ソーラーパートナーズ

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不自然な太陽光発電システムの組み方になってしまう理由とは?

山梨県の方から太陽光発電の相談を頂きました。
 
「東芝の太陽光発電システムを検討しているのだが、この色分けは何なんでしょうか?」
というものでした。
 

直列と並列

 
意外や初めて質問をされた気がします。
東芝のソフトで作成した太陽光パネルの配置図について、赤や黄色に表示されるパネルの色分けについてのご質問です。
これは同じ色で統一されているものは直列で繋がれる事を表しています。

内容をお伺いするとパネル枚数は26枚で6色あるという事したので直列につなぎあわせてものが6本あるという事ですとお伝えしました。
そしてその6本を並列につなぎあわせ接続箱からパワコンへ持っていきます。
  

電圧と昇圧

 
でもふと疑問に思いました。東芝の250Wのパネルで26枚という事はパワコンは2台のはずです。
その割には直列数が6本というのは多すぎると思いました。

パワコン1台での最大設置は24枚で6直列の4並列です。

なぜ2枚増えただけなのに直列数が2本増えているのでしょう。

聞いてみると3.0kWパワコンが2台で13枚ずつに設計されているとの事でした。
そして直並列は、5直列の2並列・3直列の1並列が2システムという事でした。
直列とか並列という言葉が受け付けない方もいらっしゃると思いますので言い換えますと、
5枚1組が2セット、3枚1組が1セットです。合計13枚です。

しかしこうなると一つ問題が生じます。5枚1組のものと、3枚1組のものでは電圧が違います。
これはシステム上同じ電圧にしないとうまく機能しませんので、3枚1組の低い電圧を5枚1組の電圧と同じになるまで機械を使って「昇圧」(電圧をあげること)します。

システム上仕方のないことなのですが、機械で無理やり電圧をあげておりますので多少の効率の低下は否めません。
また昇圧器のお値段も当然追加されます。
 

システムの組み方でも発電量や価格に大きな差が出る。

 
私も手元の東芝のソフトで26枚を設計してみたところ確かにこの組み方で出てきました。

でもそうなると13枚で1つの昇圧器を使っていますので、26枚ですと昇圧器を2つも入れなくてはいけません。
そもそもシステム上可能であればなるべく昇圧はしたくありません。

ではどうすれば良いか。
26枚を均等に割るのではなく、14枚と12枚に割ればいいのです。

そうしますと、14枚の方は7枚1組が2セット、12枚の方は6枚1組が2セットとなり、どちらも昇圧が必要ありません。
つまり昇圧器が2つ不要になりますのでその分値段も下げられます。

ただ1点、14枚の方は3.0kWパワコンではなく、1つ上の容量の4.0kWパワコンになりますのでその分は値段が上がります。
しかしそれを差し引いても昇圧器2台よりは安くなります。
おまけに発電量も増えるのです。
 

まとめ

 
東芝のソフトを使って作って出てきた設計をそのまま提案をしているので、この会社さんも別に悪気があるわけでは全くないと思います。
おそらく東芝のソフト(POLARIS・ポラリスと言います)もシステム上割り切れる場合は均等割りをするという事になっているのだと思います。

ただお客様には絶対に(よっぽど電気関係に詳しい方でなければ)気づきようのない部分だからこそ、
プロとしてしっかりと知識を身に着け、最適な案内ができるようにしていきたいと改めて思う事例でした。

不自然な太陽光発電システムの組み方になってしまう理由とは? への2件のコメント

  1. おちょんぼ より:

    同一のストリングを別の屋根面に分けられませんのでそのせいではないでしょうか。ひとつの屋根面で26枚配置できる場合、5S2P+4S4Pとなり昇圧器は必要なさそうです。

    • ソーラーアドバイザー中村雄介からの回答 より:

      コメント有難うございます。
      少し前の事なので記憶が曖昧ですが、屋根面は同一という話でした。
      久々にポラリスで26枚設置で設計してみましたら、一番最初に14枚(7S2P)、12枚(6S2P)と出てきました。
      しょっちゅうバージョンアップしているので変更されましたね。
      確かに仰る通り5S2P+4S4Pも昇圧無くていいですね。
      個人的には直列の枚数は少しでも多くし電圧値を高くしたいので14枚、12枚がやはりいいかなあという感じがします