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太陽光発電の概算金額と金銭メリットを自分の手で計算する方法

太陽光発電の概算金額と金銭メリットを自分の手で計算する方法

ご自分の家に太陽光発電システムを設置する際の概算金額売電や電気代削減による金銭メリットをご自身で計算できるようになっていただきたいと思います。

「設置にかかる費用ががどれぐらいなのか検討もつかない」というのはやはり怖いと思います。
また、いくら他人に「20年間で○○円ぐらい儲かりますよ」と言われても、その根拠がわからなれば信用していいのかわからないですよね。

ここからはご自身の家に設置をする場合、「標準的な費用はどれぐらいなのか」「どれぐらいの収益があるのか」を計算する方法を公開したいと思います。

概算金額と金銭メリットを計算するための準備

これから実際に計算の手順を示していきますが、その前にできれば準備していただきたいものがあります。

準備していただきたいものは以下の4つです。

  1. ご自宅の立面図(※家の外観が描いてある図)
  2. 最上階の平面図(※最上階の間取り図)
  3. 電気ご使用量のお知らせ(※電力会社から送られてくるもの)
  4. 計算用の用紙(※裏紙などでかまいません)
  5. 電卓(※ご自宅に有るもので十分です)

もし準備できなくても計算方法を理解できるように記載していますが、ご自分で計算してみていただくのが一番だと思いますので、可能であれば準備してください。

準備はできましたでしょうか?
それでは始めます。

概算金額を計算 ~立面図と平面図でだいたいわかる~

まずは、ご自分の家に太陽光発電システムを設置した場合におよそいくら位かかるのかを計算できるようにしてみたいと思います。

費用計算の手順は以下の4つです。

  1. だいたいの屋根の大きさを計算して、設置可能なパネル枚数を計算する
  2. パネル枚数を元に設置容量を計算する
  3. 設置容量と相場価格を元に、金額を計算する
  4. 工事によって追加でかかる金額を足す

それでは具体的に計算していきましょう。

1.だいたいの屋根の大きさを計算して、設置可能なパネル枚数を計算するる

平面図 平面図を見て、縦と横の長さを確認し面積を計算します。

2階間取図(平面図)

横6,370mm→6.37m
縦7,280mm→7.28m

6.37m × 7.28m = 46.37m²

この家は南向きの切妻屋根(本を開いて逆さにしたような屋根)ですから北側の屋根は使わないので、面積を半分にします。
もし屋根が東西向きでしたら、面積は半分にせず、そのままで大丈夫です。

寄棟屋根(ピラミッドのような屋根)などの複雑な屋根の形の場合はもう少し面積が小さくなりますが、最大でどれくらいになる可能性があるかわかれば十分だと思いますので、切妻屋根だと思って計算してください。

46.37m² ÷ 2 = 23.18m²

屋根面は傾斜しているため平面よりもう少し大きいので、面積を1.1倍します。

23.18m² × 1.1 = 25.50m²

次にパネルの寸法です。
例として標準的なパナソニックのパネルで計算してみましょう。

(東芝やパナソニックなどの高性能のメーカーで無ければ、今回計算する金額より安くなります。)

パナソニック252Wのパネル
横1,580mm→1.58m
縦812mm→0.81m

1.58m × 0.81m = 1.280m²

先ほど計算した屋根面積の概算を東芝250Wのパネルの面積で割ります。

25.50m² ÷ 1.280m² = 19.9… → 20枚

2.パネル枚数を元に設置容量を計算する

「1.」で計算した枚数に250Wをかけて設置容量を計算します。

20枚 × 252W = 5,040W → 5.04kW

3.設置容量と相場価格を元に、金額を計算する

先ほど計算した設置容量に相場価格をかけて下さい。

  • 5kW以上:29.2万円/kW
  • 4kW~5kW:31.5万円/kW
  • 4kW未満:33.9万円/kW

5.04kW × 29.2万円 = 147.2万円(税込)

4.工事によって追加でかかる金額を足す

屋根勾配先ほど計算した金額に、工事代による上乗せ要因を足していきます。

  • 屋根材がスレートや金属屋根ではなく瓦屋根であった場合→プラス5.4万円
  • 立面図に書いてある屋根勾配が6寸以上の場合→プラス16.2万円

この家は金属屋根ですが、6寸勾配で足場が必要かもしれないので16.2万円を追加します。

147.2万円 + 16.2万円(足場代) = 163.4万円(税込み)

つまり、この家に太陽光発電を設置する際の概算金額は『163.4万円』です。

屋根の形状よっては、設置可能枚数が少なくなり、金額が下がるケースはあると思います。
ですが逆に、これ以上設置できるから金額が増えるケースはあまり無いと思います。

ですので、いったんの目安の金額として頂いて良いと思います。

金銭メリットを計算 ~自家消費と売電で費用を回収~

先ほどの計算で、ご自宅に太陽光発電システムを設置した時のおよその金額感はつかめたと思います。
ここまでで太陽光発電システムの導入検討に対する漠然とした不安はある程度ぬぐえたのではないでしょうか?

では続いて、その金額で設置した時にどれくらいの金銭メリットがあるのか?を計算してみようと思います。
いくら費用が想像していたよりも安くても、それはただ単に設置容量が小さいだけで金銭メリットはあまり出ないというケースもあります。

太陽光発電のいいところは金銭メリットだけではもちろんないのですが、あるに越したことはありません。
一旦は金銭メリットが有るのか無いのかという事がわかれば十分だと思います。

金銭メリットを計算計算する手順は以下の4つです。

  1. 設置容量から一年間にどのくらい発電するのかを計算する
  2. 『電気ご使用量のお知らせ』から基本料金と電気代を確認する
  3. 日中の電気使用量を計算する
  4. 削減される電気代と売電による収入を計算する

1.設置容量から一年間にどのくらい発電するのかを計算する

発電量は屋根の勾配、屋根の向き、地域によって変化しますが、今回は平均的な数値を使用します。
実際に検討する時にはこのあたりをしっかり計算します。

設置容量1kWで一年間に発電できる発電量は屋根の向きによって違いますので以下を参考にしてください。

  • おおよそ真南:1,100kWh
  • 西や東:900kWh
  • 南西や南東:1,000kWh

この家の方は南西向きですので1,000kWhをかけます。

1,000kWh × 5.04(設置容量) = 5,040kWh

これが予測される年間の発電量になります。

2.『電気ご使用量のお知らせ』から基本料金と電気代を確認する

ご自分の『電気ご使用量のお知らせ』をご覧頂き、基本料金がいくらになっているのかを確認します。
もし確認できない方は基本料金は1,000円という前提で計算すれば大きくずれることはないはずです。

基本料金一覧

次に、ご自宅の月の電気代の平均を割り出します。
お手元に12か月分の電気代明細があれば全て足して12で割ってください。
12か月分の明細がない方は、おおよそで構いません。

ここでは月平均の電気代が15,000円という前提で計算を進めます。
月の電気代


3.日中の電気使用量を計算する

電気代から基本料を引き、残りの金額を電気代単価で割ります。
現在の日中の買電単価(電気代の単価)を約24円とします。

15,000円 - 1,092円 = 13,908円
13,908円 ÷ 24円/kWh = 579.5kWh

このうち、日中にどのくらい使用しているかを割り出します。
日中というのは、太陽が出て太陽光発電システムが稼働できる間の事で、だいたい朝7時8時くらいから夕方5時6時くらいまでの間のことです。
わからなければ、だいたい30%くらいでお考えください。

579.5kWh × 0.3 = 173.85kWh

これは一か月の日中の電気使用量ですので12倍して年間に直します。

173.85kWh × 12 = 2,086kWh

4.削減される電気代と売電による収入を計算する

太陽光発電システムを設置すると、日中の電気は太陽光発電システムで発電した電気で賄いますので、電気代が削減されますので、その金額を計算します。

2086kWh × 24円/kWh = 50,069円

「1.」で計算した、この家の太陽光発電システムが発電できる発電量は一年間に5,040kWhでした。
日中に使う電気は太陽光発電システムが発電した電気を使いますので、「3.」で計算した日中の電気使用量を引きます。

5,040kWh - 2,086kWh = 2,954kWh

ここで余った2,954kWhの電気はどうなるかというと、余剰電力買取制度という国の制度を利用して、電力会社に高値で売ることができます。
10kW未満の設置であれば24円/kWhで売ることができます。
東京・中部・関西電力以外は1kWhあたり26円で10年間固定)
しかも10年間ずっとこの売電単価24円/kWhで売ることができるのです。

10kW以上の設置できる場合は14円/kWh+消費税 が20年間なので、とても多く売電できます。

つまり、太陽光発電システムで発電できる電気の使われ方はこのような形です。

  • 自家消費によって節約できる電気量:2,086kWh
  • 余剰電力によって売電できる電気量:2,954kWh

最後に、『節約できる電気量に買電単価の24円/kWhをかけたもの』と『売電できる電気量に売電単価の24円/kWhをかけたもの』を足します。

2,086kWh × 24円/kWh = 50,064円
2,954kWh × 24円/kWh = 70,896円

50,064円 + 69,936円 = 120,960円

つまりこの金額が、この家に太陽光発電を設置することで得られる金銭メリットです。
今回の計算ですと1年間で120,960円という事になります。

10年後はどうなるのか? ~売電期間が終了後の売電価格~

ここで注意しなければならないのは、売電期間(買取期間)が終了した後のことです。

住宅用(設置容量が10kW未満)の場合、余剰電力を買い取ってくれる期間は10年間とされています。
11年目以降はいくらで売電できるのか決まっておりません。
(10kW以上の産業用は、全量買取の20年間です。)

ここは予想をするしかないのですが、国の会議で11円/kWhくらいになるのでは?と予想されています。
この価格は現在の電気の卸市場の相場なのですが、結局のところいくらなのかは明確には決まっていません。
国としても、税金を使って設置を補助した太陽光発電の電力を利用しないという事は無いと思います。

11年目以降の金銭メリットを計算

つまり11年目以降は、「4.削減される電気代と売電による収入を計算する」で売電価格の24円/kWhをかけている部分が11円/kWhになります。
ただ、11円/kWhでしか買ってくれないのであれば、空調・調理・給湯をガスから電気にするなどして自宅で使う電気を増やすことになると考えられます。
そのため、だいたい「半分は売電」、「半分は自家消費」という感じになるのではと思います。
11年目以降の買電価格がいくらになっているかは全くわかりませんので、いったん今の買電価格と同じ24円/kWhを掛けて計算します。

11年目以降の1年間の売電収入
5,000kWh × 50% × 11円/kWh = 27,500円

11年目以降の1年間の電気代削減
5,000kWh × 50% × 24円/kWh = 60,000円

つまり11年目以降の太陽光発電システムを設置したことによる金銭メリットは8万7,500円です。

結局20年間でどれくらいの金額メリットになるのか?

  • 設置直後から10年間の金銭メリット:120,000円 × 10年 = 1,316,560円
  • 11年目からの10年間の金銭メリット:87,500円 × 10年 = 875,000円

1,316,560円 + 875,000円 = 2,191,560円

つまり、20年間の合計メリットは2,191,560円となります。

設置費用は147.2万円でしたので、20年間で71万9,560円の得、ということになります。
ここで計算している費用は相場価格を元にしていますが、ソーラーパートナーズ認定企業は相場価格より少し安い傾向があります。
また、実際にはシミュレーション以上に発電することが多いので、実際の金銭メリットはもう少し大きくなると思います。
(※このようなシミュレーションはできるだけ少なめに見積っておくことが鉄則です。)

まとめ

ご自宅に太陽光発電を設置したときの概算金額と金銭メリットはうまく計算できましたでしょうか?
計算方法でよくわからないことが有りましたら、いつでもご相談ください。

もし今回この章を読んで太陽光発電システムを本格的に検討してみようと思われたのであれば、ぜひ行動を起こして頂きたいと思います。

一人でも背中を押された方が出て、太陽光発電の普及につながればこれに勝る喜びはありません。

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