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2016年に前倒しで始まるシェールガスの輸入は日本にどのような影響をもたらすのか?

シェールガスの輸入が1年前倒しで2016年からスタート!

6月8日の日経新聞に、シェールガスに関する記事が載っていました。

シェールガス輸入1年前倒し 関電、16年前半から

米国の割安な「シェールガス」の輸入が、予定より1年早く2016年から始まる見通しとなった。関西電力が新たに結んだ契約で、16年前半から液化天然ガス(LNG)として輸入する計画が本決まりとなったためだ。原子力発電所の再稼働が不透明ななか、火力発電の燃料費増で電気料金が上がっている。シェールガスは中東産などと比べ2~3割安い。輸入前倒しが広がれば、企業や家計にも恩恵がありそうだ。

シェールガス輸入1年前倒し 関電、16年前半から|2014年6月8日 日経新聞

関西電力がアメリカのシェニエール・エナジーが主導する輸出基地のサビーンパスLNG輸出基地から2年間で合計80万トンの液化天然ガス(LNG)を輸入します。
これは関西電力の年間のLNG調達量の約5%に相当します。

まだ小さな一歩ですが日本のエネルギー問題を考えると、非常に大切な一歩だと思います。

シェールガスがなぜ重要なのか

そもそもシェールガスは何かという方もいらっしゃると思いますので簡単に説明します。

要は今までの天然ガスと違う新しくて安い天然ガス、と考えれば良いと思います。
ですので、シェールガスの輸入が始まると、ガス代や電気代等の光熱費が安くなる可能性があります。

シェールガスというのは難しく書くと頁岩(けつがん)と呼ばれる堆積岩の層から採取される天然ガスのことです。
この堆積岩の層のことを英語でシェール層というので、シェールガスという名前がついています。

今までの天然ガスは、砂岩に貯留しているガスを採集していました。
シェール層にも天然ガスがあることは知られていましたが、高い採掘技術がないとそもそも採集できなかったのです。
この技術が最近開発され、特にアメリカでその開発が活発化しています。
結果アメリカでたくさんの天然ガスが採れるようになり、シェールガスの価格がどんどん低下していきました。
これがいわゆるシェールガス革命と呼ばれるものです。

日本の天然ガス価格はそもそも高い

石油や天然ガスなどの地下資源は先物取引で値段が決まっています。

例えば、
「うちの国は10年後これくらいの量の資源を買うから、安くしてくれ」
というような長期契約の交渉をした上で購入しています。
そのため、あらかじめ長期契約で見込んでいた量を使えば一番安く済むような仕組みになっています。

ですが日本は東日本大震災での原発停止を受け、火力発電所をフル稼働するために石油と天然ガスが主要な代替手段となり、過去に長期契約で買った量では足りなくなっています。

その足りなくなった分を賄うために、比較的割高のスポット買い(短期調達)をしてしまっているという状態なので、日本の天然ガス価格は高くなっているのです。

増加する火力発電比率、LNG発電比率
LNG調達の現状と課題 p.6 |一般財団法人日本エネルギー経済研究所

ですがもっと問題なのは、そもそも長期契約で購入している天然ガスが非常に高いという部分です。

日本が購入している天然ガスの価格は原油価格連動方式というのが採られていて、石油の価格と連動して決まる仕組みになっています。
アメリカのシェール革命を受けて天然ガス価格は国際的に下がってきていますが、原油価格は高止まりしています。
原油価格に連動していれば当然高いに決まっています。

この安い天然ガスを輸入する事ができれば、今のアメリカのシェールガスと比べて約4倍も高い天然ガスの価格を下げる事ができると期待しているのです。

まとめ

エネルギー基本計画にもありましたが、エネルギー調達を考える際に最も大事なのは安定供給される事です。
今までの日本は右肩上がりの成長を続けていましたので、多少高くてもエネルギーの安定供給をとにかく優先させてきました。
ただ今の日本は安定供給だけでなく安価であることもより重要になってきました

今後の原発の動向含めてエネルギー戦略は全体的に考えなければならない問題ですので軽々しく発言はできませんが、今やエネルギーシェアでトップに踊り出た天然ガス価格を下げる可能性があるシェールガスの輸入は非常に魅力的です。
ただアメリカだけに頼るのもやはり地性的リスクが増しますので、ロシアからのパイプラインもやはり欲しいなと思います。

そういう視点で見ていると様々な問題が絡み合って外交がなされていると理解できます。
政治家の皆様、官僚の皆様、日本の未来のために頑張ってください。

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