単結晶の太陽光パネルだと影の影響は少ないと言われましたが本当でしょうか

Q
お客様からのご質問

太陽光 電柱の影の影響度について

10kW程度の野立てを予定しています。
中国製のパネルで単結晶または多結晶で南西向きに4列の設置を提案されたのですが設置位置の直前に太い電柱(直径30cm程)がたっています。

パネルの設置エリアに電柱の影がどれくらいかかるのか、7月から9月まで確認しましたが朝の3時間程は影がかからないのですが、その後日が落ちるまでは設置エリアのどこかに電柱の影が落ちている状態です。

この電柱の影がかなり気になっており、契約するかしないか迷っています。
業者に影の影響を聞いたのですが、何人かは影響があると言われましたが何人かはそれほど影の影響は考えなくてもよいとの事でした。

影響は考えなくてもよいと答えた方に理由を聞くと多結晶では影の影響は大きいが、単結晶パネルの場合はそこまで影響はしないとの事でした。

実際のところどうなのでしょうか

A
ソーラーアドバイザーからの回答
回答者
中村雄介

ご質問ありがとうございます。
「単結晶モジュールの方が多結晶モジュールよりも影の影響を受けにくいかどうか」のご質問ですね。

規模も大きくて楽しみですね。
ただ影が落ちるとなると話は全く変わってきます。
きちんと現地調査をして、影響について把握させていただきたいところです。

さてご質問いただきました件についてですが、単結晶モジュールの方が多結晶モジュールより影の影響が少ないという事はありません

以前ご回答させていただきました通り、CIS太陽光発電モジュールを採用しているソーラーフロンティアは影に強いと言える部分もあります。
ただし、部分的にかかる場合です。

ソーラーフロンティアが影に強いのは、

  • パネル1枚当たりでも影響が少ない
  • 直列につないでいる枚数が結晶シリコン系パネルに比べて少ない

という2点からになります。

詳しくは以前に回答しておりますのでご覧ください。
電柱の影は発電量にどれくらい影響しますか?パネルはソーラーフロンティアです。 »

このように、CISの太陽光発電システムですと影がかかっても発電量が低下しないように回路構成を工夫できます。
その上で改めて申し上げますが、単結晶モジュールと多結晶モジュールに関しては影の影響に大きな差はありません。
それは回路構成に差がないためです。
念のため京セラさんとパナソニックさんにも確認をしましたが、同様の回答でした。

上記のCIS太陽光発電モジュールの場合は、2枚もしくは3枚で直列を作るのですが、シリコン系の太陽光発電モジュールでは2枚で組むことはありません。
大体4枚~7枚くらいの直列が一般的です。
(4枚~7枚くらいの直列で組むのはこれは野立ての場合です。
実際には2枚の直列接続も可能ですが、住宅用でそれも入り組んだ屋根でなければ考えにくいでしょう。)

ただ、その会社さんがどのような根拠で多結晶モジュールの場合に影の影響が少なくなると仰っているのか、非常に興味があります。
もしそちらの会社さんとお話されて何か情報が得られましたら、教えていただけますと幸いです。

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