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太陽光発電の先進国ドイツと日本を比較。世界の太陽光発電事情

The Flags Of Our Fathers by MichaelBmxking, on Flickr

ドイツは太陽光発電システムの先進国

九電ショックから始まり日本の太陽光発電、再生可能エネルギーはこれからどうなるのかと多くのメディアが報道しています。
前回、前々回と来年度の売電価格予想を行いましたが、今回は前回のコラムにも少し登場したドイツについてご紹介したいと思います。
前回のコラムはこちら。

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ドイツは太陽光発電の導入量世界一の国で、太陽光発電システムの固定価格買取制度など先進的な取り組みを行っている、知る人ぞ知る再生可能エネルギー先進国です。

引用:エネルギー白書2014(p.216)|経済産業省

ドイツの再生可能エネルギー比率は25.4%

ドイツといえば元々原発推進派であったメルケル首相が方針を転換し、2022年までに国内の原発を全て閉鎖するとしたことで有名です。
そのため、
「ドイツ=原発をやめて、太陽光発電などの再生可能エネルギーに舵を切った国」 というようなイメージがついていますが、これは実は違います

ドイツの再生可能エネルギーの取り組みはもっと以前2000年には目標設定がなされており、上記の原発閉鎖を発表した時点では既に再生可能エネルギーの比率は20%を超えていました。
そして今は2020年までに35%という目標を掲げており、直近でのその比率はとうとう25.4%まで上がっています。
日本の電源構成比(2012年時点)引用: 2012年度の電源別発電電力量構成比|電気事業連合会
ドイツの電源構成比(2013年時点)引用: 新エネルギー小委員会 欧州調査報告(p.34)|経済産業省

再生可能エネルギーの内訳は日本と大違い

日本が2030年に目標としている姿(再生可能エネルギー比率20%超)を既に達成しているドイツですがその内訳はかなり違います。

日本は太陽光5.6%、風力1.7%、地熱1.0%、バイオマス2.1%、水力10.5%とそのほとんどを太陽光と水力で賄おうという計画です。
ところがドイツは、風力がかなり大きいシェアを占めていますし、バイオマスの比率も高く、全体的にバランスが良いことがわかります。
引用: 新エネルギー小委員会 欧州調査報告(p.35)|経済産業省

ドイツの再生可能エネルギー賦課金は高い

もちろん反動として日本でも今少し話題になりだして再エネ賦課金の上昇は当然あります。

現在日本の再生可能エネルギー賦課金は平均的な家庭で一か月あたり262円です。
ところがドイツでは2,366円と10倍近くあります。

再生可能エネルギー賦課金の問題は、これから日本が直面する課題でもあります。
引用: 新エネルギー小委員会 欧州調査報告(p.36)|経済産業省

まとめ

ドイツの電源構成を見て羨ましいと思ったのは事実ですが、純粋に日本と比べる訳にはいかないのは、ヨーロッパの場合ヨーロッパ全体が電力・ガス管網で相互に繋がっているからです。
ドイツの電力が不足しても、他の国から電気を供給してもらうことが可能なのです。

例えば仮にドイツが原発を0にしても、お隣のフランスの原発比率は80%近くあります。
ドイツで電気が足りなくなった時に、フランスの原発を中心に発電した電気を供給してもらう、ということもあるのです。

実際EUは、EU全体として2020年までに再エネ比率を少なくとも20%という目標を立てています。
ヨーロッパ全体のエネルギーミックスで見ていかないと実態は分からないので、これはこれで機会を見てまとめてみたいと思います。