとめ

建築界に大きな影響を及ぼすプリツカー賞。

そして、その受賞者も注目する太陽光発電。

世界トップクラスの建築家が太陽光発電を活用している現在の状況を考えると、今後ますます太陽光発電は広がりを見せることになりそうです。

日本でプリツカー賞受賞式が行われるのを機に、太陽光発電の導入をお考えになりたい方は、お気軽にソーラーパートナーズまでお問い合わせください。