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太陽光パネルの国内出荷量が前年比2.2倍だが素直に喜べない内訳

平成25年度の太陽光パネル国内出荷量が前年度(平成24年度)比2.2倍の854万kW

太陽光発電協会(JPEA)が6月11日に2014年1月~3月期の太陽光パネルの国内出荷量の集計結果を発表しました。
昨年度(平成25年度)の国内出荷量は854万kWを超え、一昨年度(平成24年度)と比べて約2.2倍となりました。
その詳細を見ていきたいと思います。

国内出荷量の内訳(国内メーカー・海外メーカーの出荷量比較)

太陽光発電協会(JPEA)が同時には発表した資料に、日本企業限定の出荷量統計データがあります。
この2つのデータを掛け合わせてみていきますといくつかの事がわかってきます。

国内出荷量の内訳(国内メーカー・海外メーカーの出荷量比較)
日本における太陽電池出荷統計平成25年度第4四半期および平成25年度|JPEA(太陽光発電協会)
まず、2.2倍に増えた太陽光パネルの国内出荷量ですが、国内メーカー、海外メーカーの内訳で見てみます。
増加量で言えば国内メーカーが280万kW、海外メーカーが193万kWと国内メーカーの健闘が見えますが、増加率でみると、国内メーカー1.9倍に対し、海外メーカー4.4倍と差がついているのがわかります。

国内メーカーの内訳(国内生産・海外生産の出荷量比較)

次にこの国内メーカーの増加分の内訳を見てみます。
現在国内メーカーと言っても生産は海外で行っている企業が大半ですのでこちらはもう明確です。
国内メーカーの内訳(国内生産・海外生産の出荷量比較)
増加量で国内生産が95万kW、海外生産が185万kWと差をつけられ、さらに増加率では国内生産1.4倍に対し、海外生産3.8倍となっています。

国内出荷量の内訳(国内生産・海外生産の出荷量比較)

さらに上記2つのグラフを合わせると、国内出荷量のうち、国内生産と海外生産の内訳がどうなっているかが見えてきます。

国内出荷量の内訳(国内生産・海外生産の出荷量比較)
2.2倍に増えた国内出荷量の増加分473万kWのうち、国内で生産されたパネルは僅か20%の95万kWです。
昨年度の増加分はほとんど海外生産によって成し遂げられたという形になっています。

まとめ

東芝・シャープの太陽光パネルはアメリカのサンパワー社から購入しているアメリカ製です。
パナソニックは滋賀工場もありますが、大半はマレーシアの自社工場で作っています。
既製品を買うか、自社の海外工場で作るかの違いはありますが、日本の雇用拡大には貢献していない事がわかります。

そしてほとんどのメーカーが自社工場ではなく、東芝のようなOEM供給を受けての販売です。
以前のコラムで書きましたシャープの躍進も同じです。
自社工場は売却し、中国や台湾のメーカーから太陽光パネルのOEM供給をうけて販売しています。

私達がイメージするメーカーは、工場でモノを作って販売しているというイメージです。
ですが最近のメーカーはモノを調達して、ブランディングして販売しているので商社のイメージになっています。