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発電量シミュレーションが、どうもうさんくさい。

発電量シミュレーションが、どうもうさんくさい。

シミュレーションのウソを見破る方法


「販売会社に見積依頼をして、見積り書と一緒に発電量シミュレーションを出してもらっているが、何回見てもどう計算しているのか全くわからない。
細かい数字も書いてあるから厳密に計算されているのかもしれないがどうも腑に落ちないので、客観的な立場から解説してもらえないだろうか?」

この方が渡された発電量シミュレーションは、表向きはきれいに作られていてもっともらしいものでした。
しかし、細かい数字を根気強く見ていくと変な部分がボロボロ出てきました。

一番問題だったのが、発電した電気のうち自家消費に回される割合が極端に少なかったことです。

奥様が専業主婦でしたので日中電気使用量は、20%程度あるはずですが、実際に計算されていた割合は10%を下回っていました。これは夫婦共働きで、土日も含めて日中ほとんど家にいない方の水準です。

太陽光発電システムを設置したことで節電することをより意識するようになり、消費電力が減ったという事例は実際にたくさんあります。
しかしだからと言って、消費電力が今の生活から急に減るわけではありません。

最近、このような誇張した発電量シミュレーションが原因でトラブルに巻き込まれる事例が後を絶ちません。
太陽光発電システムを設置するかしないかを判断するうえで、発電量シミュレーションは一番といっていいほど重要な資料です。

そのため、お客さんがわかるように計算の根拠が示されていることが絶対条件です。
何を根拠に計算しているかわからない発電量シミュレーションは、見る意味が全くありません。

発電量シミュレーションで、計算の内訳がわからないものや根拠が明示されていない数字があったら、必ず質問をしてわかるように説明してもらいましょう。

シミュレーションのウソ

ソーラーパートナーズに寄せられる発電量シミュレーションをたくさんチェックしていくなかで、誇張した発電量シミュレーションの出し方にはパターンがあることがわかってきましたので、ここでご紹介します。
誇張したシミュレーションを出すパターンは以下のように分けられます。

  • 予測発電量を大きめに言う
    • 根拠なしざっくり型
    • 「日射量」ではなく「日照時間」で計算する型
    • 方角ロスを考慮していない型
    • 細かいところでいじくる型
  • 自家消費量を少なく言う
  • 「日射量」ではなく「日照時間」で計算する型
  • 売電単価を高いままで言う

それぞれ説明する前に、発電量シミュレーションでよく使われる、厳密な予測発電量の計算方法について例を用いてご説明します。

厳密な予測発電量の計算方法

先ほどの章で、1年間のざっくりとした予測発電量は1kWあたり1,000kWhとすることができるとお伝えしました。
発電量シミュレーションで用いられる予測発電量は、厳密には以下の様に計算します。
予測発電量=設置容量×日射量(方角・角度)×各種ロス(温度によるロス×パワコンによるロス×その他のロス)

日射量はNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)のホームページで一般に公開されている、日射量データベースを使用します。
日射量データベースの中のMONSOLA-11使うと、設置場所に近い地域・方角・角度の1日当たりの平均日射量がわかります。その値に365日をかければ、一年間の平均日射量がわかります。

各種ロスについては、次の3つを加味して考えます。
これらのロスはメーカーによって値が多少異なります。メーカーのカタログに記載されています。

  • 温度によるロス
    (HITの場合の温度補佐係数によると年間約9%ロス)
  • パワーコンディショナーによるロス
    (HITの場合の変換効率95%なので5%ロス)
  • その他のロス
    (受光面の汚れ・配線・回路など。5%ロス)

予測発電量の計算例

東京に南向き一面、角度30度でパナソニックHIT252を20枚(5.04kW)設置した場合の発電量です。
この条件の1日当たりの平均日射量はMONSOLA-11によると3.73ですので、一年間の日射量は 3.73 × 365 = 1361.45 です。
予測発電量の式は 予測発電量=設置容量×日射量(方角・角度)×各種ロス(温度によるロス×パワコンによるロス×その他のロス) ですので、この場合の予測発電量は 5.04 × 1361.45 × (1 - 0.09) × (1 - 0.05) × (1 - 0.05) =5635.349… となります。
つまり、年間およそ5635kWh発電することになります。
ではこの計算方法を踏まえて、誇張した発電量シミュレーションのパターンを見ていきましょう。

予測発電量を大きめに言う

売電収入を大きく見せることで投資メリット金額を過大にアピールしてくるパターンです。
このパターンはさらに4つにかく分けることができます。

1-1.根拠なしざっくり型

シミュレーションの前提条件等を明示せず、ざっくりとこれくらい発電するので、これくらい大きなメリットがでますよと、数字だけ、しかもアバウトに主張してくるケースです。
計算根拠を質問して、納得できる回答が得られない場合は要注意です。

1-2.「日射量」ではなく、「日照時間」で計算する型

太陽が出ている時間を表す「日照時間」を使うと、かなりたくさん発電するように見えます。
例えば、「このシステムは4kWで、日中よく発電する時間が5時間だから、1日当たり20kWh (4kW×5時間)、年間7,300kWh(20kWh×365日)発電します」と言ってくる具合です。

1-3.方角ロスを考慮していない型

予測発電量を算出する際に方角ロスを考慮せず、発電量を大きく見せる場合もあります。
方角の違いによっては日射量が1.5倍違うといったことも起こり得ます。
特に、北向きの屋根にしか太陽光発電システムを設置できない場合、導入による経済的メリットを得ることは、現実的に非常に難しいと言わざるを得ません。

1-4.細かいところでいじくる型

例えば温度やパワコン、その他のロスを全く考慮しなかったり、考慮したとしてもメーカーが出している値よりかなり小さな値を使ったりするケースです。
ひとつひとつは小さいとはいえ、ロスを全く含めないと結果が18%近く変わりますので、注意が必要です。

2.自家消費量を少なく言う

こちらは先程の相談事例と同じです。
自家消費量を意図的に小さく抑えることで、投資メリット金額を大きく見せてくるパターンです。
日中の自家消費電力量を正確に把握している方は少ないと思いますが、自宅の電気料金明細書やご家族の生活パターン(日中はほとんど誰もいない等)と照らし合わせると、明らかにおかしな値には気づくと思います。

3.売電単価を高いままで言う

売電単価を高めに設定すると、当然、売電収入が増えます。
さすがに昔の売電単価を使ってシミュレーションを出してくることはレアケースです。
しかし、売電期間終了後の11年目以降も同じ売電単価24 円を使って投資メリット金額を計算しているケースはよくあります。
(※東京・中部・関西電力以外は1kWhあたり26 円で10年間固定)
電力会社が24 円という高値で買い取ってくれる期間は10年間だけです。
この期間は、法的に保証されています。
しかし、11年目以降の売電価格は法令で定められていませんので、現時点でいくらになるかは全くわかりません。
11年目以降の売電価格は、国の有識者会議で11円程度になるのではないかといわれています。

トラブル回避のポイント!!

シミュレーションを見るポイント

シミュレーションのウソを見破るには、いくつかのポイントがあります。さまざまな項目から計算をするため、ウソを見抜くには、それなりの知識が必要になります。ソーラーパートナーズでは、専門のアドバイザーによるシミュレーションのチェックを行っています。

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