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「全量買取」の次は何が来る?太陽光発電の展示会「PV Japan 2015」訪問レポート

太陽光発電の展示会「PV Japan 2015」に行ってきました

2015年7月29日(水)から31日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで実施された、太陽光発電の展示会「PV Japan 2015」に行ってきましたので、面白かったポイントをお伝えしたいと思います。

面白かったポイント

  • 「全量買取」から「自家消費」への大きな変化
  • 太陽光発電も「デザイン」で差別化
  • ドローンでメガソーラーのメンテナンス
  • 電気とお湯を同時に作る「水循環装置付き太陽電池モジュール」

再エネ特措法の「優遇期間」後、初となる大規模な展示会

会場の東京ビッグサイト

今回のPV Japan 2015は、再エネ特措法で定められた「優遇期間」終了後、初めてとなる大規模な太陽光発電の展示会でした。
再エネ特措法では、法律が始まった2012年7月から3年間は、発電事業者の利潤に「特に配慮する」と定められていました。
つまり、「2015年6月末までは、売電価格などを高めに設定して、利益が出やすくしましょう」と国が法律で決めていたのです。

PV Japan 2015は、2015年7月に開催されましたので、この「優遇期間」が過ぎた後となります。
最近の展示会は、多くのブースが「全量買取」を視野に入れた商品・サービスの案内が目立ちました。
今回は、この「優遇期間」終了後なので、どんな商品・サービスが出てくるのか注目しながら回ってきました。

「全量買取」から「自家消費」への大きな変化

東芝ブースでは、説明員の男性が、今後の太陽光発電の取り組みについて説明していました。
これまでのキーワードが「全量買取」だったのに対して、これからのキーワードは「自家消費」とのことでした。

自家消費型の太陽光発電は、「倉庫や店舗の屋上に設置して、その建物内で電気を使い切る設置方法」です。
売電はできませんが、電気代の削減につながりますので、投資効果があります。
また、設置した企業にとっては、環境経営(地球環境と調和した経営のこと)につながり、BCP(事業継続計画)※1対応の面からもメリットがあります。

※1BCP(事業継続計画)自然災害・テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合に、損害を最小限にとどめつつ、早期復旧を可能にするための方法・手段などを取り決めておく計画の事。

さらに今なら、「民間事業者が10kW以上の自家消費型太陽光発電システムを導入した場合」には、経費の3分の1が補助される制度もあります。
この「独立型再生可能エネルギー発電システム等対策費補助金」を利用することで、わずか8年で投資回収できるという点を強調していました。

今までは「全量買取」一辺倒でしたが、今後は「自家消費」で普及が進んでいくことを実感できました。

太陽光発電も「デザイン」で差別化

家のデザインにこだわる人の中には、「屋根の上に太陽光パネルが載っているのはオシャレじゃない」と感じる人もいます。
今後さらに太陽光発電が普及するためには、見た目のデザインも重要です。

そんなデザイン面にこだわった太陽光パネルが、カネカの太陽光パネルです。

カネカの太陽光パネル

カネカのブースでは、表面が艶消しの黒色で、反射を抑えた太陽光パネルが展示されていました。
しかも、瓦屋根によく馴染む屋根材一体型なので、太陽光パネルが載っていることが全然目立ちません。
至近距離で見てこの見た目なら、遠目ならまったく気にならないレベルだと思います。

今後は、太陽光パネルのデザイン面でも、差別化競争が進んでいくかも知れないと感じました。

ドローンでメガソーラーのメンテナンス

優遇期間が終了し、メガソーラーの新規開発もひと段落しました。
今後数年間は、既に設備認定を受けた案件の建設が進んでいくことだと思います。

新規開発が落ち着く中、注目されているのがメンテナンスサービスです。
太陽光発電はメンテナンスがラクとは言え、「発電所」なわけですので、長年にわたって稼働させるためにはメンテナンスが必要です。

太陽光発電メンテナンス用のドローン

メンテナンスサービスの中でも印象に残ったのは、ALSOKのブースです。
ALSOKブースでは、最近話題のドローンを活用したメンテナンスサービスが展示されていました。
ドローンを使ってメガソーラーのメンテナンスを行うなんて、ちょっとSFっぽいですよね。

ドローンと言えば、官邸の屋上にドローンを着陸させた事件が有名です。
余談ですが、あの事件の犯人は、ソーラーパートナーズ本社横のコインパーキングからドローンを操縦していたそうですよ。

数年前に参加した勉強会では、太陽光発電のメンテナンス事業を行っている会社が数社パネルディスカッションをしていましたが、どこも事業としては赤字と話していました。
現在は、これだけたくさんのメガソーラーが建設されていますので、状況も大きく変わってきています。
「これからは、太陽光発電のメンテナンス事業も一つの産業になっていくんだろうなぁ」と感じました。

電気とお湯を同時に作る「水循環装置付き太陽電池モジュール」

太陽光発電の老舗メーカーであるシャープのブースでは、PVサーマルシステム水循環装置付き太陽電池モジュール)が展示されていました。
PVサーマルシステムとは、「モジュール裏面に水を流す機構」がついている太陽電池モジュールのことです。

シャープのPVサーマルシステム

屋根の上に設置されている太陽電池モジュールは、直射日光が当たるため、かなりの高温になります。
そこで、太陽電池モジュールの裏面に水を流し、その水を温めてお湯として利用するわけです。
太陽光パネルの冷却効果もあるため、発電量を増やすこともできるという、一石二鳥のシステムです。
ヨーロッパではこういったシステムに補助金がつくらしく、まずは2016年にヨーロッパで発売する予定だそうです。

太陽エネルギーを電気と熱の両方に活用できるのは、とても合理的なシステムだと思います。
価格面が気になるところですが、ぜひ日本でも発売して欲しいと思います。

まとめ

最近開催された太陽光発電の展示会は、固定価格買取制度を前提にした商品・サービスの話ばかりでしたが、今回のPV Japan 2015は、国の制度に依存しない、次の世界を垣間見たような気がします。

展示会の盛り上がりを見て、太陽光発電を中心としたスマートエネルギー関連は、今後もますます伸びることが確信できました。
これからの発展がますます楽しみです。

ソーラーパートナーズも、常にこういった最新情報の収集を怠らないように努力し、引き続き正しい情報をお伝えしていきたいと思います。
そろそろ太陽光発電の導入を検討しようかなとお感じになりましたら、最新の情報をもとにご相談に応じますので、ぜひソーラーパートナーズまでお問い合わせください。