ソーラーパートナーズ

ソーラーパートナーズ独自の取組

2019年度売電価格の締切は11月8日(金)等。
締切後は売電収入が20万円以上減少。今すぐお見積りを!
2019年度売電価格の締切は11月8日(金)等。
締切後は売電収入が20万円以上減少。今すぐお見積りを!

追尾集光型太陽光発電で話題だった会社が破産手続き

スマートソーラーインターナショナル株式会社が破産手続き

東大発ベンチャーという事で一時期有名だったスマートソーラーインターナショナル株式会社が破産手続きを開始しました。
負債は5億円の見通しで、これから増える可能性もあるようです。

スマートソーラーインターナショナル株式会社は、シャープでソーラーの事業部長を長年務めた富田孝司氏が設立した会社です。
富田氏は「ミスターソーラー」と呼ばれ有名な方でした。

2009年に東京大学エッジキャピタルの資金援助を受けて、東京大学の先端科学技術研究センターのプロジェクトとして太陽光発電システムの開発を目的として、富田氏を代表に招き設立された会社でした。

追尾集光型の太陽光発電システム

スマートソーラーインターナショナルが開発していたのは、追尾集光型というもので、太陽光線を追尾して集光し、発電をするというものです。
パネル型にするのではなく太陽電池を棒状にしてその周囲を反射鏡に囲うようにして太陽光を集光し、なおかつその反射鏡を太陽の動きに合わせて動かし常に多くの太陽光を集光するというものでした。

覚えているのは2011年の春頃だったと思うのですが一度ニュースになり、その相談・問い合わせが当社にも来て、毎日のようにこの説明をしていた記憶があります。

使うシリコンの量を大幅に減らしたうえで、発電量も大幅にアップする。
コストも低下する。
さらに冷却技術や3種類の波長を1枚で変換できるようにセルの多層化技術にも取り組んでいました。

2014年には年間100億円、2015年に200億円、2018年に世界最大に太陽光発電事業者となることを目標とされていました。
2012年1月より本格的な製造を開始し、2013年度の売上は10億円を目指していましたが低迷し、赤字が巨額化していたとのことです。

スマートソーラーインターナショナル株式会社が破産に至ってしまった状況把握

これが普及したら凄いなと思っていました。
ただ同時に、どんな物も量産体制に入らないと価格低下は進まないので、そこまで広まるのかなとも思っていました。

帝国データバンクの発表を見ると、2013年度の10億円目標にも全く届かなかったようです。
自分も経営者の端くれですので、経営では後からの評論など何の役にも立たないのは重々承知したうえで、少しだけ考察してみたいと思います。

あの追尾集光型のシステムはあの当時主流の住宅用にするには難しいと思います。
装置が大きくなるので屋根に載せるには難しいので、産業用が主な用途となります。
そして2009年設立から2012年7月まで日本で産業用の太陽光発電市場はほぼ無かったと言っても過言ではありません。

当時の産業用の買取期間は住宅用と同じ10年。
かつ、買取価格は住宅用より低く設定されていました。
すなわち設立当初は需要がほとんどありませんでした。

そして2012年1月に本格的な製造を開始とありますが、その時には7月から始まる産業用の全量買取制度に向けて全メーカーがエンジンをふかしている状態でした。

そして予想よりも高かった買取価格の設定42円。
これが一番大きかったのだと思います。

全量買取制度がスタートしたら、中国メーカーを筆頭とする海外メーカーにその低価格をもって市場を席巻されると予想されていました。
ところが予想外の高い買取価格の設定によって多少の金額の高さは許容できる状態が生まれ、国内メーカーがまさかのシェアを取りました。

この状態で高価格の高性能商品を購入する人は、ほとんどいなかったのだと思います。

まとめ

新商品が世の中に出た時導入期には、イノベータ―と呼ばれるとにかく新しいもの好きな人たちがまず購入してくれます。
そこに次に先進的な人たちが追随し、商品の成長期に入ると平均的な人たちがそれらを参考にしながら購入を始めます。

今回のような特殊な商品はどれだけイノベーターやそれに続く人たちに購入してもらい認知を広げていくかが大事だったところに、市場が想定外の猛スピードで一気に立ち上がり、平均的な人たちが購入層になってしまったのが一番大きな要因なのではないかなと身勝手に推測します。

今回破産手続きに入ったのは代表の富田氏の死去がきっかけとなっています。
富田氏のご冥福をお祈り申し上げます。

追尾集光型太陽光発電で話題だった会社が破産手続き への10件のコメント

  1. ゆっきー より:

    脱原発等の推進から言っても、代表者や会社再生(技術)等の引き継ぎが必要ではないでしようか!?

    • ソーラーアドバイザー中村雄介 より:

      ゆっきー様

      コメントありがとうございます。

      そうですね。
      メガソーラーなどに適した広大な土地が無くなった後にこそ必要な技術であると思います。

  2. 大石力 より:

    追尾型は面白い方法ですね。狭い土地でも太陽光さえ集光できれば発電できるのですから、これを野立てで立てればすごい効率が良くなります。コストの問題ですか。何とか安くなる方法を考えて貰いたいです。各メーカーから出ていますが、今後普及さえすれば使ってみたいです。

    • ソーラーアドバイザー中村雄介 より:

      大石力 様

      コメントありがとうございます。

      時代を先取り過ぎていたのだと感じます。
      まさしく数年後に必要になってくる技術ではないかと思います。

  3. 鴇田 英男 より:

    追尾式は面白いと思い検討したことがあります。ただ、発電量UPとコスト比較でメリットが薄いこととメンテナンスに不安を抱き断念しました。
    一番はコストパフォーマンスの低さが原因ではないでしょうか?

    • ソーラーアドバイザー中村雄介 より:

      鴇田 英男 様

      コメントありがとうございます。

      やはりそうなんですね。
      コスト下げるにはたくさん作るべきで、でもたくさん作るためにはたくさん売れなくてはいけなくて。

      鶏卵みたいな話になってしまいますが、小資本のベンチャーではこの順序を逆にはできないですから難しいですよね。

      貴重なご意見ありがとうございました。

  4. みちしるべ より:

    確かにいいアイデアだと思います。
    11月に自宅に4kWを載せましたが、太陽の位置にあわせて動かせればと思うのは誰しもでしょう。追尾式とは行かないまでも、夏冬だけでも角度変えれるようにできないかと素人なりに思案していますが、メーカー保証が10年有るので、それまでになんとか方法を考えてみようと思っています。
    素人ならですねこんな考え方(笑)

    • ソーラーアドバイザー中村雄介 より:

      みちしるべ 様

      コメントありがとうございます。

      いや本当にそれができたら最高ですよね。

      夏は水平で冬は垂直に近いように変更できたらどれほど発電するのかと思います。

  5. スパガン より:

    経済合理性だけで判断しないで、真のイノベーションを評価してこそ日本の
    未来があると思います。あの無機質なパネルの平べったい風景ではなく、
    何か新しい形状であれば土地利用の可能性がもっと広がるのではないでしょうか。
    産業発展の第2幕としてまさに新たなビジネスチャンスでは?

    • ソーラーアドバイザー中村雄介 より:

      スパガン 様

      コメントありがとうございます。

      そうですよね。

      こういう新技術に対しては国がフォローして欲しいと思うんですけどね。

コメントをどうぞ

▶入力欄を開く▼入力欄を閉じる

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。