知り合いや親戚の会社に太陽光発電を依頼するメリットとデメリット
知り合いの会社との太陽光発電の契約をキャンセル
太陽光発電システムの契約を済ませ、工事間近でありながら契約キャンセルをした方からご連絡がありました。
「知り合いの会社と太陽光発電システムの契約をしたが、色々と酷かったので契約をキャンセルした。
まともな会社を紹介して欲しい」
という事でした。
非常にさばさばとした、押しの強い感じの方でしたので、こんな工事ギリギリでも契約キャンセルができたのだろうなと思えました。
普通の方ならおそらくそのまま設置工事に進んでいると思います。
足場を設置中に事故
この方、災難は2つ起きていています。
屋根勾配がきついので足場設置の必要があったのですが、その足場を設置している際に単管パイプの落下事故が起きてしまっています。
その落ちた単管パイプが落ちどころ悪く敷地内のエコキュートを直撃し故障してしまったそうです。
もちろん修理費用等は負担してもらい修理したらしいのですが、そもそもあってはいけない事ですし、まだエコキュートで良かったとも言えます。
これが1つ目の災難です。
設置工事日に6.75kWの太陽光発電システムから5.5kWに変更
2つ目は設置工事日に起きています。
太陽光発電システムの設置工事ではまず一番最初に、墨出しといって屋根上にてパネル配置の位置を決め、印をつける作業があります。
(なぜ墨出しというかというと、昔は大工さんが墨つぼを用いて墨で表示していたからだそうです。)
この墨出しの最中にどう考えても当初予定していた東芝250Wの27枚6.75kWが設置できない事が判明しました。
現地調査をした上でシステム設計をしているのですが、現地調査時の測量ミスが原因で、実際は22枚しか設置できず5.5kWしか設置できない事がわかり急遽工事は中止となってしまったそうです。
実際の寸法とは2メートルもズレてしまっていたそうなので、測り間違いというよりも完全なミスであると思われます。
工事日当日にわかった事ではあるものの、そもそも契約内容が変わってしまうため全て白紙となりました。
足場設置の時の事故、今回のミスと重なったので再契約は行わず、今回新しい企業を探したいというご希望でした。
知り合いの会社に太陽光発電を頼むメリットとデメリット
既にご連絡頂いた段階で事は全て終わっていたのですが、これは知り合いの会社だったから話しがすんなりまとまった訳ではありません。
最初にも書いた通り、このご相談者が非常に押しの強い感じの方であったからです。
一般的に知り合いの会社にお願いされる方の心理としては、
- 嘘はつかないだろう
- 友達価格みたいな割引もあるだろう
- 悪いようにはされないだろう
というような理由だと思います。
しかしこれだけたくさん相談に乗っていると、現実には違う事がわかります。
購入までは知り合いの会社というのは確かに良いです。
ですが何か不具合があった際に知り合いだからこそ文句を言いにくく泣き寝入りしてしまっている方が非常に多いのです。
太陽光発電システムは20年以上付き合っていかなくてはならない商品です。
そして目に見える不具合というのは発見がしづらいもので「どうも発電量が落ちているから何か不具合があるような気がする」というフワフワした感じが一番多いです。
そのようなフワフワした状態で「チェックに来て欲しい」と頼むのは、知り合いよりもビジネスライクな付き合いの方が頼みやすいというのも理解できます。
知り合いの方の場合だと、知り合いにケチを付けているようで後ろめたく感じるようです。
まとめ
私達も実は過去に一度「現地調査での測り間違いをして設置工事日の墨出し時に1枚設置できないことが発覚する」という事をやらかしてしまった事があります。
もちろん謝罪し、大幅な値引きの上で再契約をさせて頂き、その後無事設置をさせて頂きました。
(既に部屋内でパワコンを設置するために穴を開けてしまっていたので血の気が引いたのを今でも覚えています)
仮に知り合いの方にお願いしていた上でこんなことがあったとして、仕方なく「まあいいよ」で済んでしまう事もあるかもしれません。
(もちろん知り合いの度合にもよりますが…)
知り合いに太陽光発電をお願いする際には、知り合いにお願いすることのメリットだけではなくデメリットもあるという事を認識した上で依頼をするようにして頂きたいと思います。